8/6【新日本】奇策連発に苦戦もアーチャー2勝目、矢野は脱落

『G1 CLIMAX 32』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)(2022年8月6日)
Aブロック公式戦 ○ランス・アーチャーvs矢野通×

　アーチャーが奇策を連発する矢野に苦戦しながらも豪快料理で2勝目。4敗目を喫した矢野は脱落が決まってしまった。

　AEWから参戦したアーチャーはここまで1勝2敗と黒星先行。4戦目となったこの日は矢野と対決した。

　試合前から矢野は「怖い、怖い、怖い! 怖いからやだ!」と完全に逃げ腰。ゴングが鳴ってもロックアップをスカしまくり、マンハッタンドロップも身長差で決められず。ならばと矢野はコーナーマットを外したが、振り向いた次の瞬間、アーチャーがフライングボディアタックを発射した。そして矢野の左手をテーピングで場外フェンスに縛りつけてお株を奪うリングアウト狙いに出た。

　すると矢野は隠し持っていたハサミで切ってギリギリでリングに生還。ここで両者が同時にコーナーマットを外した。先に動いた矢野がコーナーマットで何度も殴りつけたが、アーチャーは微動だにせず。ラリアットでねじ伏せる。場外に逃げた矢野にエプロンからのダイビングサマーソルトアタックを放ったが、矢野はセコンドの中島佑斗を盾にして回避。ローブローを見舞うと、アーチャーと中島の両手をフェンス越しにテーピングで縛りつけた。

　だが、アーチャーは力ずくで中島をリングに引きずり上げて生還。クロスライン状態で矢野をなぎ倒す。テーピングをほどくと中島を矢野めがけてボディスラムで投げつけ、チョークスラムで中島をKO。矢野もアーチャーを何度もコーナー金具に激突させ、背後からのスピアーをお見舞い。ローブローからのスクールボーイで丸め込んだが、3カウントは奪えない。ショルダータックルをぶちかましたアーチャーはコーナーに上がった矢野に飛びヒザ蹴りをグサリ。ブラックアウトで豪快に叩き落として3カウントを奪った。

　アーチャーが矢野を破って2勝目をもぎ取り、勝ち点を4に伸ばした。公式戦は残り2試合。次戦は3日後の8・9広島大会で、ジョナとの怪獣対決を控える。「俺はIWGPヘビー級王座に挑戦するために3年ぶりに帰ってきたんだ」というアーチャーは「俺はAEWの代表としてここにいる。だが、何よりも自分自身のためにここにいる。これ以上G1で負けるのは耐えられない」とキッパリ。「ジョナ、オカダに勝ってくれ。そうしたら俺がお前を倒してオカダにも勝つ。そしてG1 CLIMAXを俺のものにする」と青写真を描いていた。

　一方、矢野は4敗目を喫した。残る8・13町田大会の最終公式戦でコブに勝利しても勝ち点4止まりで脱落が決まってしまった。

【アーチャーの話】「これ以上、負けは許されないんだ! 前にも言ったように、TAKA(みちのく)のせいでタッグマッチに全敗してもかまわない。俺が3年ぶりにここへ戻ってきたのは、G1の決勝に進むつもりだからだ。IWGPヘビー級王座に挑戦するために3年ぶりに帰ってきたんだ。俺はAEWの代表としてここにいる。だが、何よりも自分自身のためにここにいる。これ以上G1で負けるのは耐えられない。ジョナ、オカダに勝ってくれ。そうしたら俺がお前を倒して、オカダにも勝つ。そしてG1 CLIMAXを俺のものにする。“EVERYBODY DIES"!」

※矢野はノーコメント