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5/17【全日本】宮原「今のプロレス界を表現する戦いに」、T-Hawk「これからのプロレス界に大きな影響を与える一戦に」 5・29三冠戦会見

 5・29後楽園大会での三冠ヘビー級選手権試合が決まった王者・宮原健斗、挑戦者・T-Hawkが17日、東京・湯島の全日本事務所で会見。同世代の両者は至宝ベルトをかけた戦いへ向けて相思相愛で、宮原が「今のプロレス界はこの世代が中心です。つまり今のプロレス界を表現する戦いになる」と定めれば、初挑戦となるT-Hawkは「これからのプロレス界に凄く大きな影響を与える一戦にしなくてはならない」と誓った。

 5・15札幌大会でチャンピオン・カーニバル覇者・青柳優馬を激闘の末に退けた宮原は試合後、T-Hawkを次期挑戦者に指名。5・29後楽園大会でのV4戦がこの日、正式に決まった。

 両者は昨年8・18保土ヶ谷大会における「第8回 王道トーナメント」2回戦以来、9ヵ月ぶり2度目の一騎打ち。この時「いずれこのベルトをかけて戦う日が来るんだろうな」と予感していたという宮原は「T-Hawk選手は32歳、宮原健斗は33歳。今のプロレス界はこの世代が中心です。つまり今のプロレス界を表現する戦いになるでしょう」と定めた。

 最高男が自ら挑戦者を指名するのも極めてまれ。そこには「今のプロレス界を表現するうえで、最もベストな相手だと思った」との強い理由があった。「サバイバル時代突入」を宣言している宮原だが、他団体のT-Hawkが相手となれば、なおさら生き残りをかけた戦いとなる。「T-Hawk選手から看板を背負ってる感をひしひしと俺は感じるんで。その男同士が戦うことに意味がある」と実感し、「お互いの看板を背負って戦うんだ。間違いなく5月29日は最もサバイバルな三冠戦になる」と腹をくくった。

 対するT-Hawkは昨年6月の全日本参戦から1年近い歳月を経て、三冠ベルト挑戦にたどり着いた。宮原からの指名を受けての決定に「ようやく俺が求めてた刺激がきた」と武者震い。「この歴史あるベルトをかけた試合になるということで、僕自身も凄くレスラーキャリアの中で大事な試合になることはわかっています」と気を引き締めつつ、「数ある挑戦者の中の一人ではなく、そこで俺がそのベルトを獲って、新しいチャンピオンロードを始めたい」と初挑戦・初戴冠を誓ってみせた。

 T-Hawkにとって王者・宮原は三冠ベルトと同等、もしくはそれ以上に大きい存在となっている。「今までいろんな団体に上がってきましたけど、ここまでこの俺、T-Hawkに刺激をくれるレスラーっていうのはなかなかいなかったですし。それはもちろん世界も含めて。そして肌を合わせてみて、ここまで胸が高鳴るレスラーもなかなかいない」と最大級の表現で一目を置いた。だからこそ「ストレートに今の120%のT-Hawkを宮原健斗にぶつけたい」と宣言。宮原に呼応するように「これからのプロレス界に凄く大きな影響を与える一戦にしなくてはならないと思っています」と言い切った。

 歴代三冠王者の一人であるスタン・ハンセン氏がこの一戦の立会人を務めることも決まった。5・31後楽園大会『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』で「歴代三冠ヘビー級チャンピオンプレミアム6人タッグマッチ」が組まれ、現王者の宮原も名を連ねている。ハンセン氏は「現行のチャンピオンに出場してほしい」と希望し、「私は来日の予定を早め、5月29日全日本プロレスの三冠戦の立会人としてこの試合を見届けたい」と5・29後楽園大会への来場を決意。勝者が秋山準&鈴木みのると組んでジェイク・リー&大森隆男&Xと対戦することになった。


【会見の模様】
▼T-Hawk「GLEAT、#STRONGHEARTSのT-Hawkです。まず第一に、チャンピオン宮原健斗からの指名があり、5月29日、後楽園で三冠ヘビー決定しましたけども、最初にきた感情というのはやっぱりびっくりしたのと同時に、ようやくきたなと。ようやく俺が求めてた刺激がきたなと。#STRONGHEARTSとして世界で、そして日本国内で行動するにあたって、今までいろんな団体に上がってきましたけど、ここまでこの俺、T-Hawkに刺激をくれるレスラーっていうのはなかなかいなかったですし。それはもちろん世界も含めて。そして肌を合わせてみて、ここまで胸が高鳴るレスラーもなかなかいないので。まして今回、この歴史あるベルトをかけた試合になるということで、僕自身も凄くレスラーキャリアの中で大事な試合になることはわかっています。そして5月29日の後楽園ホールで数ある挑戦者の中の一人ではなく、そこで俺がそのベルトを獲って、新しいチャンピオンロードを始めたいと思っています。ストレートに今の120%のT-Hawkを宮原健斗にぶつけたいと思います」

