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6/3【闘龍門】「望月ジュニア」がデビュー、父・望月が勝利プレゼント M2K改めM3Kは継続&本格参戦へ

『闘龍門大会第2弾 闘龍門、再び vol.2』東京・後楽園ホール(2022年6月3日)
○望月リョート&望月マサアキ&望月ススム&神田ヤスシvs近藤修司&大鷲透&“brother"YASSHI&高木“ジェット"省吾×

 望月の息子・望月ジュニアがデビュー。父が勝利をプレゼントし、初陣を白星で飾った。ジュニアが加入したM2Kは「M3K(エム・サン・ケー)」に改名し、ユニット継続とDRAGONGATE本戦参戦を宣言した。

 2020年1・31後楽園大会以来、2年4ヵ月ぶりの開催となった闘龍門興行第2弾。DRAGONGATE勢を筆頭に、闘龍門出身選手が集結し、全6試合が行われた。メインイベントでは復活ユニット対決が実現。望月&ススム&神田のM2Kは5・11後楽園大会で望月を救出した練習生でデビュー戦となる江藤成春(まさはる)を加えての4人で出陣した。

 しかもビッグサプライズが待っていた。この日のオープニングにM2Kが登場。望月によって江藤が実の息子であることが明かされたのだ。本名をカタカナ表記にした「望月リョート」としてデビュー戦を迎えることに。そして望月が3人そろったことでM2Kはユニット名を「M3K(エム・サン・ケー)」に改名することになった。

 相手は悪冠一色(アーガンイーソー)だ。2003年に結成されたヒールユニットで、かつて望月がリーダーだったこともあるが、短期間で追放された。2004年12月にメンバー全員が素行不良などを理由に解雇されて解散となったが、この日、近藤&大鷲&YASSHIの創設メンバーに、久々のリング復帰となった高木を加えて復活を果たした。

 開始早々、リョートは近藤に果敢に立ち向かい、空手仕込みのミドルキック連打、飛びヒザ蹴りをさく裂。父・望月とのダブルブラジリアンキック、ダブルミドルキックの親子連係で攻め立てた。

 その後、望月、ススムとともにYASSHIのサンタマリアに苦もんし、悪冠一色の集中砲火でプロの洗礼を浴びせられたが、望月とススムの好フォローを受けてランニングローキック、ブラジリアンキックでYASSHIを蹴り飛ばす。さらに望月とのダブルミドルキックもさく裂させた。

 混戦模様となった中、リョートは近藤&大鷲のサンドイッチラリアット、サンドイッチ延髄斬り、大鷲のチョークスラムで防戦一方に追い込まれたが、望月が援護射撃して立て直しに成功。リョータは父ばりの三角蹴りを高木に放った。そして最後は望月がツイスターで高木を突き刺すと、その上にリョータを乗せて息子にデビュー戦白星をプレゼントした。

 試合後、望月は「今日は息子の相手をしてくれてありがとう。これで18年前、お前らに追放された恨みは完全にチャラだ。今日はありがとう!」と悪冠一色に感謝。「というわけで、M3K、望月リョートどうだったでしょうか? 三角蹴り、危なかったな。よく持ちこたえたよ、初めてやったのに。後楽園でデビュー戦メインで勝利。なかなかの逸材だと思いますよ」と愛息を手放しで絶賛した。

 そして望月は「M3K、これからDRAGONGATEの本戦でも継続参戦します。明日は刈谷大会からこの4人で乗り込みますんで、皆さんよろしくお願いします」と宣言。「そして、DRAGONGATEに二世レスラー、何人かいるよな? でもな、親子同時所属は望月だけだ。これからどんどんDRAGONGATEが面白くなっていく。お前ら絶対に見逃すなよ」と豪語してみせた。

 さらに望月は江藤成春がウルティモ・ドラゴンの提案による偽名であったことも告白。そのウルティモが「望月3人いたらややこしくないか? 俺がわからないのが困る」とし、自らリョートのリングネームを「望月ジュニア」と命名した。「僕が引退したら本名を名乗る感じですかね」と望月が断りを入れると、ウルティモは「じゃあお前、お父さんが引退したら二代目・望月成晃襲名すればいいじゃない」とリョート改めジュニアに提案して場内を笑わせた。

 「ここに若い力が一人いますから、若い力を望月リョート改め望月ジュニアに託して、これからDRAGONGATE本戦でも暴れていきます」。そう誓って締めた望月。「特に息子の存在も、結婚してることすらも公表してなかったけど、俺はこのサプライズを持ってくるために20年、黙ってきたんだよ」と満を持してのジュニアデビューに胸を張った。

 当のジュニアは「まだまだ親父みたいにはいかないですが、これからススムさんや神田さん、先輩たちに負けないように、M3KとしてDRAGONGATEかき回していきたいと思います」と誓うばかり。望月は「動きとかこいつより素晴らしい人間いるとは思うけど、やっぱり俺のDNAがあるから。これはこれでこいつにしっかり埋め込んで一気にトップへ俺の手で押し上げる」と愛息を全面バックアップする構えをみせ、「俺の経験とこいつの若さと、この最強DNAがあればベルトの方から寄ってきてくれると思うよ」と親子タッグによるベルト獲りも描いた。

 後楽園メインでしかも白星デビュー。初陣を飾ったジュニアは2002年4月20日生まれの20歳。小学時代に父と同じ空手を学び、中高ではバレーボールに打ち込んだ。望月のDNAを持つジュニアは父の力強い後方支援を受けて、これからDRAGONGATEのトップを目指していく。

【試合後の望月&ジュニア】
▼望月「よーし、よし、よし。闘龍門再会。前回はミラノコレクションA.T.のサプライズがあって、今日は頭にビッグサプライズ持って来たぞ。俺も特に息子の存在も、結婚してることすらも公表してなかったけど、俺はこのサプライズを持ってくるために20年、黙ってきたんだよ。これでね、M3K、年は3人取ってるけど、一人若いから平均年齢は他のユニットとそんな変わんないから。これからも、キッチリこいつを一気にトップに押し上げるんで、楽しみにしてください」

▼ジュニア「まだまだ親父みたいにはいかないですが、これからススムさんや神田さん、先輩たちに負けないように、M3KとしてDRAGONGATEかき回していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」

――ジュニアの戦いぶりはどうだった?

▼望月「まぁ、デビュー戦だからね。にしたらよかったんじゃないのと。やっぱね、DRAGONGATE、素晴らしい新人、結構完成された段階でデビューするのが多くて。もちろんね、動きとかこいつより素晴らしい人間いるとは思うけど、やっぱり俺のDNAがあるから。これはこれでこいつにしっかり埋め込んで一気にトップへ俺の手で押し上げるんで。俺も長らく特に本戦の中で何も生みだしてないんでね。あとは二世レスラー何人かいるから。親子同時所属というのはなかなか過去にもね。他にも藤波さんや百田さん、同時でやられてる人はいますけど、全国シリーズやって回れる中での親子所属ってなかなかいないので、もっともっと面白いものにしていきたいなと。DRAGONGATEじゃなきゃできないことをやっていきたいですね」

――将来的に親子でタッグベルトを獲るというのは?

▼望月「まぁ、それはね、たぶん勝手にベルトから近づいてくると思うんですよ。狙うんじゃなく。俺の経験とこいつの若さと、この最強DNAがあればベルトの方から寄ってきてくれると思うよ。明日、刈谷、あさってサンボー、きっちりね。望月リョート改め望月ジュニア。カタカナ表記で行こうか。よろしくお願いします」

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