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7/5【全日本】稔予告 「無味無臭」のアジアタッグに「味と匂いつけていく」 歳三は傍若無人・北斗に激怒「負けたら練習生からやり直せ」

 7・14後楽園大会でアジアタッグ選手権試合を争う王者・大森北斗&児玉裕輔、挑戦者・稔&歳三が5日、東京・湯島の全日本事務所で会見。元王者でもある稔がアジアタッグ戦線の現状を「無味無臭」と表し、「ここから俺らが味と匂いをつけていく」と最古のベルト活性化を予告。歳三は傍若無人の北斗に激怒し、「俺らに負けたら練習生からやり直せ」と迫った。

 5・29後楽園大会で11年ぶりにブードゥー・マーダーズの一員となった稔が歳三とのアジアタッグ獲りに色気をみせていた。そして6・26京都大会で北斗&児玉がイザナギ&めんそーれを退けて6度目の防衛後、次期挑戦者にVMコンビを指名。7・14後楽園大会でのタイトルマッチが決まった。

 稔はかつて金本浩二とのジュニア☆スターズでアジアタッグを2度戴冠(第89代、第91代)。「過去に自分が巻いてきたベルトにそんな興味がない方」というが、「最近のアジアタッグの無味無臭っぷりにみるに堪えないものがあった」と歳三との最古のベルト獲りを決意。当然、そこには絶対の自信があり、「俺たちにかかったら、こだまだろうが、ひかりだろうが、のぞみだろうがピシャっと緊急停止させますから」と列車の名称でもある王者組の名字をもじって豪語してみせた。

 「ここにいてもおいしそうな匂いが全くしないですもんね。昔、持ってた日本最古のベルトと言われたベルトなんですけど、あの頃のようないい感じの味もなくなってんだろうな」。アジアタッグのベルトを見やりながら稔はそう言い放った。ならば自らの手で最古のベルトを活性化させるつもりで、「ここから俺らが味と匂いをつけていく」と戴冠後を見据えて宣言した。

 迎え撃つ北斗&児玉は7度目の防衛戦。長期政権を樹立しつつある中、北斗は「今の俺と児玉さんは正直言ってアジア史上たぶんトップクラスに強い。これは間違いない」と自信を深めるばかり。「あっさり防衛して僕たちがアジアタッグの絶対王者として君臨し続けると思うんで、それを見ててほしい」と予告してみせた。

 傍若無人の発言を繰り返す北斗に「チャンピオンチームの児玉のもう一方がとても全日本の若手とは思えないぐらい生意気なんで、その教育を含めてのタイトルマッチ」と定めた歳三が黙っていなかった。「礼儀っつうのがあるんだ、この世界にはよ。お前、何年プロレスやってんだよ? こっちは20年だぞ。それがヤツだとかあいつだとかよ、お前ナメてんな。そういうとこが全日本、緊張感ねぇんじゃねぇか? お前、何年プロレスやってんだ? このヤロー!」と怒声とともに詰め寄ると、「こいよ。やってやるよ。殴れ!」と挑発。乗ってこない北斗に向かって「俺らに負けたら練習生からやり直せボケ!」と通告し、我慢の限界とばかりに「無理だ。こいつらと一緒にいれない」と退席していった。

 ともあれ、稔と歳三はアジアタッグ獲りへ本気モード。同じ7・14後楽園大会では諏訪魔が三冠王者ジェイク・リーに挑戦するが、アジアタッグ戦はその前に組まれる可能性大。稔&歳三が勝利し、再結集したVMに初ベルトをもたらすか。


☆7/14(木)東京・後楽園ホール『2022 SUMMER ACTION SERIES』18:30開始

▼アジアタッグ選手権試合
[挑戦者]
歳三

(1/60)
児玉裕輔
大森北斗
[第112代王者]
※北斗&児玉7度目の防衛戦



【会見の模様】
▼歳三「久しぶりのアジアタッグということで気合が入ってます。それと同時に左側にいるチャンピオンチームの児玉のもう一方がとても全日本の若手とは思えないぐらい生意気なんで、その教育を含めてのタイトルマッチだと思います」

▼稔「こんにちは、稔です。俺は過去に自分が巻いてきたベルトにそんな興味がない方なんですけど、このアジアタッグに関しては俺、10年ぐらい前ですかね。過去に巻いてた者からすると、最近のアジアタッグの無味無臭っぷりにみるに堪えないものがあったので、歳三選手と相談して我々で狙っていこうかという話になりました。チャンピオンチームの大森選手っていうのは触れたことないので、どんな選手か全くわからないけど、俺が持ってるネットワークの情報通りの選手であれば、ちょっと面白くなるかなという期待はあります。あと児玉選手に関しては過去に同じ団体だったことがあるんで、彼もいい選手だとわかってる。ただ、俺たちにかかったら、こだまだろうが、ひかりだろうが、のぞみだろうがピシャっと緊急停止させますから。JR東日本もビックリみたいな試合しますから。何にせよ、俺たちがGLEATに決めるんで」