▼宮原「宮原健斗です。まずは先日の北海道・札幌大会、皆様の応援のおかげでV3を達成しました。本当にありがとうございました。そして次はT-Hawk。T-Hawk選手と初めて戦った時からこの三冠ベルトに対するハングリーさは感じていたし、いずれこのベルトをかけて戦う日が来るんだろうなと思っていました。T-Hawk選手は32歳、宮原健斗は33歳。今のプロレス界はこの世代が中心です。つまり今のプロレス界を表現する戦いになるでしょう。そして、全日本プロレスはサバイバル時代に突入している。お互いの看板を背負って戦うんだ。間違いなく5月29日は最もサバイバルな三冠戦になるでしょう」

――珍しく宮原選手から指名する形となったが、それだけT-Hawk選手に魅力を感じている?

▼宮原「今のプロレス界を表現するうえで、最もベストな相手だと思ったので。珍しく逆指名という形でいきましたよ」

――三冠ベルトへの思いは?

▼T-Hawk「ベルトももちろんなんですけど、イチレスラーとして宮原健斗と1対1でやり合えるっていう部分の方が僕は凄く大きいというか。僕はやはりプロレスラーである以上、こういった外からの刺激をもらわないと、僕自身も、そして僕が所属している団体GLEATも成長がないと思ってるので。まずタイトルはもちろんですけど、宮原健斗とT-Hawk、この1対1の試合というものはこれからのプロレス界に凄く大きな影響を与える一戦にしなくてはならないと思っています」

――近年は所属内で三冠戦を争ってきたが、今回は所属外のT-Hawk選手が相手ということで新たな戦い模様が描けるのでは?

▼宮原「ちょっとそれは生ぬるいかなと。今回、大事なのは看板を背負う男同士の戦いですから。T-Hawk選手から看板を背負ってる感をひしひしと俺は感じるんで。その男同士が戦うことに意味があるので、その先のことは考えてないですよ。看板を背負った男同士の戦いですからサバイバルですよ。負けた方がどうなるんだ、勝った方がどうなるんだ。そういう話ですよ。この日に決まるんで、その先がどうこうとか生ぬるい話ではないですよ」

――エル・リンダマン選手が新日本のスーパージュニアに出場しているが、意識するところはある?

▼T-Hawk「ないですね。こっちはこっちなんで。今、宮原選手が言ってましたけど、そんなヨソを見てたらこのベルトは獲れないし、宮原健斗には到底かなわないと思ってるんで。男と男の1対1の勝負ですね。それ以上は何もないです」

――宮原選手の印象は?

▼T-Hawk「王道トーナメントで一回1対1の勝負をしてるんですけど、2021年に初めて1対1でシングル対決をして、僕その年で一番楽しかったんです。僕はやっぱりやってて楽しいとか、そういった感情を凄く大事にしているんで。もちろん結果も大事です。ただ僕はプロレスが好きでプロレスラーになった人間なんで、そこに楽しみがないと僕のモチベーションが上がらないので。今、最高のモチベーションを与えてくれているのは間違いなく宮原健斗です」

――改めて三冠ベルトに対する思いは?

▼T-Hawk「僕は結構、シングルのタイトルに縁がそこまで今までなかったんですけども、こうやってミスター全日本といってもいいほどの選手から逆指名をいただいて。この歴史あるベルトに対する思いはもしかしたら今までで一番かもわかりませんね。それをしっかり5月29日、後楽園ホールで結果として皆さんに届けたいと思っています」

――スタン・ハンセン氏が立会人に決まり、歴史が投影される戦いになるが?

▼宮原「スタン・ハンセンさんもサバイバルを勝ち抜いてきたレジェンドですから。そして今をサバイバルしてる、今のプロレス界を生きる男が二人いて、サバイバルを勝ち抜いたレジェンドがいる。舞台は整ったんじゃないですか」

▼T-Hawk「全く同じ意見ですね。もうホントに舞台は整った。それ以上の言葉はないと思います」


【スタン・ハンセン氏のコメント】「ジャンボ鶴田と三冠を争った私としては、5月31日の『歴代三冠ヘビー級チャンピオンプレミアム6人タッグマッチ』に現行のチャンピオンに出場してほしい。今度の29日の三冠戦で宮原健斗が勝利をした場合は、予定通り出場。T-Hawkが勝利した場合は、カード変更を考えなくてはいけない。私は来日の予定を早め、5月29日全日本プロレスの三冠戦の立会人としてこの試合を見届けたいと思う。5月29日、全日本プロレス後楽園ホール大会にいきたいと思う。ユース!」

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