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10/10【新日本】激勝オカダが“闘魂"猪木ポーズ “超人vs怪物"激闘制してジョナに雪辱

『超実力派宣言』両国国技館(2022年10月10日)
スペシャルシングルマッチ ○オカダ・カズチカvsJONAH×

 オカダが“超人vs怪物"の激闘を制してJONAHに雪辱。激勝したオカダは亡くなったばかりの新日本創設者・アントニオ猪木さんへの思いを込めた“闘魂"猪木ポーズを披露した。

 G1連覇を果たし、来年の1・4東京ドームでIWGP世界ヘビー級王座に挑戦することが決定したオカダ。その前に「借りを返す機会をいただきたい」と照準を合わせたのが、G1で唯一黒星をつけられたJONAHだった。トーピード(ダイビングボディプレス)で屈辱の圧殺負けを喫したリベンジを狙っているが、前哨戦は怪物JONAHがリード。「勝ったら1・4東京ドームは3WAY」と要求されていた。

 160kgの巨体を誇るJONAHはのっけからショルダータックル連発を受けても余裕の仁王立ち。場外戦ではエプロンからフライングショルダーを発射すると、ハイジャックバックブリーカーで抱え上げて突進し、鉄柱に投げつける荒技を披露してオカダに大ダメージを与えた。圧倒的な体躯を活かして打撃や絞め技、投げ技で背中、さらには腹部に集中攻撃。オカダは脂汗を浮かべるしかない。

 それでもチャンスを待ったオカダは低空ドロップキックで左ヒザを狙い撃ち。巨漢退治の定石であるヒザ攻めで反撃に転じた。何度もうめき声を上げたJONAHはスピアー、垂直落下式旋回ブレーンバスターからダイビングショルダーを狙ったものの、オカダはドロップキックで撃墜。マネークリップでスタミナを削ぎ、ここまで何度も阻まれてきたボディスラムで完璧に投げ捨て、ダイビングエルボードロップにつなげると、レインメーカーを予告した。

 かいくぐったJONAHは急角度の投げ捨てジャーマンを強行。動きの鈍ったオカダにこん身のラリアットを振り抜く。引かないオカダはショートレンジラリアット、ローリングラリアットからレインメーカーを再び狙うも、JONAHは無双で迎撃し、ブラックフォレストボムからトーピードへ。

 しかし、足のダメージが尾を引き、コーナーに上がるのに時間がかかってしまい、オカダに避けられて痛恨の自爆に。オカダはラリアットをかいくぐり、ジャーマンで逆襲。ショットガンドロップキックやカウンタードロップキックを受けてもJONAHは倒れない怪物ぶりを発揮したものの、オカダは奥の手の開脚ドライバーでマットに叩きつけると、最後はレインメーカーをぶち込んで3カウントをもぎ取った。

 “超人"オカダが“怪物"JONAHに雪辱。試合後、再戦を誓った2人は握手を交わして健闘を称え合った。リングを去っていくJONAHを見送ったオカダは客席に一礼。天井をしばし見つめると、猪木さん追悼の思いと受け継ぐ闘魂を込めた猪木ポーズを披露した。

 「今日の戦いも、しっかりと猪木さんに届いた戦いなんじゃないかと思います。ああいうデカいレスラーと戦ってね、猪木さんもそういうシーンはたくさんあったわけですし、変わらないよ、プロレスっていうのは。1972年だろうと2022年だろうと、何も変わらない」と猪木さんへの思いを語ったオカダ。「しっかりとこの50年間、つないできたプロレス、ストロングスタイル、闘魂なのか、まだ分かんないっすよ、やっていかないと、そのゴールっていうのは。何があるのかしっかり戦っていきたいと思います」とこれからも自分なりに闘魂を追求していくつもりだ。

 この勝利で来年1・4東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦が決定。同大会は猪木さん追悼興行となるだけに、オカダは「追悼大会になるんであれば、猪木さんとしっかりとリング上で挨拶して、しっかりとお見送りできたらいいかなと思います」と意気込んだ。

【オカダの話】「今日の戦いも、しっかりと猪木さんに届いた戦いなんじゃないかと思います。ああいうデカいレスラーと戦ってね、猪木さんもそういうシーンはたくさんあったわけですし、変わらないよ、プロレスっていうのは。1972年だろうと2022年だろうと、何も変わらない。しっかりとこの50年間、つないできたプロレス、ストロングスタイル、闘魂なのか、まだ分かんないっすよ、やっていかないと、そのゴールっていうのは。何があるのかしっかり戦っていきたいと思います。『G1 CLIMAX32』覇者として借りも返せましたし、気持ちよくドームに行けます。追悼大会になるんであれば、猪木さんとしっかりとリング上で挨拶して、しっかりとお見送りできたらいいかなと思います。まぁとりあえず、ドーム(の相手が)決まりましたら、また」

【JONAHの話】「今夜は勝つことができなかった。でも、スキルは見せられたと思う。この業界トップのオカダ・カズチカとスーパーヘビー級の“TOPDOG"JONAHの対戦。そこでこの力が見せられたのは良かったと思う。これでJONAH1勝、オカダ1勝となった。ならば3戦目があってもいいだろう。いつ、どこ、それは分からないけれども、オカダvsJONAHの3戦目は必ず実現させたい。その時は今日以上に自分の中にこの闘いに対する炎を、さらに魂を込めた闘いを見せたいと思う。そしてお前に必ず勝つ。今日は試合前にミスター・イノキへの10カウントがあった。きっとオカダが今日勝てたのは、ミスター・イノキの魂が彼に宿ったからだろう。しかし、このスーパーヘビー級と言えばベイダー、(ブルーザー・)ブロディ、そしてJONAHだ。俺は唯一無二の男だ。しっかりと休息を取り、より強くなって戻ってくる。いつになるかは分からないけどな」

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