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4/9【NOAH】杉浦シングルで拳王真っ向粉砕 両国タッグ戦へ“真剣防衛"宣言「おちゃらけてるのは桜庭だけ」

『REAL OVERTURE 2022』東京・後楽園ホール(2022年4月9日)
○杉浦貴vs拳王×

 杉浦と拳王のシングルマッチが、4・30両国大会のGHCタッグ王座戦に向けた前哨戦として実現。激戦を真っ向から制した杉浦が「杉浦軍でおちゃらけてるのは桜庭和志だけだ!」と、鈴木とともに“真剣防衛"宣言を放った。

 ノア4月の後楽園2連戦の大トリを飾る形で行われた両国タッグ王座戦「(王者)杉浦貴&鈴木秀樹vs拳王&中嶋(挑戦者)」に向けた前哨戦。双方の相棒がセコンドに就くなか、幾多の熱戦を展開してきた両雄はやはり激闘を展開した。

 まずは拳王がエプロンサイドから場外へのフットスタンプで杉浦の背中をえぐって先制。負けじと杉浦も豪快な雪崩式ブレーンバスターや逆エビ固めで正面から巻き返し、その後は両者得意のアンクルホールドをあらゆる形で切り返し合うシーソーゲームとなった。

 さらには激しいフロントハイキックで正面衝突を繰り返し、杉浦がターンバックルジャーマンから暴走エルボーを繰り出せば、拳王も鬼のエルボー乱打に強烈ビンタで反攻。さらには右ハイキックをクリーンヒットさせ、うつぶせの杉浦めがけてPFSを投下して勝機を手繰り寄せた。

 だが、杉浦はギリギリでキックアウト。逆に2発目の正調PFSを避けると、フロントネックロックで絡みつく。拳王も首を引っこ抜くと、ミドルキックで側頭部を蹴り抜きにかかったものの、避けた杉浦は足を絡め取って再びアンクルホールドへ。グラウンド状態に引きずり込んで絞めに絞め上げ、しばし耐えた拳王もたまらずにタップアウトした。

 技術と気迫をぶつけ合った末に、杉浦が真っ向から拳王を撃破。常々、杉浦軍を「おちゃらけたオッサンども」とこき下ろしてきた拳王に対して、マイクを握った杉浦は「俺がおちゃらけてプロレスをやってるだと? 俺も鈴木秀樹もいつだって本気だ。真剣にプロレスやってんだよ。杉浦軍でおちゃらけているヤツは桜庭和志だけだ、覚えとけ!」と仁王立ちしてみせた。

 さらには「4月30日両国国技館、真剣にやっている俺と鈴木秀樹で拳王&中嶋勝彦を…。向こうも真剣にやっていると思うんで、真剣な戦いを見に来てほしい」と桜庭を犠牲?にしながら“真剣防衛"宣言。「4月29日もノアのジュニアの両国大会があるので、ジュニアも真剣に頑張っているんで、ぜひそっちのほうも応援よろしくお願いします」と付け加えた杉浦は、「いつもので締めたいと思いますので、ご唱和お願いします」と呼びかけると、猪木口調で「1、2、3、ノアーーー!」と両国2連戦へ雄叫びを上げた。

【試合後の杉浦】
――拳王選手とはシングルでの前哨戦となったが、戦ってみてどうだった?

▼杉浦「やっぱり思いっきりやり合えるし、強いしね。やってて気持ちいいよ。まあ、今日はおちゃらけてやっていると言われたんでね。おちゃらけてないってところをオジサンは見せたかったんで。そうだろ? 鈴木秀樹だって、昨日30分あんな試合して、その前の船木戦も鼻血とか出して。おちゃらけたらあんな戦いできないよ」

――その発言がずっと引っかかってた?

▼杉浦「あんだけ人前で言われたんでね。違うだろうっていうのを証明したかったし、言い返したかった、それは」

――桜庭選手はおちゃらけている?

▼杉浦「おちゃらけてるだろ? オーとか。どう?」

――杉浦選手の「1、2、3、NOAH!」はおちゃらけていないと?

▼杉浦「試合じゃないじゃん? 試合でのことを言ってるんだよ。マイクは俺だってアットホームな感じで、笑顔でみんなお客様を帰したいから、あえてこういう笑われる役を買って出てるだけで」

▼鈴木「あえてだったんですか?」

▼杉浦「あえて。本当は俺もシリアスにやりたいよ。でも、試合はね。最後のマイクぐらいいいでしょ? 試合で見せればいいんだよ。今度の両国はこの2人の、そして向こうの2人の戦いを楽しみにしててほしい。よろしく」

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