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9/6【新日本】コロナ禍デビューのヤングライオンが鈴木軍に玉砕も初声援に奮闘

『バーニング・スピリット』東京・後楽園ホール(2022年9月6日)
○鈴木みのる&金丸義信&TAKAみちのくvs大岩陵平&藤田晃生&中島佑斗×

 コロナ禍にデビューしたため、これまで声援を浴びたことのなかったヤングライオンたちが観客の応援を背に奮闘。しかし、最後は中島が鈴木のスリーパーに捕まり、玉砕となった。

 第1試合は鈴木軍の鈴木&金丸&TAKAにヤングライオンの中島&大岩&藤田が挑むチャレンジマッチ。昨日に続き、今宵は声出しでの応援が解禁となった大会。開始前の前説でヒロムがコロナ禍デビューで声援を浴びたことのないヤングライオンへの応援を後押し。それを受けて、客席からは若獅子たちに声援が集中。鈴木の入場時には「風になれ!」の大合唱も発生する。

 のっけからヤングライオンが仕掛けた。3人は果敢に先手を取ると、トリプルドロップキックなどで鈴木に集中砲火を浴びせた。しかし、待っていたのは倍返し。鈴木は大岩を場外に連行して一方的に暴行。金丸とTAKAも中島と藤田をいたぶった。客席からは「大岩」コールが何度も発生するが、鈴木軍の猛攻はしばらく続いた。

 大岩が自力でピンチを脱すると、あとを受けた藤田が奮戦。鈴木を鉄柵に叩きつけ、TAKAをフロントスープレックスなどで投げ飛ばし、藤田コールを巻き起こした。あとに続こうと中島も奮闘。鈴木をランニングエルボーで打ち倒し、ボディスラムで投げ捨てると、逆エビ固めに捕らえる。大岩と藤田も金丸とTAKAを逆エビ固めに捕らえ、ヤングライオンの逆エビ共演となって後楽園ホールは沸き返った。

 しかし、余力を残す鈴木はロープにエスケープ。中島はエルボーを猛連打するが、絶叫して受け止めた鈴木は打ち合いに持ち込む。中島は果敢に食らいついたが、鈴木はビンタ乱打からスリーパーに捕獲。今度は金丸が逆片エビ固め、TAKAがジャストフェイスロックで分断すると、鈴木はビンタを挟んで再度スリーパーに絡め取り、中島を沈めた。

 ヤングライオンたちが声援を背に奮闘したものの、終わってみれば玉砕に。それでも観客たちは若獅子たちに大きな声援を送ると、3人は胸を張り、肩を組んで花道を下がっていく。バックステージでは悔しさを爆発させつつも、「初めて新日本プロレスのリングで歓声、声援をもらってよ、今まで中学の時から目標にしてたリングを、新日本プロレスを選んで、改めて間違えてなかったと思う」(中島)、「今日は一生忘れないです」(藤田)、「自分はこの道選んで良かったなって、そう思いました」(大岩)と揃って感激した様子だった。ファンの声援と期待を励みに、ヤングライオンたちは明日からも果敢に高い壁へと挑んでいく。

【鈴木の話】「おい、小僧! まだちょっとだけ早いな。お前らが俺に足をかけるなんざ、まだまだちょっと早えんだよ。お前の爪痕? 何だよ? 爪痕って。おい、レスリングの基本だよ。爪はちゃんと切っとけよ。残念ながら俺には爪痕も残らねえ。お前らの足跡もつかねえ。お前らの短い足じゃ到底、俺には足をかけることすらできねえ」

【TAKAの話】「なんか異国の地に来たみたいだけどよ、まあいいや。ちょっと今日は言いたいことがあるから来させてもらったよ。いよいよ来週な、宣伝するぞ! 宣伝するぞ!! 来週月曜日、9月12日、代々木第二体育館、TAKAみちのく30周年記念、“タカタイチマニアデスペマニア"! おかげさまでな、チケットバカ売れだ。でもまだまだあるぞ。デスペラードvs葛西、タイチ20周年、鈴木軍も総出でみんなで出るからよ、チケットぴあ、ローソンチケットに今から走るんだ! SOLD OUT!!」

※金丸はノーコメント


【中島の話】「クソッ! 今日、俺が弱ぇから負けた。ああ、クソッ。それだけだ、クソッ。初めて新日本プロレスのリングで歓声、声援をもらってよ、今まで中学の時から目標にしてたリングを、新日本プロレスを選んで、改めて間違えてなかったと思う。もっと強くなってやる、クソッ!」

【大岩の話】「今日の大歓声聞いて、やっぱ自分はこの道選んで良かったなって、そう思いました。でもまだ自分の実力が足りないから、こうやって負けて。大歓声ありがとうございました。もっと頑張ります」

【藤田の話】「新日本プロレスに入門して…いや、プロレスに出会って約12年、13年。自分はその13年間、その新日本プロレスのリングで歓声を聞いて闘うことに憧れを持っていました。その夢の一つが今日叶いました。でも、喜べるのは今だけです。これからも今シーズンまだまだ続きます。必ず1勝もぎ取って自分がヤングラインの中でも一番になります。今日は一生忘れないです。ありがとうございました」

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