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6/15【Fortune Dream】全日本四天王トークバトルが実現 小橋が川田にFD参戦をオファー、ハンセン秘話も告白

『Fortune Dream 7』東京・後楽園ホール(2022年6月15日)
3WAYトークバトル 小橋建太vs川田利明vs田上明

 90年代の全日本プロレスで激闘を繰り広げた川田利明、田上明、小橋建太による四天王トークバトルが実現。小橋が川田に次回Fortune Dream参戦をオファーする場面も。また、今回欠席となったスタン・ハンセンの秘話も語られた。

 Fortune Dream恒例となる小橋のトークバトル。これまで長州力、天龍源一郎、佐々木健介、豊田真奈美、蝶野正洋、前田日明と錚々たるメンバーを相手にしてきた。今回は当初、ハンセンとのバトルが予定されていたが、新型コロナウイルス感染のため、来日中止に。代わって90年代の全日本プロレスで小橋としのぎを削った川田、田上との3WAYトークバトルに変更となった。

 小橋が若手時代のテーマ曲「SNIPER」、田上が「Eclipse」、川田が「Holy War」に乗って順に登場。スーツ姿ながら、全日本プロレスの四天王3人がリング上に並び立つと、トークバトルのゴングが打ち鳴らされた。

 話題は来日できなかったハンセンの話題に。小橋は若手の頃に「なんで俺ばっかり」とこぼすほどラリアットの餌食になったが、「そのおかげで強くなれたと思っているので、今となっては感謝しています」と感謝した。川田は「うちらはラリアット食らったら、次の日は休みでしたから。そういう制度があったんです」と告白。92年のプロレス大賞でベストバウトを受賞した三冠戦(6月5日、日本武道館)を「あの頃ってハンセンとやると、殴り合い、蹴り合いしかしなかったんで。それしかやってないのに、ベストバウトを獲れたのは凄いことなんだなって。1週間ぐらいは歩けなかったですね」と振り返った。

 一方、田上は「スタンと初めてタッグを組んで、なんか出たことあるんだよね」と99年の「世界最強タッグ決定リーグ戦」について触れ、「その時に、ブルロープを振り回してるから、顔にバッチンバッチンって。仲間なのに。ふざけんなって言ったら、ソーリーソーリーって」と秘話を明かし、ハンセンを「ヤンチャオジサン」扱いして笑いを誘った。

 川田は「ハンセンのラリアットは凄いって知っているけど、あなたのもひどいよ」と小橋に小言。小橋が「川田さんの顔面蹴りもひどかったです」と言い返すと、田上も「川田のほうがひどい」と後押し。川田は引かず、「二度と食いたくないのは田上の場外へののど輪落とし」と田上にも矛先を向け、三者三様の語り口で当時の激闘を振り返った。

 かつては対角に立ってプロレス史に名を残す数々の死闘を繰り広げた3人だが、今や雰囲気は歴戦の戦友。細かく突っ込む川田、懸命に弁明する小橋、呑気にぼやく田上…とそれぞれらしさを発揮して、トークバトルは“四天王対決"に相応しい名勝負に。ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、天龍源一郎ら全日本の先輩たちに関する思い出話、酒の席での暴露トークなどに花が咲く。さすがに20年以上前の話のため、記憶に残ってない出来事も多かったが、田上はそんな時でも「俺なんか昨日食った飯まで忘れちゃうよ」とぼやいて、らしさを発揮した。

 終盤には川田が「そろそろリングに復活したほうがいいんじゃないの?」と小橋に提案する場面も。動揺を見せた小橋だが、「僕は引退しました。田上さんも引退しました。川田さんだけです。来年オファーしてもいいですか?」と逆にオファーをぶち上げて場内を沸かした。

 試合は“激闘"の末に30分時間切れ引き分けに終わり、場内には「カクトウギのテーマ」が鳴り響く。ちょうど前々日の6月13日は2009年に亡くなった三沢光晴さんの命日。トークバトル中に川田は「プロレスをやってて、あの人と出会ってなければ、いろんなことがもっと違う方向に行ってたんじゃないかなって」と語っていたが、最後には三沢さんのテーマ曲「スパルタンX」が流れてお開きとなった。

プロ格 情報局