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9/1【NOAH】鈴木“世界一の戦い"へ「優勝か死か」 「もう後がない」清宮も背水の陣 N-1優勝決定戦へ直前会見

 9・3大阪大会で行われる『N-1 VICTORY 2022』優勝決定戦「(Aブロック1位)鈴木秀樹vs清宮海斗(Bブロック1位)」に向けた会見が3日、都内で開かれた。鈴木は「世界一の戦い」に向けて“優勝か死か"の覚悟を強調し、清宮はノア新価値観創造へ「もう後がない」と背水の陣を敷いた。

 今年も熱闘が続いたN-1の頂上決戦は清宮と鈴木の顔合わせに。直前会見でまず目を引いたのは鈴木の言葉だった。

 N-1期間中は「イングリッシュ・プリーズ」と報道陣を煙に巻く一幕もあったものの、ビシッとスーツとサングラスを決めて臨んだ会見では「世界で一番過酷で激しくて、そして質が高いリーグ戦を生き抜いて、生き残って今この場にいます。僕はこのリーグ戦の戦い全てが世界最高峰だと思っている」と“N-1の頂"の尊さを正面から強調した。

 そのうえで「この9月3日の決勝戦に勝たなければ、ここまでの過酷な道のりも何の意味もなくなる。これができなければ僕は死ぬと思っているので。リーグ戦優勝するか、死ぬか、どちらかだと思います」とまで言い切り、「9月3日も必ず生き抜いて、そしてリーグ戦で決着をつけられなかった相手と最高峰のベルトをかけて戦いたい」と公式戦で引き分けたGHCヘビー級王者・拳王と、王座を懸けての決着戦を見据えた。

 一方の清宮は、鈴木とはシングル初対決。約3年前にタッグマッチで初対決した際には、鈴木の技術に対応しきれず大いに戸惑った。「あの時、怖いなと思った瞬間があったから、いろいろ自分の中でもああしよう、こうしようと思えたので。そこからこの3年間、いろんな方と出会ったりとか試合をして感じさせてもらったりとか。そういうものは自分に自信をくれているので、それを大事に決勝では真っ向から勝負したい」と己を信じて成長をぶつける構えを示した。

 ノア新世代による新たな価値観がなかなか根付かないことに危機感を覚え、「俺たちの戦いをみせる」と新価値観の創造をテーマにN-1に臨んだ。清宮は「そこに行くには、この決勝をまず獲らないと、今これ以上はないと自分も思っていて。ここで決勝いけなかったら、後ろは見たくないですけど、自分も本当に後がない」と自らを追い込んだ。

 新たなノアへ背水の陣の清宮か、“優勝か死か"の鈴木か。フォトセッションを終えた鈴木は「清宮、9月3日、世界一を決める戦いだからな。忘れるな」と最後にマイクで確認し、清宮も大きくうなずいた。全身全霊の頂上決戦のゴングが、まもなく大阪で鳴る。


【会見の模様】
▼清宮「本当にこのN-1 VICTORY、ここまで来るのに順調ではなかったです。それでも応援して下さる皆さんの支え、その大きさを感じながらここまで来ることができました。公式戦を通しても本当に過酷なリーグ戦の中でも上に立つ選手の凄さというのを感じながらここまで来ましたので、もう頂上だけ、そこだけを日々思いながらここまで過ごしてます。9月3日の決勝、エディオンアリーナで鈴木秀樹を倒して、みんなと頂上に行きます」

▼鈴木「世界で一番過酷で激しくて、そして質が高いリーグ戦を生き抜いて、生き残って今この場にいます。しかし、この9月3日の決勝戦に勝たなければ、ここまでの過酷な道のりも何の意味もなくなるので、9月3日も必ず生き抜いて、そしてリーグ戦で決着をつけられなかった相手と最高峰のベルトをかけて戦いたいです」

――互いの最近の印象、戦いぶりを見て思ったことは?

