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9/19【NOAH】稲葉念願シングルも残酷に完敗 中嶋「何のために環境変えた? もっと見直せ」

『SUNNY VOYAGE 2022』横浜ラジアントホール(2022年9月19日)
○中嶋勝彦vs稲葉大樹×

 稲葉が念願の中嶋戦で残酷なまでの“完敗"を喫した。

 約2年8ヶ月前、当時WRESTLE-1王者だった稲葉は、中嶋に完敗して王座流出を許した。W-1休止後にノア参戦を果たした稲葉だが、一貫して「いつか中嶋への雪辱を」と訴え続けており、ついにその機会が訪れた形となった。

 試合では中嶋が徹底的に“格上"を強調。はやる稲葉の顔面をおちょくるようにサミングでかきむしり、キャメルクラッチで絞められても「もっと絞めろ」、トーキックを浴びても「もっと来いよ」と笑みすら浮かべて余裕を崩さない。

 中盤には何度も場外に排除してエプロンサイドの“上から"稲葉を見下し続け、必死のエルボーも避けて左ミドル一撃でなぎ倒す。稲葉がようやく反撃したかと思えば、コーナー上に固定してどてっ腹を蹴り上げて鎮圧。さらには走り込んでのローキックでどてっ腹を打ち抜くや、のたうち回る稲葉を冷酷に見下ろした。

 それでも稲葉はヴァーティカルスパイクをブレーンバスターで投げ返し、タイガースープレックス178で固めてみせたものの、3カウントは奪えない。ならばと、ひたすらにマウントエルボーを打ち続け、中嶋が崩れてもサイドポジションからのエルボードロップを顔面に乱打した。

 だが、必殺のDDD(開脚パイルドライバー)をあっけなく着地した中嶋は“戦りつ"の張り手一閃。崩れ落ちた稲葉に拷問のような前後からのサッカーボールキックを乱打するや、今度こそのヴァーティカルスパイクで突き刺し、完璧な3カウントを奪い去った。

 稲葉が求め続けた約2年8ヶ月ぶりの再戦で“残酷な現実"を突きつけた中嶋は「稲葉は何年プロレスやってんだ? もっと吸収できるもんあるだろ。何やってんだ稲葉。何のために! 環境変えて自分を追い込んでまで今ここにいる?」と“進化"を一切評価せず、「もっともっと! 見直せ」と吐き捨てるように残して姿を消した。

【中嶋の話】「稲葉、稲葉よ。あいつは何年やってんだ? 稲葉は何年プロレスやってんだ? 記者なのにそれもわかんないのか? 8年? 10年手前か。もっと吸収できるもんあるだろ。何やってんだ稲葉。何のために! 環境変えて自分を追い込んでまで今ここにいる? 稲葉よ、もっともっと! 見直せ」

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