プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/10【ZERO1】6年ぶり一騎打ちで鈴木秀樹が田中撃破 「100回ぐらいやりたい」

『押忍PREMIUM〜ZERO1旗揚げ20周年&21周年記念大会〜プロレス』東京・両国国技館(2022年4月10日)
○鈴木秀樹vs田中将斗×

 鈴木が6年ぶりの一騎打ちを制したものの、田中の底力を体感。「まだまだ100ぐらいやりたい」とさらなる対戦を熱望した。

 「ZERO1旗揚げ20周年&21周年記念大会」のセミファイナルで田中と鈴木の一騎打ちという好カードが実現した。どちらも元世界ヘビー級王者で、2016年の元日興行ではベルトを懸けて戦い、鈴木が防衛していた。鈴木はWWEを解雇されて、3月からノアに参戦。杉浦貴とともにGHCタッグ王座を奪取したばかり。かつて暴れ回ったZERO1にも久々の登場となった。

 ねちっこいグラウンド戦から幕開け。鈴木が徐々にペースを握って優勢に進めるが、田中は上手くエプロンに転落させると、リング側からラリアットを振り抜く。さらに、エプロンからスライディングDを発射すると、リングサイドに設置したテーブルに鈴木を寝かせ、コーナーからスーパーフライを投下。テーブルがへし折れるほどの一撃で勢いを掴んだ。

 雪崩式ブレーンバスターから再びスーパーフライを落とすが、鈴木がヒザを立てて迎撃。ワンハンドバックブリーカーで腰を迫ると、コブラツイストに。田中はなんとか振り払うと、エルボー合戦でせめぎ合う。鈴木がエルボースマッッシュを放てば、田中はバックハンドブローで反攻。ならばと鈴木はニーリフトから卍固めに絡め取る。

 鈴木は丸め込みに切り換えるが、そのまま後転して立ち上がった田中はショートレンジのスライディングDをズバリ。スーパーフライで鈴木を追い詰めると、正調スライディングDへ。鈴木はそれを空振りさせると、変型ツームストンパイルドライバー、ドラゴンスープレックスと猛攻。田中はギリギリで肩を上げたものの、鈴木はダブルアームスープレックスで熱戦を制した。

 約6年ぶりの一騎打ちで勝利した鈴木だが、「あの時に言った言葉を全部覚えてる。俺の壁は高いって言ったんです。その時でも高かったし、今回帰ってきて改めてやって、高かったです。もっと高かったです。積み重なってきているんでしょうね、まだまだ」と田中を高い壁として改めて実感。「まだまだ田中将斗に挑戦します。超える超えないじゃなくて、田中将斗と勝負したい」と吐露し、「まだまだ100回ぐらいやりたいですね」とさらなる戦いを熱望していた。

【試合後の鈴木】
――シングルでの対戦は6年ぶりだったが、どうだった?

▼鈴木「これは変わらず、あの時に言った言葉を全部覚えてる。俺の壁は高いって言ったんです。その時でも高かったし、今回帰ってきて改めてやって、高かったです。もっと高かったです。積み重なってきているんでしょうね、まだまだ。リングで言いましたけど、まだまだ田中将斗に挑戦します」

――勝利したとはいえ、まだ挑戦する?

▼鈴木「超える超えないじゃなくて、田中将斗と勝負したい」

――挑み甲斐のある相手?

▼鈴木「僕が言うのもあれですけど、本当に信じられなぐらいの…。僕はヒザ打ってないですからね。首にもらって、スプラッシュもらって、足にくるっていうのは相当きているんで。やっぱり世界の田中将斗ですよ。凄いですね。まだまだ100回ぐらいやりたいですね」

――ZERO1の20周年については?

▼鈴木「まずね、カードの発表の仕方が雑。それは非常に腹立たしい。オッキー、俺が解雇されたからってなめてるのかよって伝えといてください。凱旋と解雇は扱いも違うんだなって。寂しいですよね」

【田中の話】「負けだ、負け。負けても何度でも立ち上がる? 素晴らしい言葉だよ。それはよ、未来のある人間が言って綺麗な言葉になるんだよ。俺らみたいな…どこまで長いかわからんけど、先のほうが短いよ。そんな人間が負けて負けて這い上がっていく。そんな時間は今ねえんだよ。負けてる得るものもあるかもしれへん。でも、俺は負けて、取り返していくそんな時間、悠長なことを言っててもしゃあない。どんどんどんどん俺と強いヤツ当てろ。負けが怖いね! 勝ちゃあいいんだろうが!」

プロ格 情報局