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8/11【全日本】永田がヨシタツとの再会対決制して1回戦突破、王道T制覇へ景気づけのナガダンス締め

『第9回王道トーナメント』愛知・名古屋国際会議場(2022年8月11日)
1回戦 ○永田裕志vsヨシタツ×

 永田がヨシタツとの再会対決を制して王道トーナメント1回戦を突破。初出場・初優勝へ向けた景気づけとばかりにナガダンスで締めた。

 Evolutionの助っ人として全日本にレギュラー参戦中の永田が王道トーナメントに初出場。この日、1回戦を迎えた。相手はヨシタツ。かつてヨシタツが新日本の若手時代に組んでIWGPタッグ王座に挑戦したこともある二人が全日本のトーナメントで再会対決を迎えた。

 二人は互いの今を確かめ合うような打撃戦を展開した。ヨシタツがサッカーボールキックで蹴り飛ばせば、永田もすぐさまサッカーボールキックで応戦。ヨシタツがミドルキックや顔面ウォッシュで先手を取ったが、永田はショルダーアームブリーカーなどの腕攻めで押し戻し、ミドルキックを連打。ヨシタツもミドルキック連打で徹底抗戦した。

 ヨシタツがスリーパーで捕らえると、永田はナガタロックIIで切り返した。フロントハイキックの蹴り合いからヨシタツがヨシタツ幻想(ファンタジー)で捕らえて勝機を作ったが、しのいだ永田はタイナー、垂直落下式ブレーンバスターで逆襲。エクスプロイダーでぶん投げると、バックドロップで追い討ち。ヨシタツも肩を挙げて粘ったが、永田は伝家の宝刀・バックドロップホールドでダメ押しして3カウントを奪った。

 永田がヨシタツを下して1回戦を突破。8・14新木場大会における2回戦で芦野との対決が決まった。日体大レスリング部出身対決へ向け、試合後、リングにやってきた芦野と対峙。「老体に鞭打って試合したみたいですけど、ここは全日本のイキのいい若い俺が8月14日、新木場であんたから勝ちを挙げてやりますよ」と通告されると、「年寄りナメんな、このヤロー。まだまだお前に負ける俺じゃねぇぞ。新木場、楽しみにしてるからな。吐いたツバ飲み込むなよ」と応戦した。

 そして試合後、永田自身も想定外の出来事が起きた。「1、2、3、ゼアッ!」で締めようとしたその時、場内に新日本の大会オープニングテーマ「THE SCORE」が流れたのだ。音響担当の木原文人リングアナが仕掛けたもので、永田も即座に呼応。王道トーナメント優勝へ向けた景気づけとばかりに、8年ぶりというナガダンスを披露し、明るいムードで名古屋大会を締めた。

 全日本参戦から2ヵ月。この日、永田は「永田裕志のそういう明るさ、必死に戦う姿勢、喧嘩腰に来るのを正面から叩きのめす。そして最後は会場を明るくする。それも暑苦しくなくね。こういう明るさを求めてるんじゃないですか、全日本プロレスのリングは」との確信を得た。

 そして永田は「俺も欲が出てきたんでね。まぁ、見ててください。全日本プロレスに永田裕志ここにあり、大きなどでかいクサビを打ち込んでやりますよ」と宣言。そのクサビが王道トーナメント制覇と9・18日本武道館大会における三冠ベルト獲りであることは言うまでもない。そのためにも、まずは2回戦の芦野戦を突破あるのみだ。

【試合後の永田】
――1回戦無事突破したが?

▼永田「対戦相手がヨシタツでしたけどね。どこに行ったのかなと思ったら王道トーナメントで。一つ言えることはずいぶんと昔に別れちゃったけど、久しぶりに戦ってみたら、ちょっとだけ戦いというのを忘れてないなと。彼のエルボーとか蹴りとかから伝わりましたね。変化してるんだと。負けたくないという思いが彼の蹴りとか肘鉄で僕に伝わったと。それだけですね。久しぶりのシングルマッチ、熱かったけど、強烈だったけど、こういう苦しい戦いができてよかったと思います」

――2回戦の相手が芦野選手に決まり、奇しくも日体大レスリング部出身対決となるが?

▼永田「プロレスラー生活30年で、まさか芦野祥太郎とシングルで、この全日本プロレスの地で交わるとはこれっぽっちも思ってなかったですね。彼とはちょっとした因縁というかね、ちょっとした接点がありましたけど、そういうのをひけらかすことなく。彼は全日本プロレスのトップ。ただ、年寄りをバカにしたわけだからね。バカにした以上はそれ相応のものを見せてもらいますよ。彼に正面から受け止めてもらいますよ」

――ナガダンスを披露したが?

▼永田「木原先輩がミュージックかけましたね。ここ2ヵ月ぐらい全日本プロレス参戦するようになって、戦いとこういう明るさを求められてるんじゃないですか。じゃなかったら10年前に披露したこんなものを木原さん自ら出してくるわけがない。そういうこと言うと現在頑張ってる全日本の主力勢からするとカチンとくるかもしれないけど、これが事実ですから。永田裕志のそういう明るさ、必死に戦う姿勢、喧嘩腰に来るのを正面から叩きのめす。そして最後は会場を明るくする。それも暑苦しくなくね。こういう明るさを求めてるんじゃないですか、全日本プロレスのリングは。お客さんも喜んでるじゃないですか。いろんな声が出てくるでしょうけど、永田推しの声もあるし、アンチ永田も出てくる。そういうものを全て受け止めて、弾き返して、この全日本プロレスのリングに大きなクサビを打ち込んでいってやりますよ。何のために全日本に来たか。ただ諏訪魔の改心だけで終わらすわけにいかないし、俺も欲が出てきたんでね。まぁ、見ててください。全日本プロレスに永田裕志ここにあり、大きなどでかいクサビを打ち込んでやりますよ。文句があるなら誰でもかかってこい。誰でもいいから叩き潰してみろ。俺が『まいりました、すいません』って頭下げるぐらいの強さを見せてほしいね。悔しければ。そういうものがこのリングで感じることができるか。できなきゃ好き勝手やらせてもらいます」

【ヨシタツの話】「ホントはね、王道トーナメント優勝して…後楽園で諏訪魔が9月18日、50周年の武道館のメインで三冠かけてやるって言ってたから。諏訪魔キラーの俺だから獲れる可能性あるだろ? 俺が優勝してたら凄ぇ面白くなってたんだ。俺の方が勝率いいからね。全日本50周年の記念すべき武道館でヨシタツが三冠チャンピオンになって、今の全日本プロレスを根底からいい意味で変えてやろうと思ったけど、そうは問屋が卸さなかったね。永田さん、強い。言ったら師弟対決みたいにIWGPタッグとか永田さんと組んで俺がヤングライオンの時に挑戦させてもらったりしたけど、今日、俺が勝ってたら師弟の物語が今日で終わってたわけだから。俺が負けたことによって、この師弟物語はこれからも続いていくから。ただの負け惜しみだけど、これからもヨシタツvs永田裕志あるよ。あとは会社同士の問題で。永田さんも全然やってやるって思ってると思うよ。もう一回やりたいね。永田さんいくつだっけ? 54? 俺あんな54歳になりたいなっていうね。あんな強い、コンディションのいい54歳になろうという目標が今日できた。永田裕志、あんなレスラーになるよ俺。54歳でもあんだけの動きしてやるよ。50周年で三冠チャンピオンになれなかったことが凄く残念だよ。ヨシアーミーのみんな、長い目で見守ってよ。まだ伸びしろの塊だから絶対テッペンになるから。We can do it!」

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