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8/14【NOAH】清宮が武藤殺法で連敗ストップ 連覇男・中嶋撃沈も「なりふり構っていられない」

『N-1 VICTORY 2022』広島サンプラザホール(2022年8月14日)
Bブロック公式戦 ○清宮海斗vs中嶋勝彦×

 開幕2連敗と追い込まれていた清宮が“武藤殺法"でN-1・3連覇を狙う中嶋を破って初白星。切羽詰まった表情で「なりふり構わず」の反転攻勢を宣言した。

 N-1開幕直前に武藤敬司をついにシングルで破って“武藤殺法"を継承されていた清宮。とはいえジャック・モリス、マサ北宮相手に開幕から連敗し、いきなり崖っぷちへと追い込まていた。

 迎えた3戦目の相手は前人未到の3連覇を狙う中嶋。試合では中嶋の冷酷非情さが際立った。序盤に胴締めスリーパーで清宮を失神寸前に追い込んで主導権を握ると、強烈で鋭い打撃を的確かつ冷酷に打ち込み続けた。

 それでも屈さぬ清宮はヒザ攻めで反撃に出ると、ドロップキックや急角度ジャーマンを連発して好機をつかんだものの、中嶋も戦りつのビンタ一撃で逆転。倒れ込む清宮のどてっ腹を躊躇なくランニングローキックで蹴り上げるや、前後からのサッカーボールキックを乱打、また乱打。続けざまに必殺ヴァーティカル・スパイクで仕留めにかかった。

 だが、かろうじて着地した中嶋は低空ドロップキックで中嶋のヒザを撃ち抜くや、蹴り足もキャッチしてドラゴンスクリューを連発だ。そして「イヤァァァ!!!」と武藤ばりの雄叫びを上げてから、シャイニング・ウィザードを叩き込んだ。

 肩を上げた中嶋も続くタイガースープレックスを奥の手・ダイヤモンドボムで切り返してみせたものの、清宮も続く右ハイキックを軸足へのカウンター低空ドロップキックで阻止する離れ業。そのまま武藤を破った足4の字固めに持ち込んで絞めに絞めまくり、ついに中嶋もギブアップを意思表示した。

 “清宮流"にアレンジしての武藤殺法で連敗ストップ。連覇男を下して3戦目で今N-1初勝利をつかんだ清宮だったが、笑顔はいっさいなし。「正直、いろんなことに追い込まれてますよ。僕はもう後がない。もうここから一歩も下がれない。もう本当になりふり構わずいこうと思ってます」と切羽詰まった表情で語った。

 続く公式戦は8・19後楽園大会での船木誠勝戦。「もう本当に今は悩んでいる暇がない」と勝つことだけを考えてサバイバルロードへ気合を入れ直した。


【試合後の清宮】

▼清宮「正直、いろんなことに追い込まれてますよ。僕はもうあとがないです。もうここから一歩も今、勝ってもまだこれからも下がれない状況だと思ってます。だからこそね、もう本当になりふり構わずいこうと思ってますよ」

――武藤殺法を使って勝利につなげたが、手応えは?

▼清宮「ずっとやってきて。リングで出したのは今日が初めてだったんですけど、そこは武藤さんのおかげで、自信持ってできたと思います」

――ここ最近結果の出せない相手だった中嶋選手に勝てたのは?

▼清宮「いろんなことを考えずに。もう本当に今は悩んでいる暇がないから。その気持ちで、これからのリーグ戦もいきます」

――勝利した喜びというよりも、ずっと追い込まれている感じ?

▼清宮「そうですね。もう本当に一歩もあとに引けないです。あとはできるかできないかだと思ってます」

【中嶋の話】「(コメントスペースに倒れ込むと)ああ、クソ! ああ! ああ! ああ! (座った状態で)でも、まだ…まだ2敗目。まだ2敗だ。まだ終わっちゃいけねえ。終わっちゃいないよ。これまでこの熱いN-1を2回も制してきたんだ。2度あることは3度あるって言うだろ。なあ? まだ、まだ…N-1はこれからだ」

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