プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/3【新日本】緊急出場・帝国軍がL・I・J狩り オーカーンがG1後のタッグ王座奪回視野に

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2022年7月3日)
○アーロン・ヘナーレ&グレート-O-カーンvs高橋ヒロム&BUSHI×

 緊急出場したUNITED EMPIREのオーカーン&ヘナーレがL・I・J狩り。オーカーンはG1後のIWGPタッグ王座奪回を視野に入れた。

 6・27シカゴ大会ではジェフ・コブとのIWGPタッグ王者として、3WAY戦に臨んだオーカーンだったが、ダッグス・ハーウッドがロッキー・ロメロを破ったことで、勝敗に絡めずにタイトル陥落。ハーウッド&キャッシュ・ウィーラーのFTRがROHタッグ王座と合わせて二冠となった。

 屈辱的なベルト流出により、出直しを余儀なくされたオーカーンは、邪道が欠場となったため、ヘナーレとのUNITED EMPIREコンビで後楽園大会に緊急出場。L・I・Jのヒロム&BUSHIと対戦した。

 ヒロムとヘナーレの先発でゴングが鳴るが、ヒロムは「オーカーン様、ぜひ愚民のこの私とお手合わせをお願いします」とアピール。「聞こえねえな」と吠えたオーカーンは、テレビカメラの前で改めて同じことを宣言するよう要求する。ヒロムが再び自らを愚民扱いすると、オーカーンは悠然とリングイン。ひれ伏すヒロムに「やりてえんだろ? まずは儀式からだ」と靴なめを求めた。

 ヒロムは「ありがたき幸せ。オーカーン様のお靴を失礼します」と頭を下げるが、いきなり奇襲。BUSHIとの連続攻撃で一気呵成にたたみかけた。態度をひょう変させたヒロムはオーカーンの弁髪を掴んで引きずり回し、奇声を発しながらお株を奪うモンゴリアンチョップを見舞う。だが、怒ったオーカーンも打ち返して反撃。その後は帝国軍がヒロムを代わる代わるにいたぶった。

 タッチをもらってBUSHIがリングに入ると、スピードと空中殺法を駆使して帝国軍を翻ろう。リング上でヘナーレを攻め込みつつ、場外のオーカーンにトペスイシーダを浴びせる奇襲作戦で勢いを掴んだ。しかし、ヒロムとの連係は不発。ヘナーレがBUSHIにバーサーカーボムを決めて一気に勝機を掴む。ボディブロー、スピンキックでたたみかけたヘナーレはアルティマに捕獲。オーカーンも大空スバル式羊殺しでヒロムを分断すると、BUSHIがギブアップし、帝国軍の完勝となった。

 ゴングが鳴ってもオーカーンとヘナーレはL・I・Jの2人を絞めたまま拷問。最後にオーカーンは地声で「ひれ伏せ、後楽園の愚民ども。そして、ヒロムちゃん。いいか、これがグレート-O-カーン、アーロン・ヘナーレ…そう、UNITED EMPIREの力だ!」と叫んで勝ち誇った。

 「ハッハッハッハ! 新日本プロレスがどんだけ余が率いる連合帝国を嫌おうと、頼らざるを得ないことがよく分かっちまったな〜」と緊急出場での勝利にご満悦の様子だったオーカーンだが、シカゴ大会でのタッグ王座移動に話題が移ると、怒りを爆発させた。

 「3WAY、余とコブがいつ痛めた? あいつらが都合いいように勝手に仕組んだだけだろ? さすが裏工作が得意な粘菌野郎! 卑怯だ。恥を知れ! 腹を切れ! クソが!」と戦った両チームを断罪。「秘密裏に同盟を結んでいたとしか思えない。そうやって余たちからベルトを奪う。そうしたかったんだろ、卑怯者が」と斬り捨てた。

 すぐさまベルトを取り戻したいところだが、新日本マットでは真夏の祭典・G1 CLIMAXの開幕が近づいている。オーカーンは「まあ、時期が時期だ。G1後、すぐに獲りに行ってやるよ。それまで大事に大事にてめぇらのベイビーのように毎晩かわいがってろ」とG1後のベルト奪回を視野に入れた。

