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4/4【新日本】“正義の味方"オーカーンが毘沙門に「有罪」宣告

『HYPER BATTLE '22』東京・後楽園ホール(2022年4月4日)
○ウィル・オスプレイ&ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&真壁刀義&YOH×

 “正義の味方"と化したオーカーンが毘沙門から棒を奪い取って「有罪」を宣告。そのうえで殴りかかったが、棒を奪還した毘沙門は帝国軍を返り討ちにした。

 UNITED EMPIREのコブ&オーカーンは4・9両国大会でIWGPタッグ王者の“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIに挑戦する。タイトル戦決定前から帝国の勢いが目立っていたが、オーカーンにはさらなる追い風が吹いている。この日、オーカーンが3月29日にJR武蔵小杉駅構内で泥酔した男性に絡まれていた女児を助けたことを受けて、神奈川県川崎市の中原警察署が感謝状を贈呈。テレビのニュース番組でも報道され、オーカーンは一躍“正義の味方"として時の人となっていた。

 そんな状況の中、両軍が8人タッグマッチによる前哨戦で激突。オーカーンが感謝状を手に入場すると、大きな拍手が集中する。先発を買って出たオーカーンは「正々堂々」と後藤に握手を求めると、荒武者も素直に応じた。が、オーカーンはすかさず奇襲する。その後も帝国軍は真壁に照準を絞ってやりたい放題に暴走。オーカーンは報道と正反対のラフファイトで暴れ回った。

 嫌な流れを後藤が変える。村正、ブルドッキングヘッドロックの連続攻撃から追尾式ラリアットを放ってオーカーンの動きを止めると、YOSHI-HASHIとの連係も機能。次々と合体攻撃を連発し、オーカーンには河津落とし&ヘッドハンターを決めた。しかし、オーカーンも得意の大空スバル式羊殺しなどでキッチリとお返しした。

 試合を決めたのは、新戦力のジュニア戦士投入を予告しているオスプレイだった。両軍入り乱れての混戦になると、後藤組の猛攻を浴びたが、UNITED EMPIREもYOHに総攻撃を見舞って逆転。コブがアスレチックプレックスでぶん投げると、オスプレイはスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュを投下し、ヒドゥン・ブレイドでダメ押しして3カウントを奪った。

 試合後、オーカーン&コブは後藤&YOSHI-HASHIから邪羅蛇羅棒と如意棒を強奪。それを使って2人を痛めつけて勝ち誇った。マイクを持ったオーカーンは「ひれ伏せ、後楽園の愚民ども。そして、帝国国政放送とABEMAでけちくさく無料で見てるんだろ、愚民ども。そうだ、余が正義の味方だ。余は正義の味方だから許せねえんだ。神聖なリングにこんな武器まで持ち込んで、これで何をする気だったんだ? 許せない。許せない。黙秘権を使うなら、正義の使者である余が判決を下す。有罪だ」と即座に通告した。

 そのうえで、棒を使って殴りかかろうとするが、セコンドが止めに入ると、後藤&YOSHI-HASHIも棒奪還に成功。それを上手く使って返り討ちに。後藤は「信じてたんだぞ」と怒りを爆発させ、YOSHI-HASHIは「このベルトも賞状も俺のもんだ」と言い放った。

 最後は毘沙門の抵抗を受けたオーカーンだったが、勢いは完全に帝国側にある。「最初から持ってるヤツが頂点にいて、なーにが面白いんだ? 下剋上も革命もなく、貴様ら愚民はそれでいいのか?」と煽ったオーカーンは「いいか、余みてぇな、デブで、ハゲで、見た目不潔で、アニヲタで、そんな人生ヒエラルキー下のヤツが成り上がってテッペン取るから面白れぇんだろ? それがプロレスの醍醐味じゃねぇのか? それを夢見て、プロレス見てんじゃねぇのかよ?」と猛アピール。世間から思わぬ高評価を受けている状況にも、「もうちょい、カッコいいとか何とか言うのは待ってろ。まだテッペン取ってねぇよ」と言い切ると、「いいか、後ろ指指されようがなぁ、イロモンってバカにされようが、社畜みてぇによぉ、地べた這いずり回っても、何が何でもチャンピオンになってやる! それが正義を貫くってことだ!」と感謝状を見せつけながらベルト奪取を誓ってみせた。

【コブの話】「よし、YOSHI-HASHI、ゴトー。今日のお前らの態度はあまりにも無礼だった! グレート-O-カーンは人々を助ける俺たちのヒーローであり、救世主だ。なのにお前らときたら今日は釣り竿まで持ち出して攻撃を仕掛けてきた。お前らのチーム名が"FISHERMEN"ってことは散々分かっているが、釣りのシーズンは4月9日(両国大会)で終わりだ! リョーゴクで潮が引いたら、もうお前らは今後二度と海に出ることはできない。そしてIWGPタッグのベルトは俺とグレート-O-カーンの腰に巻かれ、俺たちUNITED EMPIREのものになるんだ!」

