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9/2【新日本】JONAHがオカダ眼前で矢野を豪快圧殺 両国へTMDK時代幕開けを宣言

『バーニング・スピリット』神奈川・横浜武道館(2022年9月2日)
○JONAH&シェイン・ヘイスト&バッド・デュード・ティトvsオカダ・カズチカ&棚橋弘至&矢野通×

 JONAHがオカダの眼前で矢野を豪快圧殺。10・10両国大会に向けて、TMDK時代の幕開けを高らかに宣言した。

 G1 CLIMAX2連覇を果たし、2023年1・4東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦を決めたオカダ。10・10両国大会ではG1公式戦で唯一敗れたジョナ改めJONAHとの雪辱戦に臨むことになった。その前哨戦第1Rとして、横浜武道館大会メインの6人タッグマッチで両者は激突。勢いを見せつけたのは、ヘイスト&ティトとのTMDKトリオで試合に臨んだJONAHだった。

 オカダとJONAHはのっけから対峙。あいさつ代わりにJONAHは強烈なショルダータックルでレインメーカーを吹き飛ばすと、手招きして挑発した。その後、TMDKが矢野を攻め込む展開になると、JONAHはスリーパーに捕獲。オカダがカットに入ろうとすると、自ら技を解いてにらみ合った。

 この試合のもう1つの注目点は6年半ぶりの来日となったヘイストの存在。マイキー・ニコルスとともにTMDKを立ち上げた創設メンバーで、プロレスリング・ノアを主戦場としていたが、2016年春にWWE入り。日本マットから遠ざかっていたが、昨年11月にWWEを解雇となり、今回久々の来日を果たした。ティトと揃ってセントーンアトミコを放つと、自爆に終わったが、棚橋ばりのエアギターからダイブ式サンセットフリップを披露するなどして躍動。棚橋相手に高さのあるドロップキックを発射してどよめきを誘うと、GHCタッグ王座を懸けて対戦したことのある矢野との再会も実現した。

 棚橋が試合を立て直すと、再びオカダとJONAHが向かい合うが、ここも怪物が主導権。串刺しラリアットや横回転式のローラー攻撃など体重を活かした攻撃を連発すると、早くもブラックフォレストボムの構えに。これをフランケンシュタイナーで切り返したオカダは、ボディスラムこそ未遂に終わったものの、得意のドロップキックを発射して一矢報いた。

 しかし、試合を制したのはやはりJONAHだった。オカダのあとを受けた矢野がボディスラムをしつこく狙うも失敗。反対にTMDKの連続攻撃からJONAHが空中胴締め落として勝機を掴む。矢野は金的攻撃は防がれても、丸め込みを連発して必死の抵抗を見せるが、JONAHは強烈なラリアットで鎮圧。最後はトーピード(ダイビングボディプレス)で圧殺した。

 試合後はエプロンに座るTMDKスタイルでマイクアピール。JONAHは「ヨコハマ、ジャパン! TMDKが帰ってきたぞ! 今日はまだ開幕戦だが、俺たちが全制覇していく。TMDKがオカダのケツを、棚橋のケツをブッ飛ばし、全てを乗っ取る!」とシリーズの主役奪取を予告した。

 ヘイストやティトに信頼を示すと、「ニュージャパン・プロレス、新時代、TMDK時代の幕開けだ」と高らかに宣言。BULLET CLUBを「やり過ぎでトゥーマッチのガン・クラブ」、本隊を「脇役のジジイたち」と斬り捨て、わざとロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの名前も噛んで挑発する。そのうえで「今、お前たちの前に立っているのは世界ナンバーワンのユニットだ。俺たちの絆は誰よりも強い。俺たちはTMDK! WE ARE THE MIGHTY(無敵)、そして、THE MIGHTY DON'T KNEEL!(強き者はくじけない)」とTMDKの名前に込められた基本姿勢を説いて、前哨戦第1Rを完璧な形で締めくくった。

 コメントスペースでも「みんな、よく聞くがいい。ニュージャパンだけじゃなく、プロレス界の全員がだ。噂になってる、誰もがトップ・ドッグ、JONAHを話題にしているんだ。みんな俺がついに何をするのかが気になっているのさ。教えてやろう。俺は再びオカダのケツをブッ飛ばしてやる」と自信満々に断言したJONAH。G1でオカダを破ったことで、真のモンスターと化したJONAHは日に日にさらなる進化を遂げている。

 雪辱を狙う立場のオカダは「ああいう強い人と戦わないと意味がないと思いますんで、壁はデカければデカいほど…ま、本当に文字通り壁でしょう。しっかりとね、その壁を乗り越えれるのか、いや、俺はぶち破るね。あんなデカい男を投げて、しっかりとオカダ・カズチカの凄さっていうのを見せつけて」と怪物狩りに改めて意欲を見せたものの、JONAHの勢いは本物。ヘイストが加わってTMDKとしても勢いづいているだけに、10・10両国大会はオカダにとって高すぎる関門となりそうだ。

【試合後のTMDK】
▼JONAH「TMDKがニュージャパン・ワールドに帰ってきたぜ! 今回は俺とバッド・デュードだけじゃなく、クレイジーなシェイン・ヘイストも一緒だ。シェイン、みんなに話すんだ」

▼ヘイスト「TMDKが6年ぶりに再結成だ。今日のタッグメンバー以上のものはないよ、だけど、マイキー(・ニコルス)、お前がいなくて寂しいぜ! 今日は“トップ・ドッグ"JONAHがオカダをビビらせた。JONAHが俺たちの向かい側に立つ全員を怖がらせてやった。そして、バッド・デュードはマジで地球で1番タフなヤツだ!」

▼ティト「前回のツアーで、俺たちはまた戻ってきてここを支配すると言ったよな! 今日、俺たちが何を見せつけた? 純粋なる支配だ!」

▼JONAH「そうだ。みんな、よく聞くがいい。ニュージャパンだけじゃなく、プロレス界の全員がだ。噂になってる、誰もがトップ・ドッグ、JONAHを話題にしているんだ。みんな、俺が次に何をするのかが気になっているのさ。教えてやろう……俺は再びオカダのケツをブッ飛ばしてやる。しかも、俺には仲間のサポートがある……TMDK」

▼ヘイスト「みんな、拍手だ(※JONAHに拍手を送る)」

【オカダの話】「『G1 CLIMAX 32』覇者としてね、『うわ、さすがだよオカダ・カズチカ!』っていうところを見せたかったですけど、さすがだよJONAH。まぁね、ああいう強い人と闘わないと意味がないと思いますんで、壁はデカければデカいほど……ま、本当に文字通り壁でしょう。しっかりとね、その壁を乗り越えるのか、いや、俺はブチ破るね。あんなデカい男を投げて、そしてね、しっかりとオカダ・カズチカの凄さってのを見せつけて。『G1 CLIMAX32』、大会としては終わったかもしれないですけど、僕の中ではしっかりと倒してね、しっかりとその先に(1・4)東京ドームも決まりましたんで、その先に向かっていきたいと思います。ありがとうございました!」

【棚橋の話】「ヨシ! いま、1番気力とお腹まわりが充実してます。でも、充実するのは気力だけでいいんで。ハイ。(※お腹の余分な肉をつまみながら)何とかしますよ。もうねぇ、これ言って2年になるから。そろそろ、この話題以外を伝えてね、盛り上げていきたいから。もう2度と言わない。お腹の、体脂肪の話は今日が最後。決意表明。ヨシ! フリじゃないからね。明日言ったりしないから。もう無言実行。見ていてください」

※矢野はノーコメント

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