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4/30【NOAH】清宮と覚悟の激闘…潮崎がGHCヘビー返り咲き 小島聡と“豪腕"対決へ

『WRESTLE UNIVERSE presents MAJESTIC 2022』東京・両国国技館(2022年4月30日)
GHCヘビー級王座決定戦 ○潮崎豪vs清宮海斗×

 “大ピンチ"に見舞われたノア両国大会のメインイベントで、潮崎と清宮がGHCヘビー級王者決定戦で覚悟の激闘を展開。勝利をもぎ取った潮崎が約1年2ヶ月ぶり5度目の戴冠を成し遂げ、挑戦表明してきた小島聡との“豪腕対決"が決定的となった。

 当初は王者・藤田和之に潮崎が挑戦する予定だったが、直前で新型コロナに感染して王座を返上。両国2連戦の大トリに穴が開く非常事態に、熱く名乗りを上げたのが清宮だった。

 序盤から清宮の執念が際立った。食らいつくようなヘッドロックでしがみつき、潮崎が場外に逃れても絞め上げたまま。一方で猛烈な無数の逆水平も真っ向から受け続け、“ピンチをチャンスに"の気迫もにじんだ。逆にエプロンサイドからの断崖式裏DDTで潮崎をKO寸前に追い込んだが、リングアウト勝ちをよしとせず、自ら潮崎をリングに戻して“GHCの闘い"への誇りもむき出しにした。

 逆に終盤には前後からの鋭角的ジャンピングニーやタイガースープレックスで潮崎を押し込み、カウンターの豪腕ラリアットをまともに浴びても、即座に鬼の表情で立ち上がる。ならばと潮崎もハンマーパンチや猛烈逆水平、そしてワンツーエルボーからのコンボでねじ伏せにかかったものの、意地でも倒れぬ清宮は、カウンターのエルボーを合わせてロープに走った。

 だが、潮崎もさらに先を読んで豪腕ラリアットをドンピシャリ。必死に立ち上がろうとする清宮に、握り拳の雄叫びを上げながら、こん身の豪腕ラリアットを叩き込み、執念を断ち切る3カウントをもぎ取った。

 覚悟の激闘を制した潮崎が、約1年2ヶ月ぶり5度目のGHCヘビー級王座戴冠に成功。しばし両者大の字の余韻に場内からも惜しみない拍手が送られ、立ち上がった潮崎もベルトを手に「I am NOAH!」とマイクで叫んだその時だった。

 謎にノアTシャツに身を包んだ小島が登場。マイクを持つと「GHCヘビー級チャンピオン、潮崎豪。次のチャレンジャーは俺だ」と挑戦表明した。あくまで清宮との闘いを“第一義"としたい潮崎は、その場では明言を避けたものの、バックステージでは「今ベルトを俺はこうやって持ってるけど、まだ真のチャンピオンにはなれてないと思っている。その目的のためにも、立ちはだかる敵は、前に立ちはだかる者は一つひとつ倒していく」と承諾し、GHCを懸けた“豪腕対決"が決定的となった。

 最後は「まずは清宮! ありがとう。あそこで出てこなかったら、今日という日はなかったよ。お前のおかげでこの両国2連戦、これだけの人にノアを、GHCを見せることができました。ありがとう」とノアの窮地にともに体を張った若武者に感謝。そして「昨日、今日、こうやって両国に集まってくれたみんな、本当にありがとう。このベルトを自分が持っていられるのも皆さんのおかげです」と観客にも感謝した新王者は「暗いことがあるかもしれません。でも、それをみんなと一緒に乗り越えていきたい。乗り越えていきましょう。今日は本当にありがとう。I am NOAH! いくぞ! We are NOAH!」と叫んで両国2連戦を締めくくった。窮地を乗り越えた方舟マットの中心に再び“I am NOAH"がそびえ立った。

【試合後の潮崎】
▼潮崎「ピンチの時こそチャンス。さっきもリング上で言ったように、このGHCヘビー級のタイトルマッチできないところだったけど、清宮のおかげだ。清宮のおかげで、こうやってGHCが、GHCヘビー級のベルトが命を吹き返した。本当に清宮海斗のおかげです。心から感謝してます。そして、最後まで声援を送ってくれたみんな、ありがとう。その声援のおかげで、俺たちはリングに最後まで上がってられる。そのことを今日、また感じました。ありがとう」

――試合後には小島選手からの挑戦表明があったが、それについては?

▼潮崎「俺はあえて触れないようにしてましたけど…小島聡。せっかくプロレスリング・ノアのリングに上がったなら、何か残さなくちゃいけないと思うのは当然のことだろうし。それだけどん欲に来るというのは、やっぱりプロレスラー・小島聡は小島聡だね。それだけ自信があるっていうことだろうし。でも、今ベルトを俺はこうやって持ってるけど、まだ真のチャンピオンにはなれてないと思っている。その目的のためにも、立ちはだかる敵は、前に立ちはだかる者は1つ1つ倒していくよ」

――小島選手は日本屈指のラリアットの使い手だが、対抗意識は?

▼潮崎「相当前にあのラリアットを受けた衝撃というのは覚えているし。そういうところでも勝負するのは面白いと思うしね。あとはチョップも使っているだろうし。いろんな意味で勝負するのは楽しそうだね」

――藤田和之選手については?

▼潮崎「本当はね、このベルトを獲った瞬間、『藤田和之!』と叫ぼうと思っていたけどね。あの場で小島選手が現れたというのは、そのタイミングじゃなかったんだろうと思ってます。このベルトを、このGHCを本当に自分の腰に巻くという意味では、やっぱり藤田和之を倒さないといけないと思います。そろそろ治る頃じゃない? しっかりと治して、万全な状態で向かい合いたいと思います」

――最後に「We are NOAH!」と叫んだのは、どんな思いを込めて?

▼潮崎「本当に俺ひとりじゃ何にもできない。俺ひとりじゃここまで辿り着けない。そういう思いもあるしね。こうやって両国2連戦に集まってくれたみんなに、全員でノアなんだと。みんなの力があってのノアだと俺は思うから。いつも心を込めて、俺たち、私たちがノアだと、そういう意識で叫んでます」

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