7/16【新日本】US王者オスプレイが白星発進 肉薄ファンタズモに「ヘビー級へようこそ」

『G1 CLIMAX 32』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2022年7月16日)
Dブロック公式戦 ○ウィル・オスプレイvsエル・ファンタズモ×

　US王者・オスプレイが肉薄したファンタズモとの熱戦を突破し、G1初制覇へ向けて白星スタートを飾った。

　オスプレイがUS王者として4度目のG1出場を迎えた。対するは初出場のファンタズモ。ジュニア時代の戦績は3勝3敗のイーブンで、今年3月のNEW JAPAN CUPではオスプレイが勝利している。

　オスプレイが正面飛びドロップキック、サスケスペシャルの連続攻撃で先制。スワンダイブ式エルボーも放った。ファンタズモも背中へのサミングで応戦するもののオスプレイは逆水平一発で返り討ちにし、フランケンシュタイナーを食い止め、トップロープへのギロチンホイップを敢行したりと階級差を見せつけた。

　ファンタズモもセカンドロープに飛び乗ってのダイビングボディアタック、トペスイシーダで反撃を開始。トップロープからのラ・ケブラーダも敢行した。オスプレイをコーナーに逆さ吊りにして顔面への串刺し低空ドロップキックを連発。オスプレイがハンドスプリングレッグラリアット、ミドルキックで応戦しても、サドンデスで腹部を射抜いた。

　それでもオスプレイは旋回式バックブリーカーを敢行したが、ファンタズモはマンハッタンドロップやダイビングフォーアームで主導権を渡さず。目まぐるしい読み合いを延髄斬りで制し、オスプレイがオスカッターを狙ってもリバーススパニッシュフライで撃墜してみせた。

　ペースがつかめないオスプレイだったが、サドンデスを不発に終わらせると後頭部へのエルボーで逆襲に転じた。フランケンシュタイナーを仕掛けたファンタズモをパワーボムで豪快に叩きつけ、ブレーンバスターの体勢から前方に旋回してのパワーボムで追い討ちをかけた。

　粘るファンタズモもトップロープからの雪崩式フランケンシュタイナーを敢行し、サドンデスをさく裂させたが、オスプレイは3カウントを許さない。CR IIを丸め込みで切り返したオスプレイはサイレントウィスパーをさく裂。ファンタズモがオスカッターを逆さ押さえ込みで切り返しても、2カウントで返した次の瞬間、ヒドゥンブレイドでアゴをぶち抜いて3カウントを奪った。

　オスプレイが肉薄してきたファンタズモを返り討ちにして白星発進。自身が2019年にG1初出場を果たした時はジュニア戦士だった。同じ状況でG1に挑んできたファンタズモを「あいつは以前より体がでかくなってパワーも上がっている。よくやったな」と称えたオスプレイは「ヘビー級へようこそ、ブラザー。だが、まだ先は長いぞ」と投げかけた。

　初戦白星でG1初制覇へ向けて好スタートを切った。「これがこのDブロックで俺の最初の2ポイントとなった。そしてBILLY GOATはこれからさらにポイントを稼ぐ」と快進撃を予告したオスプレイの次戦は7・27後楽園大会の裕二郎戦となる。一方、ほろ苦いG1デビューとなったファンタズモの次戦は7・24大田区大会。同じく裕二郎を相手にG1初勝利を狙う。

【オスプレイの話】「俺をバカにしたことをあいつは今になって後悔してるだろう。お前を褒めてやらなきゃいけないかな、エル・ファンタズモ (ELP)。Extremely・Long・Pha○○○s。あいつは以前より体がデカくなって、パワーも上がってる。よくやったな。ヘビー級へようこそ、ブラザー。だが、まだ先は長いぞ。今日、俺のヒドゥンブレードを受けたから、お前のリーグ戦は厳しいものになるだろう。これがこのDブロックで俺の最初の2ポイントとなった。そして“BILLY GOAT"は、これからさらにポイントを稼ぐ。Dブロックの“D"がどういう意味か知ってるか!? 俺にぴったりの文字だ。“SLICK BILLY WITH THE BIG WILLY"! 俺が今年のG1を制する!」

【ファンタズモの話】「(バックステージにたどり着くや崩れ落ちるようにフロアにうつ伏せに)Water……MIZU……(とうわ言のように繰り返しながら少しずつ這って控室に続く扉の向こうに消えていく)」