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4/9【新日本】SANADAがUS王座返上 棚橋vsオスプレイの新王者決定戦浮上

『HYPER BATTLE'22』東京・両国国技館(2022年4月9日)

 休憩時間終了後、欠場中のUS王者・SANADAがリング上であいさつ。ベルト返上を表明して、次期王者候補に棚橋弘至を指名すると、SANADAを欠場に追い込んだウィル・オスプレイも呼応。両者による5・1福岡ドーム大会での新王者決定戦が浮上した。

 SANADAは3・17静岡大会でのオスプレイ戦(NEW JAPAN CUP3回戦)で左目を負傷。眼窩底骨折と診断され、その後の試合を欠場していた。この日、リングに立ったSANADAは「復帰戦なんですけども、まだ読めないので、チャンピオンの責任として、このベルトは返上させていただきます」と表明。「そして、おこがましいんですけど、このベルトはどうにかしてでも、前チャンピオンの棚橋さんに勝ち取ってもらいたいです。そして、俺が復帰した際には、チャンピオン棚橋さんからもう一度、勝ちたいと思います」と新王者候補として棚橋を指名した。

 しかし、これに反応したのがSANADAを欠場に追い込んだオスプレイだ。リングに飛び込んでマイクを奪い取ると、「最初は俺からIWGP世界ヘビー級のベルトを取り上げて、次はNEW JAPAN CUPで俺をひどい目に遭わせたと思ったら、それでもまだ足りないってか!? 俺は許さないぞ! SANADA、お前の目の怪我について謝ってほしいか!? いや、俺は謝らないぞ! 自分を守る方法を身につけろ!」と新日本、そしてSANADAを挑発。「そのベルトをここで今、俺によこすんだ! お前は俺に顔面を破壊されて負けて終わってるんだ! わかったらさっさとそのUSヘビーのベルトを俺によこせ」とタイトル禅譲を迫った。

 ここで、SANADAの指名を受けた棚橋がリングイン。オスプレイが「邪魔するな! 帰れよ。とっとと出てけ。お前には関係のないことだ。俺とSANADAの問題だ」と吠えても一歩も引かず、SANADAからマイクを受け取ると、「シャラップ!!」と一喝。「俺にいい考えがある。福岡でUSヘビーのベルトを賭けて戦うんだ」と提案すると、オスプレイも「OK、フクオカ・ドームでお前と俺の1対1で勝負だ。ベルトをもらうのは俺だ!」と言い返し、両者の一騎打ちが決定的となった。

 オスプレイが立ち去ると、棚橋は「SANAやん、しっかり治せよ。待ってるから」と激励。SANADAは「オイ、両国! シー・ユー・ネクストタイム!」と観客に投げかけると、改めて大張社長にベルトを返上した。

【SANADAの話】「チャンピオンになったばっかりで、1回も防衛できずに返上っていうのはすごく寂しいんですけど……小学生の時からずっと運動してますけど、こんだけ体を動かさないのは人生初めてで。まぁでも、これもいい経験だなと思って、成長してまたここに帰ってきたいと思います」

【棚橋の話】「俺らの仕事は、ケガとね、隣り合わせだし、そういうこともある。あるけども、それをね、受け入れて、何ならそっから始めていくってのがプロレスだから。やっぱねぇ、オスプレイのテンションの高さに引っ張られたけど、SANADAがもう1回、俺とUSヘビー(を懸けて)戦いたいって言うんだったら、その心意気を、俺はうれしく思うよ。だからもう一回、USヘビーへのモチベーションをグッと上げて、福岡で、ちょっくらチャンピオンになってきます」

【オスプレイの話】「また(コメントスペースに)来てやったぞ。予想外の展開だ。今日、SANADAがここに来てることも知らなかった。(※遅れて来た報道陣を見て)おい! 急げよ! ちゃんと録れよ! タナハシが入ってくるとも思わなかった。SANADAはベルトを返上するのか。ニュージャパンは(去年)俺がシンゴを倒してベルト(IWGP世界ヘビー級)を防衛したっていうのに、チャンピオンの俺からベルトを取り上げた! 確かに俺とSANADAは(NEW JAPAN CUPで)USヘビーのベルトを懸けて戦ってはいないが、お前の顔面を破壊したのは間違いなくこの俺だ! ならばベルトを返上すると言うのなら、俺に渡すべきだろ! でもまたタナハシとやらないといけないのか。俺たちが最後にやった試合覚えてるか? 当時(2019年のG1公式戦)、俺はまだジュニアだったが、ヘビー級のお前をぶっ倒した。もう一度同じ目に遭わせてやろうじゃないか。ハイフライフローvsジ・エアリアル・アサシンだ。もうお前らファンも忘れているであろう(ジュニア時代の)俺の姿でやってやる。俺の原点をもう一度お前らにしっかり思い出させてやる。あのUSヘビーのベルトはウィル・オスプレイ、そしてUNITED EMPIREの宝になる」

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