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4/9【新日本】オーカーンがコブとタッグ初戴冠「正義は必ず勝つ」 毘沙門を「暴走族」扱い

『HYPER BATTLE'22』東京・両国国技館(2022年4月9日)
IWGPタッグ選手権試合 ○ジェフ・コブ&グレート-O-カーンvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI×

 オーカーンがコブとIWGPタッグ王座初戴冠。「正義は必ず勝つ」と吠えると、前王者の毘沙門を「暴走族」扱いして嘲笑した。

 NEW JAPAN CUPで王者から直接勝利を挙げて、IWGPタッグ王座挑戦を決めたUNITED EMPIREのコブとオーカーン。さらに、オーカーンは3月29日にJR武蔵小杉駅構内で泥酔した男性に絡まれていた女児を助け、神奈川県川崎市の中原警察署が感謝状を贈呈されたことも追い風に。テレビのニュース番組でも報道され、オーカーンは一躍“正義の味方"として時の人となっていた。

 この日もオーカーンは感謝状を持参して登場。正義の味方らしく、握手から試合を始めると見せかけて奇襲する。これは読まれて、出鼻をくじかれたものの、コブのパワーとオーカーンのテクニックが噛み合い、YOSHI-HASHIを攻めて、五分の勝負に持ち込んだ。

 その後は激しいシーソーゲームに。互いにチャンスを掴んだものの、最後の一手を決めきれない。激しい大技合戦が続いたが、先に絶好機を手にしたのは毘沙門。コブのアスレチックプレックスを食らって大ピンチを迎えながらも、YOSHI-HASHIは続くツアー・オブ・ジ・アイランドを阻止すると、トラースキックからのカナディアンデストロイヤーで大逆転。後藤と必殺の消灯で仕留めにかかった。

 勝負あったかと思われたが、オーカーンのカットが間に合う。奥の手の合体技・奈落こそ防がれたが、その後も毘沙門が攻勢。YOSHI-HASHIがラリアット、後藤が頭突きを決めると、YOSHI-HASHIが序盤で攻めたコブの足をヒザ十字固めで絡め取った。

 しかし、ここでもオーカーンが献身的にカットイン。YOSHI-HASHIをリストクラッチ式エリミネーターでマットに叩きつけて流れを一変させる。後藤を合体攻撃で返り討ちにすると、オーカーンがYOSHI-HASHIをアイアンクローで拷問。そのままコブに投げ渡すと、ツアー・オブ・ジ・アイランドが今度こそさく裂し、UNITED EMPIREコンビがタッグ王座を奪取した。

 コブ&オーカーンがIGPタッグ王座初戴冠。試合後もしつこく毘沙門を挑発すると、オーカーンはマイクを掴んで大演説を始める。

 「面をあげろ。帝国民ども! あぁ!? なんだって!? 聞こえねぇぞ! 感謝状とIWGPタッグの支配者の御前であるぞ! 万雷の拍手をよこせーっ!!」と吠えると、観客は大きな拍手で支持。「オイ、いいか!? 正義は必ず勝つんだよ、わかったか!?」と高らかに宣言すると、拍手はさらに大きくなった。

 言いたい放題のオーカーンは「暴走族みてぇな名前の悪者どもよ! オイ、なんだその目は、オイ!? なんだ、そのツラは、オイ!? 泣いてんのか!?」と毘沙門を暴走族扱いしてなじると、武蔵小杉駅で救った女児に対して取った行動と同じように「パンケーキでも食うか、オイ!?」と投げかけた。

 後藤を蹴り飛ばしたオーカーンは「チャンピオンベルトがない僕たちは存在価値がない。もう1度チャンスをお恵み下さいと泣いて助けを乞うならよ、もう1回やってやってもいいぞ」と再戦まで示唆。「なぜなら、何度やろうが勝つのは、このグレート-O-カーン、そしてジェフ・コブ。そう、UNITED EMPIREだ。ひれ伏せ! 愚民ども!!」と絶叫すると、両国国技館は大きな拍手に包まれた。

 圧倒的な支持を受けたオーカーンはバックステージでも「始める前は否定され、始めれば反感を持たれる。途中でやめればバカにされる。報われるには報われるまで続けるしかねえんだよ! たとえバカにされようが、冷遇されようが、負けようが関係ねえんだよ。だって、一気にひっくり返したほうが面白えだろ?」と大演説。「余は最高にプロレスラーしてるよ」と満足げだった。

 バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズが挑戦に名乗りを上げると、後藤も再戦をアピールし、早くもタイトル戦線が騒がしくなってきたが、オーカーンは「やってやるよ。支配者としての器を見せつけてやる。好きにせい」と豪語。正義の味方として、これからもばったばっと立ち塞がる敵をなぎ倒していくだけだ。

【試合後のコブ&オーカーン】
▼コブ「ヘイ!」

▼オーカーン「さんざん言ってきたはず。始める前は否定され、始めれば反感を持たれる。途中でやめればバカにされる。報われるには報われるまで続けるしかねえんだよ! たとえバカにされようが、冷遇されようが、負けようが関係ねえんだよ。だって、一気にひっくり返したほうが面白えだろ? (※腰に巻いたIWGPタッグのベルトと感謝状を見せながら)余は最高にプロレスラーしてるよ(※と満足げな表情を見せる)」

▼コブ「俺たちはお前たち全員に言っただろ! UNITED EMPIREによる制覇だ! FISHERMEN、これで釣りのシーズンはお終い。これからは鳥捕りのライセンスでも取って転職したらどうだ? どうせもう釣りはできないんだから。ところで俺たちのZIMAは?」

▼オーカーン「(英語で)ねえのか! FxxK!」

▼コブ「これもUNITED EMPIREに対するいつもの冷遇か!? さて、次の相手は? 挑戦したいヤツは名乗り出ろ。誰の挑戦でも受けてやる」

※ファレと一緒に拍手をしながらチェーズがコメントスペースに姿を現す

▼チェーズ「おめでとう、ジェフ・コブ。誰でも挑戦していいんだって? なら俺たち二人はどうだ? お前らの答えは? (※ベルトを指して)これを懸けてどうだ?」

▼オーカーン「(英語で)チャンピオンベルト…WHAT THE FXXK!」

▼チェーズ「(興奮した様子のオーカーン&コブに)落ち着け!」

▼ファレ「たいしたことねえな」

▼オーカーン「(英語で)チャンピオンだぞ!」

▼チェーズ「今だけのな。どうだ? 挑戦させろよ」

▼コブ「(オーカーンに)英語は俺に任せとけ。(ファレ&チェーズに)挑戦したいんだって? いつでもどこでもいいぞ! (ファレに)かかってこい、ビッグマン! アイランド(島)に送り返してやるよ!」

▼ファレ「じゃあ、釣りにでも連れてってやるよ!」

▼コブ「喜んで受けてやるよ!」

※後藤が腹を押さえながら、突然姿を現し、チェーズとファレを押しのけると

▼後藤「ええい、どけえい!」

▼ファレ「負けたヤツはとっとと帰れ!」

▼後藤「俺たち毘沙門はこんなところで終われねえんだよ。リマッチ、受けてもらおうじゃねえか!」

▼チェーズ「負けたんだろ。なら列の最後尾に並べ!」

▼後藤「(※チェーズとファレを指差し)こいつらじゃねえぞ! 先は俺らだ、オイ! 分かったか! (と言って引き上げる)」

▼ファレ「(引き上げる後藤に向かって)コブが言った通り、お前は狩りのライセンスでも取ってればいい」

▼オーカーン「(英語でコブに)リベンジしたいらしいぞ?」

▼コブ「リベンジ?」

▼ファレ「選択を間違えるなよ(※と言って、チェーズと一緒に引き上げる)」

▼コブ「(※ファレとチェーズを見送りながら日本語で)キヲツケテ…マタネ…。(英語に戻して)誰の挑戦でも受けてやるぞ。FISHERMENもBULLET CLUBも挑戦したがってる。それからFTRもこのIWGPタッグに言及してたようだ。挑戦したいのなら、日本まで来い。ビザの申請をして許可が降りたらの話だがな。来いよ。誰でもいいぞ。ブリスコ(ブラザーズ)、BULLET CLUB、CHAOS。誰でも構わない。どっちにしろこのベルトはグレート-O-カーンと俺の肩に巻かれるんだから。宝はUNITED EMPIREのものだ!」

▼オーカーン「やってやるよ。支配者としての器を見せつけてやる。好きにせい」

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