【オーカーンの話】「(※感謝状の額を胸の前に掲げて)何でか知らねぇんだが、何でかホントに分かんねぇんだがよぉ、今さら余のことをイケメンだ、カッコいい、素晴らしい、人徳者だと言ってきやがる。さんざん石投げてきたろ、節穴ども! だーから余は最初から帝国民と愚民と分けていたんだよ! いいか、最初から持ってるヤツが頂点にいて、なーにが面白いんだ? 下剋上も革命もなく、貴様ら愚民はそれでいいのか? いいか、余みてぇな(※腹を叩いて)デブで(※頭を下げて頭頂部を示し)ハゲで(※ヒゲを触りながら)見た目不潔で、アニヲタで、そんな人生ヒエラルキー下のヤツが成り上がってテッペン取るから面白れぇんだろ? それがプロレスの醍醐味じゃねぇのか? それを夢見てプロレス見てんじゃねぇのかよ? もうちょいカッコいいとか何とか言うのは待ってろ。まだテッペン取ってねぇよ。いいか、後ろ指指されようがなぁ、イロモンってバカにされようが、社畜みてぇによぉ、地べた這いずり回っても、何が何でもチャンピオンになってやる! それが、(※再び感謝状の額を掲げて)正義を貫くってことだ! よく分かったらよぉ、ひれ伏せ、愚民ども」

【オスプレイの話】「楽しい試合だった。客席にたくさんの女性の姿が見えた。これもグレート-O-カーンのおかげだ。彼が守ってくれるから女性も安心して来られる。通りを歩いてる、そこの変態ども。グレート-O-カーンが見張ってるってこと忘れるなよ。彼はバットマン同然のヒーローだ。最近子ども時代のことを思い返してたんだけど、俺の叔父さんは結構な酒呑みだった。それでもよく面倒を見てくれたから、俺にとっては大好きなおじさんだった。ある時、彼にこう言われたんだ。『(人生は)死んだら楽になる』って。その言葉がずっと頭に残ってるんだよな。俺も死んだと思った瞬間が何回もあった。時には試合のリング、時には手術中に心臓が止まったこともあった。でも俺はこういった死の直前の状況を切り抜けてきたが、人生が楽になったと感じたことはない。むしろ人生は難しくなる一方だ。ときどき朝、目覚めてこう思うんだ。もしかして俺はもう死んでいて、今、地獄にいるのかもって。聖書によると、地獄とは死んだあともずっと痛み苦しむ場所らしい。でも俺は成功を手にし、人生を思いっきり謳歌している。だから俺がいるのは天国の方か? でもそうとは思えないほど、俺の中には怒りが溢れている。天国にいたら、そんな感情は湧いてこないはずだ。きっと楽しい感情しかない。そして俺はジョン・モクスリーのことを考える。モクスリー、世界中にファンがいるな。彼らはウィル・オスプレイがボコボコにされる姿を今か今かと楽しみに待ちわびている。お前が今のモクスリーになる前は、牢獄につながれた囚人のような面をしていた。俺を含め多くの人があの時代のお前に一切興味を示さなかった。でも今じゃ大勢のファンを抱えるレスラーになり、さらに強くなった。あの牢獄時代を生き抜いたお前はもう恐いものなしって感じだ。俺はこうして連日お前の名前を出してる。なのにお前のリアクションはビデオメッセージとこないだのマイクアピールのみときた。『ニュージャパンのレスラー全員の前で見せ物にしてやる!』ってお前はそう言ってたが、違うな。逆だよ。見せ物になるのはお前の方だ! お前は自分のことをさぞ素晴らしいレスラーだって信じてるだろうけど、お前以外の誰もお前のことを世界最高のレスラーとして見ていない。ファンの中で誰が最高かって議論が上がる度に名前が上がるのは俺だ。アンチでさえ認めてる。そのことをお前と世界中にしっかり教えてやる。そりゃファンの数で競えば俺は負けるだろう。モクスリー、お前は世界中で名前が知られている大スターだ。お前と試合が決まったことでウィル・オスプレイの名に付加価値が付いた。そんな中、ウィル・オスプレイがシカゴ大会でジョン・モクスリーに勝ったら? 俺はさらに有名人になる。モクスリー、俺がお前を見せ物にしてやるよ。ニュージャパンのベストと闘いたいと挑戦を望んだことを後悔させてやるからな!」

※ヘナーレはノーコメント


【真壁の話】「エンパイア何とかっつったな。ぶっ殺してやる、コノヤロー!」

【後藤の話】「あぁクソッ! あいつ、善人じゃないのか! 信じてたのによぉ! オーカーン、俺はお前を信じてたんだぞ! お前が一番の悪だ! 裏切りやがって。このベルトは絶対に渡さない!」

【YOSHI-HASHIの話】「オーカーン、お前の言う正義、少しだけ見せてもらったよ。どうやらお前にはあの賞状は必要ないみたいだな。おい、処すのはお前じゃない、俺たちだ。次の両国! コブ、そしてオーカーン、お前らは地獄行きだ。そしてな! あの賞状はな、俺たち2人がもらう。このベルトももらってな!」

※YOHはノーコメント

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