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9/25【DDT】樋口が竹下との激闘制してKO-D王座V2 10・23後楽園で元兄貴分・坂口迎撃へ

 『Who's Gonna TOP? 2022』が25日、東京・後楽園ホールで行われ、KO-D無差別級王者・樋口和貞が竹下幸之介との激闘を制し、2度目の防衛に成功。Eruption時代の兄貴分・坂口征夫が挑戦の名乗りを上げ、10・23後楽園大会でのV3戦が決まった。

 この一戦を最後にアメリカAEWに舞い戻る竹下は「強い樋口からベルトを獲って、AEWにKO-D無差別級のベルトを持っていきたい」と宣言。迎え撃つ樋口は竹下超えを果たし、DDTの“強さの象徴"を確立する構えを見せていた。

 両者は序盤からショルダータックル合戦で真っ向勝負を展開。竹下がプランチャを見舞えば、樋口もよもやのプランチャでやり返した。5分過ぎに竹下がトップロープ越えのトペ・コンヒーロを発射すると、樋口はアバランシュホールド、ドクターボムとパワー殺法で対抗。場外でのヘッドバットで竹下を流血に追い込んだ。

 すかさず樋口がショートレンジラリアット、走り込んでのラリアット、ブレーンクロースラムと猛攻に出た。竹下がジャーマンで応戦しても、ブレーンクローボムで徹底抗戦。ラリアット合戦、ジャーマン合戦で意地を張り合うと、竹下のエルボーと樋口のチョップの打ち合いに発展。チョップ、ヘッドバットを乱れ打った樋口は竹下がジャンピングニーで応戦しても、こん身のぶちかましを決めて3カウントを奪った。

 樋口が激闘の末に竹下超えを遂げ、KO-D王座2度目の防衛に成功した。試合後、竹下は「KO-D無差別級王者・樋口和貞、お前なら大丈夫だ。頑張れよ」とエール。抱擁を交わしてから樋口の手を挙げて称えた。竹下が去ると、この日、勝俣瞬馬、飯野“セクシー"雄貴との「いつでもどこでも挑戦権争奪3WAYマッチ」を制した青木真也が現れた。が、挑戦権を行使せず、樋口とグータッチを交わして去っていった。

 「竹下幸之介、すごかったです。ただ今日は俺の勝ち。また戦う続きがあると思っています。もう1回戦うまで待ってます。青木真也も待ってます」。そう樋口が先を見据えて誓うと、次期挑戦者が現れた。かつて樋口がEruption時代に兄貴分と慕った坂口だ。「俺がなんでお前の前に立ってるか分るよな? そのベルトを懸けて俺と勝負しなきゃいけないことも、よく分るよな? お前の弱さを俺はよく分かってんだ。お前はまだ俺の本当に怖さを分かってない。俺と勝負しろ、そのベルトを懸けて」と宣戦布告すると、樋口も「勝負だ!」と受諾。10・23後楽園大会での王座戦が決まった。

 バックステージで樋口は「正直すごかった。今日はたまたま俺が上になっただけ。今まで培ってきた武器が最後の最後に一発だけ残ってた」と竹下との激闘を振り返り、「米国に行ってしまうんでしょうけど、世界一になってもらいたい」とエールを返した。そして「このタイミングでやりたかったのは、もしかしたらもう竹下幸之介とは戦えなくなるかもしれないという気持ちもあったので。まだまだやりたい。紙一重だったんで」と近い将来の再戦を見据えた。

 10・23後楽園大会で坂口が立ちはだかり、これを突破しても、いつでもどこでも挑戦権保持者の青木が名乗りを上げてくるのは確実。樋口は「青木真也、いつでも待ってます。坂口征夫、自分のことをよく分かってる人です。坂口征夫という存在を飲み込んで、このベルトを守ってDDTの中心に立っていきたいと思います」と過酷な防衛ロードを覚悟のうえで王座死守を誓った。

 一方、ベルト奪還ならなかった竹下は「樋口と初めてKO-D無差別級のベルトを懸けて戦って、今日は僕の完敗です。樋口はデビューしたときから強かったけど、今の樋口は本当に強い」と潔く負けを認め、「僕も強さという部分にこだわって10年DDTで戦ってきましたけど、DDTの強さという部分は樋口に任せられるんじゃないか。彼がDDTで一番強い男です」と後輩・樋口を称えた。ひとまず米AEWのリングに戻ることになるが、「前回米国は4ヵ月行って、一瞬で人生変わりましたけど、次は年末に帰ってくることが決まってるので、10月から約2ヵ月半とかになる。前回の4ヵ月以上に、日本のプロレスファン、DDTのファン、DDTの選手たちに夢を与えられるくらいに大きく飛躍したい」と異国の地でのさらなる躍進を描いていた。


☆10/23(日)東京・後楽園ホール『God Bless DDT 2022』10:30開場、11:30開始

▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者]
坂口征夫
vs
樋口和貞
[第79代王者]
※樋口3度目の防衛戦

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