▼北斗「今、コメント聞いてたんですけど、今回、僕らが逆指名って形で挑戦者を指定したんですけど、最初に一つ、そのお礼ぐらいは言ってほしかったんですけど、ないってことでね。挙げ句の果てに教育するなんて言われちゃって、はぁ…って感じです。凄ぇ悪いヤツだって思ってたから、普段お堅い仕事してそうなヤツがマスク被れば悪いのかよって。普段、専務とかやってるヤツが髪を半分赤くすれば悪いのかよって。挙げ句の果てに名前から田中を取れば悪いヤツになるのかって。何かよくわかんないですけど、今の俺と児玉さんは正直言ってアジア史上たぶんトップクラスに強い。これは間違いないんで、今回、7度目の防衛戦ですけど、あっさり防衛して僕たちがアジアタッグの絶対王者として君臨し続けると思うんで、それを見ててほしいですね」

▼児玉「7度目の防衛戦ということで、稔、歳三。ブードゥーとしての稔っていうのは今まで触れ合ってきた人と違うんじゃないかっていう楽しみ。あと歳三、さっき北斗君、生意気とか言われてたけど。で、マスク被れば悪くなるとか言ってたけど、気をつけろ。マスク被んなくても悪いから。歳三、GAORAこの前うまーいことやられてるんで、次は僕がうまーいこと倒してやろうかなと思ってます」

――アジアタッグのベルトに対する思いはどんなものがある?

▼稔「過去に17個のタイトル巻いてるんですけど、特例はあるんですよ。相当思い入れのあるベルトはまた巻きたいと思いますね。この世界に入って一番最初に巻いたUWA世界ミドルと、キャリア6年目ぐらいからずっと巻いたIWGPジュニア。このへんは俺が成長させてもらったベルトなんで、こだわりがあるんですけど、あとはそんな興味ないですね。さっき言ったみたいに何で今回このベルトを狙うかというと、このベルトの無味無臭っぷりに耐えられなくて。ここにいてもおいしそうな匂いが全くしないですもんね。昔、持ってた日本最古のベルトと言われたベルトなんですけど、あの頃のようないい感じの味もなくなってんだろうなっていう。だから彼らが指名してくれたからお礼を言ってくれと言われましたけど、ここから俺らが味と匂いをつけていくんだから、俺らにお礼を言ってもらいたいと思ってます」

――チャンピオンチームから年寄り扱いされているが?

▼稔「若い時にキャリアが上の方の選手に対して、誰でも思いついて誰でも話せるコメントなんですよ。ロートルがどうこう、年寄りがどうこう。でも俺、大森選手の試合見たことないけど、この間、(6・6)百合ヶ丘でチョロっと見ましたけど、あれだったら今年50歳になる俺の方がコンディションいいなと思いましたね。チョロっとですよ。オッサン相手にどれぐらいのコンディションで仕上げてきてもらって、どんな試合をしてくれるのか楽しみでしょうがないですね。さっき俺のネットワークから情報が来たと言いましたけど、もっと威勢のいい選手だと思ったんで。これだったらウチの近所のスシローの店員の方が全然威勢いいですからね。スシローのアルバイト以下ですよ」

――この発言を受けて反論があれば?

▼北斗「何か教育してやるだのね、チャンピオンはこうあるべきだなんてね。悪い人たちというより、そこらへんの学校の先生がリングに上がってきちゃったみたいなイメージがありますね。俺が高校時代、大嫌いだった『プロレスなんかやんないでちゃんと勉強しなさい』とか、『お前なんかプロレスラーになれるわけないだろ』って言ってきた部活の顧問だったり、ああいうどうしようもないヤツらと重なってしまうというか。今のコメントを聞いてて、僕も1年ぐらい前ですかね、キャリアまだ3年ないぐらいの時に『今のチャンピオンチームは無味無臭だ』なんて言ってたんでね。意外ともしかしたら心は若いかもしれないです。3年目以下のあっさいコメントなのかもしれないけど、まぁ、何とかなると思います」

▼歳三「おい、お前よ、礼儀っつうのがあるんだ、この世界にはよ。お前、何年プロレスやってんだよ? こっちは20年だぞ。それがヤツだとかあいつだとかよ、お前ナメてんな。そういうとこが全日本、緊張感ねぇんじゃねぇか? お前、何年プロレスやってんだ? このヤロー!」

※歳三が胸ぐらをつかむ

▼北斗「止めて下さい。誰か止めて下さい」

▼歳三「てめぇの手で止めてみろ」

※北斗が立ち上がって胸ぐらをつかみ返すと

▼歳三「こいよ。やってやるよ。殴れ!」

▼北斗「殴んねぇよ」

▼歳三「やり返されんのおっかねぇもんな。稔さん、申し訳ない。やっといてください。無理だ。こいつらと一緒にいれない。俺らに負けたら練習生からやり直せボケ!」

※歳三は退席

▼稔「怒って一人いなくなったじゃねぇか」

▼児玉「めちゃめちゃ怒ってる」

▼北斗「めちゃめちゃ怒ってんじゃん」

▼稔「めちゃめちゃ怒ってるぞ。対戦相手に君付けとかするからだ。フォトセッションやりましょう。大森君も児玉君もやるよ。3人しかいないけど」

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