プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/11【新日本】1・4ドームでIWGPジュニア4WAY戦決定 3人退席でワトが単独写真撮影も「最後にベルトを巻いているのは俺」

 2023年1・4東京ドーム大会でのIWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチが決まった王者・石森太二、挑戦者・高橋ヒロム、マスター・ワト、エル・デスペラードが11日、東京・明治記念館で会見。4人が主張をぶつけ合い、ワトは「最後にこの自分の腰にIWGPジュニアヘビー級王座を巻いてるのは俺だ」と宣言した。が、11・5大阪大会で組まれた4人による前哨戦が原因で石森、デスペラード、ヒロムが次々に退席し、一人で写真撮影する事態に陥ってしまった。

 10・10両国大会でワトが王者・石森とのノンタイトル戦に勝利し、ベルト挑戦をアピール。ヒロム、デスペラードも名乗りを上げると、石森が3人まとめて迎撃を宣言し、4WAY戦で争われることになった。試合は4人同時に戦い、誰か一人が勝利した時点で決着となる。石森は負けずして陥落するリスクを負う。

 ワトは2・11仙台大会で第91代王者・デスペラードに惜敗して以来、約1年ぶりのIWGPジュニア挑戦。そのチャンスを自らの行動力と実力でつかみ取った。「1対1でIWGPジュニアヘビー級選手権をしたかったのが本音」だが、王者・石森撃破が大きな自信となり、「最後にこの自分の腰にIWGPジュニアヘビー級王座を巻いてるのは俺だ。こう宣言させていただきます」と言い切ってみせた。

 8ヵ月前にワトと戦ったデスペラードも覚醒を予感してはいたものの、「まさかここまで早い段階で石森から一本取るとは思ってなかった」と驚きを隠せない。ヒロムも両国のリングに上がった理由の一つとして「KUSHIDA選手が欠場になってからの行動力、この最強の男・石森選手を倒した事実。マスター・ワトに興味が沸きました」とした。

 そして王者・石森は6・21後楽園大会でヒロムを退けて以来、約6ヵ月半ぶり2度目の防衛戦。IWGPジュニア戦が4WAY戦で行われるのは2018年1・4ドームの「ウィル・オスプレイvs高橋ヒロムvsKUSHIDAvsマーティー・スカル」以来5年ぶりとなるが、「以前からリマッチを望んでた宮古島のデスペ、それと昨日、俺から勝ったワト、ヒロムはなぜか名乗り上げなかったけど、さっき理由を聞いたから良しとしよう。見ての通り、このメンバー、十分チャレンジャーとして資格あるだろ」と異論はない。

 そこで石森は「こんなこと言うのは何か俺らしくねぇんだけど」と前置きしたうえで、「プロレスの元日・ドームで、このメンバーでド派手にIWGPジュニアっていうのを見せて、見ているヤツが何か感じ取ってもらえたらいい」と王者らしく宣言。「ただ、ハッピーエンドにはならねぇな。なぜなら、最後は俺が3人まとめて、ぶっ壊す!」と予告した。

 ただ、問題は11・5大阪大会で組まれた「インクレディブルタッグマッチ」と題された前哨戦。この4人によるタッグマッチで、組み合わせは後日抽選で決められる。敵対する相手と嫌でも組むことになり、石森が「俺、聞いてなかったんだよ。何それ?」と口火を切ると、「どうやって誰と誰がタッグとかって決めんの? 俺はやりたくないなぁ」(ヒロム)、「ヒロムと同じコーナーに立つなら、相手は葛西純と竹田誠志じゃないと俺はちゃんとやらんぞ」(デスペラード)、「俺も誰とも組みたくないですよ」(ワト)と不満が噴出した。

 そして石森が「俺はやんない。絶対やんない」と吐き捨てて退席すると、デスペラード、ヒロムも次々に退席。残ったワトは困惑しながら一人で写真撮影に応じたものの、その目は悲願のIWGPジュニア獲りへ向けて輝いていた。


☆11/5(土)エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)『バトル・オータム '22』15:30開場、17:00開始

▼インクレディブルタッグマッチ
[出場選手]
石森太二
高橋ヒロム
マスター・ワト
エル・デスペラード
※通常のタッグマッチルール。誰と誰がパートナーになるかは後日抽選で決定とする


☆1/4(水)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム〜闘魂よ、永遠に〜』15:00開場、17:00開始

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチ(1/60)
[挑戦者]
エル・デスペラード
vs
高橋ヒロム
[挑戦者]
vs
マスター・ワト
[挑戦者]
vs
石森太二
[第92代王者]
※石森2度目の防衛戦
※4選手同時に試合を行い、いずれかの1選手が勝利した時点で決着となる


