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8/16【新日本】昨夏雪辱…内藤がまんまとザック118秒殺 準決勝で「内藤vsオスプレイ」実現

『G1 CLIMAX 32』日本武道館(2022年8月16日)
Cブロック公式戦 ○内藤哲也vsザック・セイバーJr.×

 内藤が昨年G1で欠場に追い込まれた因縁のザックをわずか118秒で破って雪辱に成功。Cブロック突破を果たし、明日(17日)の準決勝ではDブロックを制したウィル・オスプレイと対戦することになった。

 内藤は開幕2連敗から怒とうの3連勝を果たし、ブロック突破の可能性をつないで最終公式戦を迎えた。対戦相手は首位に立つザック。勝ったほうが決勝トーナメント進出となる大一番に。内藤は昨年のG1初戦でザックに敗れ、左ヒザを負傷してその後の公式戦を全戦欠場。今年3月のNEW JAPAN CUP決勝でも敗れており、“逆転の内藤"を結実させるためにはリベンジしなくてはならない相手だった。

 内藤は時間をタップリかけてゆっくりとガウンを脱ぎ、シャツをザックの首にかけて挑発。戦闘モードになっていたザックはブチ切れ、ゴングを待たずに襲いかかると、レフェリーを突き飛ばしてまでストンピングを連発する。冷静な内藤は場外に退避してあざ笑うと、リングに戻ってからは一転してスピードアップ。マンハッタンドロップからジャックナイフ式エビ固めに押さえ込んだ。

 引かないザックは丸め込み合戦に持ち込み、あわや3カウントの場面を生み出すと、ヨーロピアンクラッチでも押さえ込むが、内藤はギリギリで肩を上げる。短期決戦を狙うザックはザックドライバーを仕掛けたものの、完璧に読んだ内藤は背後に不時着すると、デスティーノ狙いをフェイントにしてそのまま首固めでクルリ。まんまと3カウントを奪った。

 序盤からザックを挑発して自分の世界を作った内藤が技ありの勝利。値千金の白星で、ブロック突破を果たした。敗れたザックは錯乱。パイプイス片手に内藤を追いかけ回し、テーブルをイスでメッタ打ちにすると、セコンドに当たり散らし、本部席を破壊するなどして荒れ狂う。内藤は満面の笑みでそんなザックをしつこく挑発。野球のピッチャーよろしく氷のうを投げつけると、ザックはイスでそれを打ち返した。

 この結果、明日の準決勝は「内藤vsオスプレイ」に。意外にもこれまで一度も実現しなかった2人の一騎打ちがG1準決勝の大舞台でついに行われることになった。

 「去年のG1 CLIMAX開幕戦、今年のNEW JAPAN CUP決勝戦、そして今回。この1年間で3回のシングルマッチ。相変わらず苦手なタイプですよ」とザック戦を振り返った内藤は「そんなザック・セイバーJr.に勝利し、ファイナルトーナメント進出決定。明日の相手はDブロックを突破したウィル・オスプレイ。内藤哲也とウィル・オスプレイによる初めてのシングルマッチ、めちゃめちゃワクワクしちまうぜ、カブロン!」とオスプレイ戦が待ちきれない様子だった。

【内藤の話】「第3試合のEVILvs後藤の結果がどうなろうと、俺が今日ザック・セイバーJr.に勝てば、今日の時点での脱落はない。そういうちょっと気持ちに余裕を持ちながら、今日はリングに立ちましたよ。去年のG1 CLIMAX開幕戦、今年のNEW JAPAN CUP決勝戦、そして今回。この1年間で3回のシングルマッチ。相変わらず苦手なタイプですよ。そんなザック・セイバーJr.に勝利し、ファイナルトーナメント進出決定。明日の相手はDブロックを突破したウィル・オスプレイ。内藤哲也とウィル・オスプレイによる初めてのシングルマッチ、めちゃめちゃワクワクしちまうぜ、カブロン!」

【ザックの話】「ナイトー! どこにいる!? ナイトー! (※怒鳴りながら、首にイスを1脚引っ掛け、さらに両手にイスを1脚ずつ持って、コメントスペースに入ってくると)クソーッ! (※イスを床とバックパネルに叩きつけて、自身は座り込むと)本来は俺がメインイベントでジェイ・ホワイトと闘うべきだった。そこで勝ち、G1の決勝進出……なのにクソナイトー! だからナイスガイは嫌なんだ! 俺はもうナイスガイはやめてやる! クソクソクソーーッ! (※再び怒りがこみ上げてきたのか立ち上がり、バックパネルをイスで引っ叩いて倒してしまうと、もう1脚のイスを裏返ったバックパネルの上に叩きつけ)NEW JAPAN CUPとG1、同じ年に両方優勝するダブルチャンピオンに俺はなるはずだったのに。6回目のG1、5年やってもまだ(IWGP世界ヘビー級の)ベルトは獲れない。あり得ない!」

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