プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/29【全日本】諏訪魔が天敵・ヨシタツに苦杯で脱落 芦野、光留の批判に反論できず

『2022 Champion Carnival』愛知・名古屋国際会議場(2022年4月29日)
Bブロック公式戦 ○ヨシタツvs諏訪魔×

 諏訪魔が鬼門の名古屋ヨシタツ戦で痛恨の2敗目を喫して脱落。暴走SUPLEXとEvolutionの盟友・芦野、光留からの批判に反論できず、今後へ向けて不安を残した。

 2008年以来、実に14年ぶり2度目の優勝を狙う諏訪魔だが、ここまで勝ち点5。自力Vが消滅した状況でこの日、名古屋の地で最終公式戦を迎えた。しかも相手はヨシタツ。同ブロックとなった2018年、2019年はいずれも敗戦し、特に前者は所も同じ名古屋で、諏訪魔は4年前と同じ鬼門の一戦を迎えた。

 この日も諏訪魔は「ヨシタツ君、クリーンにいこうよ」と握手を求めた。が、拒んだヨシタツのハイキックを食らって完全に出鼻をくじかれた。その後もエプロンから場外へのダイビングニー、スイングDDT、ミドルキック連打とヨシタツに攻勢を許したように、完全にリズムを狂わされてしまった。

 それでもヨシタツ狂想曲(ラプソディー)、ヨシタツ幻想(ファンタジー)と相手の得意技をことごとく封じ、ラリアットやストライクジャーマンで逆襲。バックドロップも豪快に決まったが、2発目の岩石落としを狙ったところで落とし穴が待っていた。読んだヨシタツが体を浴びせて押し潰すと、ガッチリ押さえ込んで3カウントを奪った。

 諏訪魔がヨシタツに苦杯をなめ、勝ち点5止まりで公式戦全日程を終了。メインイベントを待たずして脱落が決まってしまった。優等生となってクリーンファイトに終始してきたものの結果が付いてこず。さすがの諏訪魔も「あぁ、ショックだ。自分の不徳の致すところだな。自分自身が情けないね」と落胆するしかない。

 追い討ちをかけるように、盟友たちからの猛批判にもさらされた。光留が「あんな普通の試合で普通に負けて。何なんだよ? 全然Evolutionしてないよ、今の諏訪魔は!」と口火を切ると、芦野も「全然、暴走もしてないし、いい人なのかわかんないですけど、ホント今の諏訪魔さん、まったく魅力ないですね」とバッサリ。田村には「しっかりしてください」と叱咤までされた。

 これまでの諏訪魔なら怒声を上げて猛反論するところだが、出てきた言葉は謝罪だった。これに芦野は「これで怒んねぇもん」とあきれ気味。光留は「俺が悪いなんて聞きたくないよ! そんな諏訪魔、好きじゃねぇよ俺は! 戻ってくれよ! 暴れてくれよ! ごめんなんか聞きたくねぇよ、諏訪魔の口から!」と激情を爆発させたが、諏訪魔は言葉を返せないまま、去っていく3人の背中を見送った。

 「俺だって精いっぱいやってるよ。俺が悪いよな。わからなくなってきたな。今、俺はもう何か頭の中がわけわかんない状態なんだよ」。そう苦悩をにじませたように、諏訪魔は完全に混乱状態。「メンバーに言われて…でもね、受け止めますよ、しっかり」と力なく話したものの今後へ向けて大きな不安を残してしまった。

【ヨシタツの話】「正直ね、20分から30分の間のギリギリのいつも諏訪魔とやるようなシングルマッチになると俺は思ってたんだけど、まさかまさか、あそこで決まるとはね。勝った俺もまさかだよ。でも、終盤に差しかかってお互い疲れもあるだろうし、その中で俺も見逃さない。あれ見た? 最後、クロスボディでカウント1、2…諏訪魔がキックアウトしようとした時に俺、彼の右足を思いっきり押さえ込んだの。あれで3入った。ああいう細かいとこ、諏訪魔だけじゃないけど、みんな疲れてて集中力が切れてきてるから。そういうとこを突いた。まさかこんな10分以内で決着つくとは思ってなかったけど。チャンカーの総括はまだ自分の中で整理つかないから、俺のSNSチェックしてください。あと、今日から入場のポーズ変えたから。あれをこれから流行らせるから。We can do it!」

【試合後の諏訪魔、芦野、光留、田村】
▼諏訪魔「あぁ、ショックだ。自分の不徳の致すところだな。自分自身が情けないね」

※芦野、光留、田村がやってきて

▼光留「情けないよ。なんだよ、あれ?」

▼諏訪魔「申し訳ないな」

▼光留「申し訳ないじゃないよ! あんな普通の試合で普通に負けて。何なんだよ? 全然Evolutionしてないよ、今の諏訪魔は!」

▼諏訪魔「いやぁ…」

▼光留「よくわかんないキャラだしさ。あんなの諏訪魔じゃないよ! どうしたんだよ?」

▼諏訪魔「ごめんな」

▼芦野「俺、組んでた諏訪魔さん、こんなじゃなかったですよ。暴走SUPLEXでしたよ。全然、暴走もしてないし、いい人なのかわかんないですけど、ホント今の諏訪魔さん、まったく魅力ないですね」

▼光留「諏訪魔じゃなくていいんだよ、そんなの! 諏訪魔じゃなきゃいけない諏訪魔でいてくれよ! そんな諏訪魔、俺たち付いていく必要ないじゃないか! 何のためのEvolutionなんだよ! 何のために諏訪魔と一緒にやってんだよ、俺たち!」

▼田村「そうです。しっかりして」

▼諏訪魔「ん?」

▼田村「しっかりしてください、諏訪魔さんも。僕もしっかりするんで」

▼諏訪魔「何?」

▼芦野「これで怒んねぇもん」

▼諏訪魔「いや、俺が悪かったね」

▼光留「そんなの聞きたくないよ」

▼諏訪魔「祥太郎君も…」

▼光留「俺が悪いなんて聞きたくないよ! そんな諏訪魔、好きじゃねぇよ俺は! 戻ってくれよ! 暴れてくれよ! ごめんなんか聞きたくねぇよ、諏訪魔の口から!」

▼芦野「もういいよ」

※芦野、光留、田村は去る

▼諏訪魔「いやぁ、そんなことよ、言われたってさ、俺だって精いっぱいやってるよ。俺が悪いよな。わからなくなってきたな。今、俺はもう何か頭の中がわけわかんない状態なんだよ。でもさ、このチャンピオン・カーニバル完走できたのがうれしいですよ。メンバーに言われて…でもね、受け止めますよ、しっかり」

プロ格 情報局