【会見の模様】
▼ワト「昨夜、両国国技館で石森さんから3カウントを取ったので、シングルマッチ、1対1でIWGPジュニアヘビー級選手権をしたかったのが本音です。ですが、東京ドームで4WAYマッチが決まりました。最後にこの自分の腰にIWGPジュニアヘビー級王座を巻いてるのは俺だ。こう宣言させていただきます」

※デスペラード、ヒロムの順で拍手

▼ヒロム「昨日、リング上で何も挑戦表明ができていないのに4WAYに入り込めた、令和のミスターラッキーちゃん、高橋ヒロムです。4WAY、懐かしいですね。IWGPジュニア戦の4WAYは2018年1月4日、東京ドーム。ウィル・オスプレイ、マーティー・スカル、KUSHIDAお大事に、そして高橋ヒロム。この4人でしたね。それから5年後の2023年1月4日、また4WAYとして今この場に座れてることを俺は凄くうれしいな、そしてラッキーだなと思っております。改めて欲の深い男だな、高橋ヒロムと自分でそう言ってあげたいと思っております。昨日、リング上で何も言えなかったんで、リング上にいた理由も含めてお話ししたいと思います。まずはこの1年半以上、俺の腰に巻けていない、そのIWGPジュニアヘビー級のベルトがどうしても! どうしても欲しい! 次に誰にも何も言わずメキシコからわざわざ日本に来てまであの行動、あれだけ凄い行動を起こしたティタンに触発されました。そしてKUSHIDA選手が欠場になってからの行動力、この最強の男・石森選手を倒した事実。マスター・ワトに興味が沸きました。以上が理由です。改めて俺の挑戦に何か文句はございますか? この時代のプロレスを見せたうえで勝ってチャンピオンになりたいと思います。以上です。あ、ごめんなさい。もうちょっといいですか。あのぅ、お3方、SNSで宮古島に行きたいみたいなお話をチラっと拝見しました。僕は何もできなかったので、フランクにいいですか。これをちょっと作ってみたのでお渡ししたいなと思います」

※ワト、デスペラード、取材陣にチラシを渡すとデスペラードは笑い声を上げる

▼ヒロム「少しでも楽しんでいただけたらいいなと思いまして、寝ないで作ってきました。ありがとうございます。以上です」

▼デスペラード「えーとですね、タイトルマッチが決まっていたとは思うんだけど、それでも査定という形をとって長い長いシリーズを一人で引っ張ってきて、結局その査定を終えることもなく…まぁ、病気はしょうがない。これはチャンピオンも言ってたな。誰のせいでもない、こればっかりは。そのモチベーションがぶち折れたところで、それでも手を挙げてスペシャルシングルマッチにこぎ着けて…別に俺、今からタイトルマッチでもねぇのにチャンピオンとシングルマッチ1回やって、それで次、順を追ってタイトルマッチやるぐらいだったら、別に査定とかスペシャルシングルとかいらねぇからと思って。まさか勝つと思わなかったし、リングに上がってったらヒロムが先にマイク取っちゃったから、これダメだ、こいつにしゃべらせたら10分、20分しゃべって俺がしゃべるタイミングがなくなると思ったから後ろから目突つかせてもらったけど、まさかここでよ、何もしゃべってないのに4WAYとかいって一人入ってくるとは。チャンピオン、上にいるからって数に数えちゃダメですよ。俺が3人って言っちゃったのが間違えだったかもしれないけどね、そこは。でも実際、ヒロムがワトの覚醒まであと2年とかっていうのを前に言ってて、実際、俺はタイトルマッチやった後に、こいつはそんなに時間かからんかもしれんぞと言ってはいたが、まさかここまで早い段階で石森から一本取るとは思ってなかったので、正直、驚いています。それが素直な感想。あとは4WAY。まぁ、しょうがない。やるとしてもだ。1個提案として、新日本プロレスで3WAY、4WAYがある時に、これが頭を使うところで、それが面白いところでもあるんだが、3人いようが、4人いようが試合権利はリング上の二人にしか存在しない、その二人の中でしか決着がつかないというルールがなかなか俺には消化不良なところを残してるんじゃないかと思ってる部分もあり、俺自身もそのルールだとちょっと窮屈だなと。頭を使うのは楽しいんだが、それ以外のもっとこう縛りの少ないルールでやりたい。4WAYはいいとして。全員が試合権利がある状態で。エニウェアフォールとうのはあまり好きではないので、リング上での決着は必要として、タッチがいらない4WAYでやりたいというのが俺の要望です。それをここで言ったってしょうがないのかもしれないけどね。あと俺が行きたい宮古島は別にブルータートル(カフェ)に行きたいだけであって、こんな感じでワトがついてくるんだったら俺いらないからね」

