7/31【新日本】内藤がG1連敗「12」でストップ 大荒れEVIL戦制して“逆転の内藤"本領発揮へ

『G1 CLIMAX 32』愛知県体育館※名古屋市(2022年7月31日)
Cブロック公式戦　○内藤哲也vsEVIL×

　G1名古屋2連戦の大トリに据えられたCブロック公式戦で、内藤がEVILを大荒れの展開の末に撃破。今G1初白星をつかむと同時に、G1での連敗記録を12で止め、“逆転の内藤"本領発揮を誓った。

　4ブロック制で1敗が重い今年のG1。痛恨の開幕2連敗で早くも崖っぷちの内藤が、生き残りを懸けて因縁のEVILと激突した。

　「逆転の内藤じゃなくて、コールド負けの内藤にしてやる」と予告していたEVILが序盤から猛ラッシュ。セコンド東郷が暗躍し、金具むき出しのコーナーに内藤を突っ込ませると、得意のパイプイス攻撃に出た。

　しばし劣勢となった内藤も一本足打法のパイプイス攻撃で返礼して試合は荒れ模様に。ならばとEVILも再び場外戦に持ち込み、本部席を破壊しながらの鉄柵攻撃で内藤を止めるや、スコーピオンデスロックで拷問を重ねた。

　どうにか逃れた内藤が再び反撃に出ても、EVILはコーナー上のラリアットをぶっ放して場外まで吹っ飛ばし、すかさず東郷が場外にテーブルを設置。EVILもテーブルへのダークネスフォールズを狙った。

　切り抜けた内藤もEVILと東郷の誤爆を誘うや、首筋へバックハンドエルボーを非情に乱打。さらにはコリエンド式デスティーノ発射にも成功したが、肩を上げたEVILもレフェリー誤爆を誘って無法地帯を作り上げるや、急所をカチ上げる。続けて東郷と二人がかりでテーブルへのマジックキラーを狙った。

　ところが間一髪で逃れた内藤は、逆に急所攻撃でEVILに反撃。そしてテーブル上でのパイルドライバーで突き刺し、テーブルを真っ二つにした。

　それでもEVILは続く雪崩式エスペランサも切り抜けるや、再び金具コーナーに内藤を叩きつけ、豪快なカウンターラリアットを発射。必殺EVILで仕留めにかかったものの、振り払った内藤は浴びせ蹴りからのジャンピング・フォアアームをズバリ。エプロンサイドの東郷を踏み台にしたスイングDDTも繰り出すや、バレンティアからの正調デスティーノにつなげて鮮やかに3カウントを奪い去った。

　3戦目で今G1初白星。「ブエナスノーチェス、名古屋〜! ここまでG1 CLIMAX連敗中の内藤でしたが、ここ愛知県体育館のお客さまに、内藤哲也の勝利する姿をお見せできて、メチャメチャうれしいです」とマイクで切り出して拍手をさらうと、「新日本プロレス、G1 CLIMAX愛知県体育館2連戦! 最後の締めはもちろん! BUSHI、SANADA、ヒロム、鷹木・内藤、ノスオトロス、ロス・インゴベルナ〜ブレ〜ス! デ! ハ! ポン!!」を“心内唱和"してG1名古屋2連戦を締めくくった。

　一昨年から数えてG1・12連敗中(一昨年は最終公式戦で敗退、途中欠場の昨年は9戦全敗)でもあった内藤。1敗でもすれば絶望的…の状況に変わりはないが「まあでも、俺の表情を見てよ。普段ネガティブな俺が、そこまでネガティブになってないよ」と強調し「ここからリーグ戦残り3試合全部勝って、決勝トーナメントに上がる絵しか浮かばないね。そして、決勝トーナメントを勝ち抜き優勝して、来年東京ドーム大会のメインイベントに。なんか、嫌になっちゃうぐらいポジティブだよ」と“逆転の内藤"本領発揮にむしろ胸を高鳴らせた。続く公式戦は8・5松山大会。アーロン・ヘナーレとの一戦で、まずは2連勝を狙う。


【内藤の話】「『G1 CLIMAX』Cブロックの連敗、そしてここ愛知県体育館大会の連敗も止まったかな?これで1勝2敗、まだ自力での(決勝トーナメント)進出は難しいのかな?ちょっと周りの星取りを把握してないけど、厳しいのかな?まあでも、俺の表情を見てよ。普段ネガティブな俺が、そこまでネガティブになってないよ。ここからリーグ戦残り3試合全部勝って、決勝トーナメントに上がる絵しか浮かばないね。そして、決勝トーナメントを勝ち抜き優勝して、来年東京ドーム大会のメインイベントに。なんか、嫌になっちゃうぐらいポジティブだよ。考えがポジティブだよ。まあ、そんな中、だいぶEVILに攻め込まれて、自分の持ち技が100%決めきれなかったのが俺の課題かな?課題がしっかり見えて、俺は良かったなと思ってますよ。さあ、次の相手はヘナーレ?初対決だから、この試合、俺は実は一番楽しみにしているんだよね。UNITED EMPIREに入ったヘナーレがいったいどう変わってるのか?この体でいっぱい味わわせてくれよ。そして、俺を楽しませて、焦らせてくれよ。じゃあ、皆様、次は明日、明後日かな?浜松大会でまたお会いしましょう。アディオス!」

※EVILはノーコメント