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8/11【全日本】タイガーが北斗返り討ちで世界ジュニアV3 「最後の砦」亮生が挑戦表明

『第9回王道トーナメント』愛知・名古屋国際会議場(2022年8月11日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○タイガーマスクvs大森北斗×

 タイガーが北斗を返り討ちにし、世界ジュニア王座3度目の防衛に成功。亮生が「全日ジュニア最後の砦」として奪還の名乗りを上げた。

 世界ジュニア初戴冠以来、田村、イザナギをことごとく退けてきたタイガー。この日は前アジアタッグ王者でもある北斗を迎え撃った。

 会見で馬マスクに変身した北斗はそのマスクを持参。するとタイガーは容赦なく蹴りの雨を降らせて先制し、馬乗りになって張り手を何発も打ち込んだ。ならばと北斗はマスクに手をかけるなどラフ殺法で応戦。リング下に潜り込み、背後から襲撃する奇策に出て、場外戦でもタイガーの左ハイキックを鉄柱に誤爆させた。

 タイガーもステージ上での無想一閃を食い止め、ヒザ蹴りやサッカーボールキックでめった打ち。北斗も雪崩式アバランシュホールド、ドラゴンスープレックスと大技で押し返そうとしたが、タイガーはタイガードライバー、雪崩式ダブルアームスープレックスで対抗して返り討ち。最後はリバースダブルアームバーで絞め上げて北斗をギブアップに追い込んだ。

 タイガーが貫録たっぷりに北斗を撃破し、世界ジュニアV3を果たした。会見では北斗にあきれ気味だったが、実際に戦ってみて「やっぱり技術はしっかりしてますよ」と実感。「物凄くしっかりしたもの持ってるし、もっともっと考えを変えたらいい選手じゃないですか。体も大きいしね」、「もっともっと気持ちを前に出して相手に向かっていけば、後藤(洋央紀)のような突貫的なファイトをする選手」と評した。

 試合後、次なる挑戦者が現れた。亮生だ。試合後、タイガーの前に現れ、「今回は覚悟してもらいますよ。全日本プロレスジュニアの最後の砦として、この俺、青柳亮生があなたのベルトに挑戦したい」と表明。タイガーも「この全日本ジュニアで青柳選手の動きが素晴らしいというのは聞いてます。非常に楽しみです」としたうえで、「今、青柳選手が言った通り、最後の砦のつもりで向かってきてください」と受けて立った。

 今月16日にタイガーは世界ジュニアのベルトを携えてメキシコに遠征する。そこで「今度、僕メキシコ行っちゃうんでね。やるとしたらどこだろう? あるとしたら武道館になっちゃうのかな」と亮生迎撃の舞台を全日本50周年最大のビッグマッチとなる9・18日本武道館大会に定めた。対する亮生は「全日本ジュニアの青柳亮生が持ってないと、ここからの全日本はないと思ってるんで、ホント最後の砦の気持ちでいきたい」と不退転の覚悟でジュニアの至宝奪還に臨む構えだ。

【試合後のタイガー】
▼タイガー「3度目の防衛、終わりましたけど、何か大森“馬"北斗ワールドに引きずり込まれたな。京平さんまでもよくわかんなかったな。こないだまで物凄い威厳のあるレフェリーだと思ってたのに、今日はよくわかんなかったな。これも大森“馬"北斗ワールドに入っちゃったのかなと思いましたね」

――実際に戦ってみて北斗の印象はどうだった?

▼タイガー「やっぱり技術はしっかりしてますよ。彼がどういうつもりでああいうスタイルをしてるのか知らないけど、普段は知らないんだけど、もっと追い込める選手ですよね。ウチでいえば後藤(洋央紀)に似た感じなのかな。もっともっと気持ちを前に出して相手に向かっていけば、後藤のような突貫的なファイトをする選手だなと今日やって思いましたね。ああいうスニーキー(ズルい)なこともうまいし。ただ彼が何を目指してるのかわかんないですけどね。ヒールなのか何なのかわからんけど、前、何かのチャンピオンでしょ? チャンピオンの器はあるんじゃないですか。ここは選手みんな若いわけですよね。若い中でもああやってベルトを獲れる技術を持ってるわけだから。せっかくこのジュニアのベルト挑戦するんだから、スニーキーにこなくて大森北斗というものを出してくればいいんじゃないかなと思いますけどね。物凄くしっかりしたもの持ってるし、もっともっと考えを変えたらいい選手じゃないですか。体も大きいしね」

――新たに亮生が名乗りを上げてきたが?

▼タイガー「どんどんどんどん出てくる。昔の新日本でNWA、IWGP獲った時のようにどんどん出てくる。別にリングじゃなくても、ここに来ればいいのになと思うんですけどね。リングでもいいんですけど。青柳選手というのは正直、試合を一回も見たことないんですね。見たことないんだけど、永田さんとかからもハイフライヤーの選手と聞いてるんですけどね。僕が一番好きじゃないというかね。やはりどっちかと言ったら今日の大森北斗選手のようなガツンとした方が俺は好きだなと思いますけどね。彼がどういうことをするのかもわからないし、彼が最後の砦と言ってもジュニアがあと何人いるかもわからないんで。次々出てきちゃうというかね。体が大きくても関係なく出てきちゃうから。最後に石川選手が出てくるんじゃないかと思ってね、おっかないですね。それはさておき、青柳選手が今日リングに上がって物凄くいい表情してるしね。彼と絡みがないんでね。これからあると思いますから、彼をしっかり体感して。今度、僕メキシコ行っちゃうんでね。やるとしたらどこだろう? あるとしたら武道館になっちゃうのかな。僕が休まなければ武道館になりますよね」

――他団体のベルトを持ってメキシコに行くが、現地で何をやりたい?

▼タイガー「メキシコから毎日のように連絡が入って、そのたびにいろんな情報を送ってくれて。NJPWの選手がAJPWのジュニアのチャンピオンになってメキシコに来るみたいなこと書かれてるんですよね。僕、どうやってこれをアピールしようかって。僕、新日本の選手だから。でも全日本のチャンピオンだからね。日本のチャンピオンとしていけばいいんじゃないかと思いますけどね。メキシコでは3試合するんですね。ポスターとかも出てるんですけど、1試合アレナ・メヒコで一生懸命やってくれれば、あとはお客さんと絡むような試合でって言われたのに、ガッチリとメインになってるんで。嘘つきなOKUMURA選手だなと。16日からメキシコに行きます。このベルトを持ってタイガーマスク、新日本、全日本関係なくチャンピオンとしてメキシコに乗り込もうかなと思ってます。当日は皆さん、コロナのあれがあるから空港来なくてもいいですから。皆さん来ようと思ってたと思うんですけど大丈夫ですから」

【亮生の話】「リング上で言ったことが全てですね。最後の砦。50周年という、この一番大事なタイミングで今、新日本さんのタイガーマスクさんが持ってる。許せないってわけじゃないですけど、やっぱり全日本ジュニアの主役というか、全日本ジュニアの青柳亮生が持ってないと、ここからの全日本はないと思ってるんで、ホント最後の砦の気持ちでいきたいと思います」

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