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7/9【スターダム】朱里がワールド激闘V6、スパナ投入の桃返り討ち たむが宣戦布告

『STARDOM MidSummer Champions 2022〜真夏の王者たち〜』東京・立川ステージガーデン(2022年7月9日)
ワールド・オブ・スターダム選手権試合 ○朱里vs渡辺桃×

 朱里がスパナ投入の桃を返り討ちにして、ワールド王座激闘V6。試合後、中野たむが宣戦布告し、両者のタイトルマッチが浮上した。

 昨年の5★STAR GP制覇から一気にワールド王者へと駆け上り、スターダムマットの頂点に君臨する朱里。ベルトも5度防衛し、5★STAR GP連覇も見据えているが、その前に立ち塞がったのが桃だった。昨年の5★STAR GP決勝で対戦。敗れた桃は、その後、大江戸隊入りを果たし、ブラックピーチに変貌。スパナをちらつかせて威嚇して、至宝強奪を狙っていた。

 序盤こそ蹴撃ファイター同士らしい打撃戦となったが、大江戸隊の面々が介入すると雲行きが怪しくなる。あくまで正攻法を続けていた朱里だが、エプロンからの場外ドロップキックは避けられて自爆。動きがガクンと鈍る。見逃さない桃はテーブルをリングサイドに設置。パイルドライバーで突き刺して朱里に大ダメージを与えた。桃の猛攻は続き、Bドライバー、裏投げ、前後からのダブルニーアタック、ダイビングダブルニーアタックと大技が連続して火を吹く。

 ジャーマン合戦からミドルキックの正面衝突を挟んで、朱里は起死回生のハイキックで反撃ののろし。強烈なミドルキックを連打すると、マフラーホールドに捕らえた。焦った桃がスパナを持ち込んでも、その手を蹴り飛ばして阻止する。しかし、桃は人でなしドライバーで朱里の動きを止めると、レフェリーの目を盗んで、レガースにスパナを固定し、そのまま朱里の顔面を容赦なく蹴り上げた。

 決定的なチャンスを掴んだ桃はピーチサンライズ(リストクラッチ式テキーラサンライズ)をロコモーション式で繰り出して勝利を確信するが、朱里は意地のキックアウト。逆に飛びヒザ蹴り、右ハイキック、流炎(変型エメラルドフロウジョン)で一気に巻き返すと、非情な顔面蹴りでお返し。それでも桃は沈まなかったが、最後は急角度の白虎(変型マフラーホールド)で桃からギブアップを奪った。

 スパナを投入して暴走した桃を返り討ちにして、朱里がワールド王座6度目の防衛に成功。マイクを持った朱里は「渡辺桃! 大江戸隊に行って生まれ変わって、ブラックピーチになった。正直、なんでだよって思う部分もある。でも、今日試合をして、自分の信じる道を真っ直ぐ進んでいるんだなって思ったよ。渡辺桃は強い。また試合がしたいよ」と桃を評価した。

 次なる防衛戦の舞台を7・23&7・24名古屋2連戦に指定。「名古屋と言えば…」とつぶやくと、たむが飛び込み、「この私! 私が次の挑戦者だ!」と叫んだ。たむは愛知県出身だけに気合いが入った表情で、「この中野たむが次のチャンピオンだ」と豪語。「次の名古屋のビッグマッチでその赤いベルトを獲って、8月(21日)の愛知県体育館にチャンピオンとして凱旋する。そして、チャンピオンとして赤と白の二冠戦がしたい」とタイトル戦より先の青写真まで披露した。

 朱里は「先走るな、中野たむ」と注意しつつも「でも、待ってたよ。メチャクチャお前とは試合がしたかった」と対戦を受諾。そのうえで、「今、乗りに乗ってる、そして、刺激的な相手。でも、お前の思う通りにはさせない。私はお前にしっかりと勝利して、次の愛知県体育館でスターダムの強さの象徴を見せつけるつもりだから」と断言した。

 もちろんたむも引かず、「中野たむの真っ赤な情念に溺れさせてやるよ」と予告。朱里も「望むところだ」と言い返し、2人は視殺戦を繰り広げた。

 たむがリングを降りると、最後に朱里は「いろんなことがあるこの世の中、こうやってスターダムを見て、明日の元気とか、何かパワーになってもらえたらなと思ってます。私も皆さんから物凄くパワーをもらってます。これからも一緒にスターダムを盛り上げてください」とメッセージを送り、波乱と激闘続きの立川大会を締めくくった。

【朱里の話】「6度目の防衛に成功しました。渡辺桃、お前は強い。今日試合をして、改めて思いました。昔シングルで対戦した時とは違う強さがある。渡辺桃が決めた信じる道なら、とことん進んでまた時が来たら試合しよう。そして、次の防衛戦。中野たむ。タイトルマッチをしたいと思ってた選手。来てくれるとはメチャクチャ嬉しいです。でも、私はまだまだ負けない。やりたい選手もいる。だから、しっかりとお前から勝利する。覚悟しとけ」

【たむの話】「次の赤いベルトの挑戦者…いや、次の赤いベルトのチャンピオンに名乗り出ました。次の名古屋のビッグマッチで赤いベルトを獲って、私は8月の愛知県体育館大会にチャンピオンとして凱旋して、白いベルトのチャンピオンと、赤と白の二冠戦がやりたい。今年1月に赤いベルトの挑戦権3WAYマッチ、試合出場することができなくて、凄く悔しい思いをしました。でも、朱里はずっとずっと赤いベルトを大切に守って待っていてくれた。COSMIC ANGELSが軌道に乗って、中野たむが軌道に乗って、今しかない。中野たむがスターダムの、女子プロレスのナンバーワンになります。中野たむを信じてついてきてください」

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