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8/14【全日本】稔&歳三がアジアタッグ初防衛 飯塚&渡辺迎撃宣言でGLEATでのV2戦浮上

『第9回王道トーナメント』東京・新木場1stRING(2022年8月14日)

 ベルト初挑戦となった井上が奮闘を見せたものの、稔&歳三がアジアタッグ王座初防衛。光留&田村、飯塚優&渡辺壮馬が同時に挑戦を表明し、稔が飯塚&渡辺迎撃を宣言し、GLEATマットでのアジアタッグ戦が浮上した。

 7・14後楽園大会で北斗&児玉を破って第113代アジアタッグ王者となったVMコンビ。当初は7・29新木場大会で大森&井上と初防衛戦を行う予定だったが、稔が抗原検査陽性のため欠場。所も同じ新木場で仕切り直しとなった。

 井上はデビュー7ヵ月にしてベルト初挑戦。パートナーの大森が「俺が全日本で培ったもの全て授ける」と宣言し、タイトルマッチへ向けて何度も特訓を重ねてきた。先発で飛び出した井上はドロップキックや胸板へのハンマーパンチで稔に立ち向かったが、歳三のランニングローキックを食らい、強烈な張り手でねじ伏せられてしまう。ベルト攻撃やサッカーボールキック連打に苦もんしたが、これをしのぐと大森がフロントハイキック、ニールキックの連続攻撃で挽回。アックスギロチンドライバーで突き刺した。

 だが、その前に歳三がレフェリーへの誤爆を誘っておいたため3カウントは入らない。それでも大森、井上の順でダイビングエルボードロップを投下し、井上がミサイルキック、ハーフハッチの波状攻撃に出たが、攻勢もここまで。歳三、稔の順でハイキックをぶち込むと、歳三がランニングジャンピングハイキックもさく裂。最後はTスリースープレックス(高角度払い腰)、フィッシャーマンバスターとたたみかけて3カウントを奪った。

 井上の奮闘が光ったものの王者組の牙城は揺るがず。稔&歳三がアジアタッグV1を果たし、防衛ロードの第一歩を踏み出した。試合後、挑戦者候補が次々に現れた。まず光留&田村のEvolutionがやってきて挑戦を表明。V2戦が浮上したかに思われたが、予期せぬ男たちが登場した。GLEATの飯塚と渡辺だ。渡辺が「稔さん、GLEATのリングでそのアジアタッグのベルトを懸けてやりたいって言ってましたよね? 次、俺ら2人にそのベルト、GLEATのリングで挑戦させてもらっていいですか?」と迫ると、稔も「本来なら、この2チームで次期挑戦者決定戦とかやってもらうところだけど、確かに俺はGLEATのリングでアジアタッグのタイトルマッチをやりたい」と前置きしたうえで、「次の防衛戦、GLEATのリングで飯塚、壮馬、タイトルマッチをやろうじゃないか。君たち(光留&田村)はその次だな」との意向を示した。

 これでGLEAT初のアジアタッグ戦開催が決定的に。光留&田村迎撃について稔は「とりあえず俺はGLEATで防衛戦したいからそっち優先したいからね。彼らはそのあとだな。どこになるかわからないけど、全日本の会場の方がいいでしょ。彼らがGLEATに来たところで誰も応援しないだろうから」とした。「それだったら日本最古のベルトのタイトルマッチを日本で最も新しい団体でやる。そっちの方が面白いでしょ」と主張すると、「何にせよ俺たちがGLEATに決めるから」と豪語してみせた。

【試合後の稔&歳三】
▼稔「ありがとうございました。タイトルマッチ延期。コロナ陽性になってヘロヘロになったけど、この期間にこいつに対する責任だったり、愛着だったりが深くなったから、悪い期間ではなかったかなと。俺がこのベルト獲った時に言った、かわいい子にGLEATさせろが現実になったね。ねぇ、歳ちゃん」

▼歳三「パートナーが稔さんでよかったですね。俺たちにしかないプロレスのストーリーがある中でこういう結果を残せたことは大きな意味があると」

▼稔「佐藤なんとかとか、なんとか男児とか出てきたけどね。とりあえず俺はGLEATで防衛戦したいからそっち優先したいからね。彼らはそのあとだな。どこになるかわからないけど、全日本の会場の方がいいでしょ。彼らがGLEATに来たところで誰も応援しないだろうから。それだったら日本最古のベルトのタイトルマッチを日本で最も新しい団体でやる。そっちの方が面白いでしょ。何にせよ俺たちがGLEATに決めるから」

▼歳三「今、稔さんが言った通り、GLEATのリングでGLEATの選手とタイトルマッチやることにきっとなると思う。あとは会社同士で決めればいい。俺はフリーだし、そんな権限はどこにもない。決められた場所にいって、いつも通りの試合をするだけ。ただ一つ、今回の対戦相手がGLEATとなると、俺の中で消せない気持ちがある。もしこれでフリーの立場でこのベルトをGLEATに獲られるようなことがあったら、本当の意味で永久戦犯にある。所属の立場は失ったけど、魂までは失ってない。このベルトを守って永久戦犯の汚名をそそぐんだ」

【試合後の大森&井上】
▼大森「どうだった、アジアの味はよ?」

▼井上「今回のアジアタッグ決まって、延期も含めて1ヵ月大森さんとやったんですけど、特訓とかいろいろあって。でも、まだまだ自分は挑戦する資格はないんだなって」

▼大森「そんなことねえよ! お前。さっきのよく知らないヤツらもよ、全日本に乗り込んできて、挑戦だなんだかんだ言って、挑戦者に資格もクソもねえんだよ。チャンスを必ず掴んで、そしてそれを認めさせれば、そいつがいつでも挑戦者なんだよ。俺らは諦めないでさ、また前に進もうよ」

▼井上「はい」

▼大森「1回ぐらいダメだったぐらいで、どうってことないだろ、こんなの。諦めてたまるか。絶対俺ら2人で結果という結果を…結果という結果だ。アジアのベルトを俺らがまだまだ見失っちゃいねえ。絶対アジアのベルトをこの先に見据えて、いつでもチャンス掴んで、そして食らいついてやるからな。おい、行くぞ」

▼井上「はい」

【飯塚&渡辺の話】
▼飯塚「よし、俺たちはおとなしく順番に並んでるつもりはない。チャンスがあればどこにでも獲りにいく。それが全日本だろうがアジアタッグ関係ない。俺たち獲りにいくぞ」

▼渡辺「GLEATは#STRONG HEARTSだけって思われがちですけど、僕ら二人もここでベルトを獲って、結果を残して、GLEATには俺らもいるんだぞとプロレス界に証明していきます」

▼飯塚「絶対獲ろう」

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