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8/16【新日本】因縁ジュース撃破でオスプレイがDブロック突破 鷹木敗退で逆転進出

『G1 CLIMAX 32』日本武道館(2022年8月16日)
Dブロック公式戦 ○ウィル・オスプレイvsジュース・ロビンソン×

 US王者のオスプレイが因縁のジュースを撃破。US王座のベルトを奪回した。第2試合では鷹木信悟が伏兵のエル・ファンタズモに敗れたため、オスプレイが逆転の決勝トーナメント進出を決めた。

 オスプレイとジュースの間にはUS王座を巡る遺恨が発生している。今年6月、ジュースは急病を理由に来日を拒否。新日本はUS王座を剥奪し、決定戦を制したオスプレイが新王者となった。しかし、ジュースはベルト自体を返さず、自身が王者だと主張。G1期間中にベルトは一旦オスプレイの手に渡ったものの、8・14長野大会でジュースが襲撃したうえに再び強奪し、公式戦を迎えた。

 オスプレイにとっては勝たねばブロック突破の可能性がなくなる大一番。怒りを爆発させて試合前から仕掛けた。ベルトを持たずに入場したジュースを花道で背後から襲撃。Tシャツ姿のままサスケスペシャルを敢行する。

 場外戦では追撃を狙って鉄柵の上に飛び乗ったが、ジュースはそこを蹴り飛ばして、オスプレイを脇腹から鉄柵に激突させた。ジュースは鉄柵へのネックブリーカードロップも強行。オスプレイの首に施されたテーピングを引っぺがし、むき出しになったコーナー金具に叩きつける。

 オスプレイはスワンダイブ式エルボー、ハンドスプリング式オーバーヘッドキック、プランチャと空中殺法を駆使して反撃。場外からエプロンへパワーボムも決める。後頭部にスワンダイブエルボーをねじ込むと、ファイヤーバードスプラッシュへ。

 ジュースは剣山で撃墜して逆転。パルプフリクションは不発に終わると、オスプレイのドロップキックに被弾するが、ここでレフェリーを巻きこみ、リング上は無法地帯に。ジュースはここでスキを突いて急所蹴りをズバリ。リング下に隠しておいたUS王座のベルトを手にすると、それを使ってオスプレイを痛打した。

 オスプレイはギリギリでキックアウト。ならばと、ジュースは場外マットのないところで床直撃のパイルドライバーで突き刺す。そして、急角度のパルプフリクションを決めるが、それでもオスプレイは沈まない。粘りに粘り、ジュースのストレートパンチにはフックキックを返すと、必殺のザ・ロックスライドを不時着して切り返した瞬間、ヒドゥンブレードを顔面に一閃。逆転勝利を上げた。

 オスプレイは4勝目を上げてG1完走。奪われたUS王座のベルト再び奪回した。バックステージでオスプレイは「今、俺には新日本プロレスでの仕事……それ以上の“使命"がある。みんなこの武道館の様子を見たか? チケットは完売になっていない。これからも自分が頑張り続けて、新日本プロレスの人気を再び元に戻したいと思っている」と決意をあらわに。「今、それができるのは俺だけだ。ジュース、アイツは負けた。Dブロック敗退だ。でも、俺たちの旅はまだまだ続いていく」とジュース戦の先を見据えていた。

 この時点ではDブロックの行方は鷹木有利の状況あったが、第2試合でその鷹木が敗れたため、オスプレイが逆転で決勝進出を決めた。口にした使命を実現させるために必要なのは明確な結果。内藤哲也が待ち受ける準決勝、そして決勝を突破し、初のG1制覇を成し遂げるしかない。

【オスプレイの話】「この会場に入ってきて、今、この試合が終わった。今、俺には新日本プロレスでの仕事……それ以上の"使命"がある。みんなこの武道館の様子を見たか? チケットは完売になっていない。これからも自分が頑張り続けて、新日本プロレスの人気を再び元に戻したいと思っている。今、それができるのは俺だけだ。ジュース、アイツは負けた。Dブロック敗退だ。でも、俺たちの旅はまだまだ続いていく」

※ジュースはノーコメント

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