【ヘナーレの話】「どうだ、見たか? BUSHIのバカ野郎は俺をナメてたんだろう。あいつだけじゃない、ファンもみんな俺はG1でひとつも結果を残せないって思ってるんだろう。俺は6年間ずっと自分の名前が(G1出場メンバーとして)呼ばれる瞬間を待ち侘びてた。そして発表されて以来、ひとつも試合に負けていない。俺は対角線に立つ相手を全員ブッ倒してきた。G1も同じだ。タナハシ、KENTA、ゴトー、ザック、EVIL…最後の相手は誰だ!? それすら知らない。だが、確かなことは、俺は10kgの“マオリ・マッスル"を増やしたってことだ! Cブロックで一番デカいのはこの俺だ。さあて、どうなるかな? G1で“ULTIMATE WEAPON"の力を見せてやる!」

【オーカーンの話】「(※パイプイスとUNITED EMPIREの旗を持って現われて自らイスを立たせて座ると)ハッハッハッハ! 新日本プロレスがどんだけ余が率いる連合帝国を嫌おうと、頼らざるを得ないことがよくわかっちまったな〜。わからせてしまったよ。本当だったら今宵も三ツ星レストランでA5(ランク)の肉と美少女を食らう予定だったんだよ。それがあの情けない新日本の犬の姿を見せてやりたかったぜ。わざわざ王宮まで来て、門を開いてやったら土下座して待ってるんだぞ!? ハハハハハハ! 愉快、愉快! だが、余も言いたいことがあったからちょうど良かった。だから引き受けてやったに過ぎん。おい、AEW! FTR! ロッポンギヴァイス! よくも卑怯なことをしてくれたな。この悪党が! 恥を知れ、恥を! ああ〜ん!? 3WAY、余とコブがいつ痛めた? あいつらが都合がいいように勝手に仕組んだだけだろ!? さすが裏工作が得意な粘菌野郎! 卑怯だ。恥を知れ! 腹を切れ! クソが! フタを開けてみたらFTRもロッポンギヴァイスも2組揃って、余とコブに総攻撃だ。キャッシュとロッキーの合体のパイルドライバー。あれ何だ!? 秘密裏に同盟を結んでいたとしか思えない。そうやって余たちからベルトを奪う。そうしたかったんだろ、卑怯者が、おい! ダックス・ハーウッドも途中まで休んでただけじゃねえか! そんなんでベルト獲った気でいるのか、この野郎! ああ〜ん!? マザーファ○カー、AEW! ファ○キュー、FTR! サノバビ○チ、ロッポンギヴァイス! まあ、時期が時期だ。G1後、すぐに獲りに行ってやるよ。それまで大事に大事に、てめぇらのベイビーのように毎晩かわいがってろ!」


【ヒロムの話】「面白いよ。でも、悔しいよ。ああ、面白いよ。オーカーンみたいな選手が俺は大好きだ。面白い。オーカーンみたいなジュニアがいたら、もっとジュニアの景色も変わるかもしれない。でも、あれは稀だ。あんなものはなかなか出てこないな。それはそうと、昨日公式Twitter、公式サイトで入門テスト、(応募できる身長の条件が)170cm以上だったな。でもさ、何がやりたいかよくわからない。170cm以上って、180cm以上という規定から10cm以上も下がったんだ。ジュニアが欲しいのか!? それとも小さいヘビーが欲しいのか!? 俺には新日本プロレスが何をやりたいかわからない。俺は確かに言った。『ジュニアの入門テストをやるのはいいんじゃないですか? 面白いんじゃないですか?』、たしかに言った。でも、あれじゃわからない。あれを170cm以上で言うのか!? 俺がリング上で高らかにジュニアの入門テストを叫んだほうが効果はあったんじゃないのか!? それともヘビー級が欲しいのか!? それだったらオーカーン様に頼んだほうが面白いかもしれないな。入門テスト、いろいろ変えるべきだと思うぞ」

※BUSHIはノーコメント

プロ格 情報局