▼ワト「でも聞いた話、ブルータートル凄くいい所らしいので…」

▼デスペラード「知らねぇよ!」

▼ワト「俺も行きたいです」

▼デスペラード「お前…ダメだ。ブルータートルは俺が行く場所だから。撮影係だったらついてきてもいい」

▼ワト「いや、それは…」

▼ヒロム「こんな盛り上がると思ってなかったので。恥ずかしいのでやめてもらっていいですか」

▼デスペラード「お前が頑張って作ったんだろ? これ」

▼ヒロム「寝ないで頑張ったのは事実だけど、もう俺は配った時点で満足だから、そんなに話を広げてほしくなかった。まぁ、ありがとう。ホント頑張った。マジで寝ないで」

▼デスペラード「寝ないで頑張って、この半透明なワト。最高だぜ」

▼ワト「一番恥ずかしいのは俺だと思う」

▼デスペラード「まぁ、お前だろうな! このあとしゃべる石森さん、頑張ってください」

▼石森「まぁ、いろんな思いがあると思うけど、この4WAY。以前からリマッチを望んでた宮古島のデスペ、それと昨日、俺から勝ったワト、ヒロムはなぜか名乗り上げなかったけど、さっき理由を聞いたから良しとしよう。見ての通り、このメンバー、十分チャレンジャーとして資格あるだろ? だったらよ、俺がこんなこと言うのは何か俺らしくねぇんだけど、プロレスの元日・ドームで、このメンバーでド派手にIWGPジュニアっていうのを見せて、見ているヤツが何か感じ取ってもらえたらいい。ただ、ハッピーエンドにはならねぇな。なぜなら、最後は俺が3人まとめて、ぶっ壊す!」

▼ヒロム「1個俺、聞きたかったんだけどね、4WAYのルール。ルールなんてそんな細かく決まってたっけ? タッチがどうのこうのというのはどういうこと?」

▼デスペラード「俺たちはタッグで3WAYとか散々やってきたんだけど、毎回必要だったんだよ」

▼ヒロム「シングルだから関係ないでしょ?」

▼デスペラード「タッグだと必要だけどシングルだと必要ないってこと?」

▼ヒロム「そうじゃない。2018年やった時は関係なかったよ。目まぐるしい訳わかんない状態の中、戦ったよ。だから関係ないよ」

▼デスペラード「あ、マジで?」

▼ヒロム「別にタッチがどうのこうのとか、二人の中じゃないと成立しないとか、そんなのたぶんないよ」

▼デスペラード「マージか」

▼ヒロム「俺が2018年やった時の話だけどね。今の話を聞いて、何の話だ?と正直思っちゃって。だから俺が経験した以上はそんなルールないから、デスペラードが思う存分、楽しめる空間になると思うよ」

▼デスペラード「ついでにもう1個だけ聞きたかったのが、これ大阪であるんだろ? この4人のタッグマッチって…」

▼石森「っていうかさ、俺、聞いてなかったんだよ。何それ?」

▼デスペラード「俺もさっき聞いた」

▼ヒロム「それどうやって決めんの? どうやって誰と誰がタッグとかって決めんの? 俺はやりたくないなぁ」

▼石森「あたりめぇだろ!」

▼ワト「なぜ組まなくちゃいけないんですか?」

▼デスペ「ヒロムと同じコーナーに立つなら、相手は葛西純と竹田誠志じゃないと俺はちゃんとやらんぞ」

▼ワト「俺も誰とも組みたくないですよ」

▼デスペラード「何かお前に言われるとスッゲームカつくな」

▼ヒロム「でも俺は別にマスター・ワトとだったら組んでもいいかな」

▼デスペラード「じゃあ、お前らだけでやってろ」

▼石森「でも俺はやんない。絶対やんない」

※石森は退席

▼ワト「じゃあ俺もいいです」

▼デスペラード「じゃあ俺もいいですって、お前とだったら組んでもいいってヒロムが言ってんだろうが」

▼ワト「いや、俺もいい」

▼ヒロム「チャンピオン帰っちゃった?」

▼デスペラード「この3人残ったってしょうがないだろ?」

▼ヒロム「どうすんだ?」

▼デスペラード「知らんよ」

※デスペラードも退席

▼ヒロム「まさかお前も帰る気じゃないだろうな?」

▼ワト「写真撮影やってから帰る」

▼ヒロム「じゃあ先行け」

※ヒロムが自作チラシを差し出し、ワトが受け取ろうとすると引っ込めて控室へ下がろうとする

▼ワト「おいおい、帰るな、帰るな!」

▼ヒロム「ありがとうございました!」

※ヒロムが退席し、残ったワトのみで写真撮影

プロ格 情報局