▼清宮「印象はもう昔からずっと変わってなくて、やっぱり強さという部分に妥協のない方だと思ってます。最近の試合も見て、かなり動きに変化があると僕は思ったので。その一つの動きの中からいろんな変化をつけてくる。そういう部分が凄く今印象に残ってます」

▼鈴木「武藤敬司にとらわれてる」

――反論があれば?

▼清宮「もしかしたら、まだ今とらわれてるのかもしれないですけど、決勝ではそうはならないです」

――ノアのビッグマッチでのメインは初めてとなると思うが?

▼鈴木「いつもと同じですと言いたいところですけど、最初に言った通り、僕はこのリーグ戦の戦い全てが世界最高峰だと思って。そして決勝戦が、リングの一番いいところで試合できるというのは高いモチベーションになりますね」

――ノア参戦前から注目していた清宮選手と頂上をかけて戦うことに感慨深さはある?

▼鈴木「感慨深さはないです。彼が今どの立ち位置なのか。トップクラスの選手であることは間違いないと思いますけど、僕が思うノアを乗り越えてこの場に立ったので、彼がどういうものかっていうのはまだわからないです」

――最初に当たった時は対応できなくて面食らったとのことだが、それからいろんなものを身に着けて鈴木選手とシングル初対決。どのような思いで戦いたい?

▼清宮「あの時、怖いなと思った瞬間があったから、いろいろ自分の中でもああしよう、こうしようと思えたので。3年も前のことなので、そこからこの3年間、いろんな方と出会ったりとか試合をして感じさせてもらったりとか。そういうものは自分に自信をくれているので、それを大事に決勝では真っ向から勝負したいと思います」

――N-1が始まる前は俺たちの戦いを見せたいと発言していたが、大阪でどんな景色を見せたい?

▼清宮「ずっと自分たちでって言ってきて、なかなかうまくいかなかった部分もたくさんあるけども、最初に自分が言わせてもらったように、そこで周りの支えって言うものを本当に感じられた部分があるからこそ、そこに行くには、この決勝をまず獲らないと、今これ以上ないところだろうなっていうふうに自分も思っていて。ここで決勝いけなかったら、後ろは見たくないですけど、自分も本当に後がないと思っているので、必ずこの目の前にあるトロフィーを獲りたいと思います」

――優勝すればシングルの栄冠は3年10ヵ月ぶりになるが、一歩手前の状況についてどう思う?

▼鈴木「最初に狙ってますと言いましたけど、そこまであと一歩という気持ちではないです。このリーグ戦で勝つことがすべてであり、どちらが上とか下とか、そういうふうには考えてないです。ただ、プロレスリング・ノアに上がっている以上、GHCヘビー級チャンピオンというものにならなければ僕が存在してる価値がないので。そこを目指すしかないという気持ちでさっきは言いました」

――優勝すればノアでのシングル栄冠は初となるが、ノアのシングル王座という部分でどんな気持ちを持っている?

▼鈴木「ちょっと難しい質問のような気がするんですけど、ノアだからというわけじゃないですけどね。この団体の一番フラッグシップというか、タイトルなので、それを獲るということを今まですべての団体でやってきたので、それをしなくてはならないという気持ちですね。シングルタイトルに関しては」

――リーグ戦優勝ということに関してはどんな気持ちがある?

▼鈴木「何か同じような答えになってしまって、聞いてる方とかはつまらないかもしれないけど、これができなければ僕は死ぬと思っているので。リーグ戦優勝するか、死ぬか、どちらかだと思います」

――ノアのエース、未来と言われているが、優勝してどのようにノアを盛り上げていきたい?

▼清宮「今この状況で言うべきなのだろうかなと、ちょっと迷ったんですけど、やはり一つはずっと自分たちのプロレスをというふうに言ってきてるので、そこを周りとともに作っていく。その部分が自分が今一番、目指してるものですね。それ以上は今こういう状況、鈴木秀樹選手が隣にいて、トロフィーがあって、今やっぱり先のことよりも今を見ないと。先を考えて戦える選手でもないと思ってますので、そういう気持ちですね」

※フォトセッション後

▼鈴木「清宮、9月3日、世界一を決める戦いだからな。忘れるな」

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