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11/1【NOAH】近藤が“弱点さらし"で相棒・大原に試練? GHCジュニアタッグ戦調印式

 11・10後楽園大会のGHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合「(王者)小峠篤司&吉岡世起vs近藤修司&大原はじめ(挑戦者)」に向けた調印式が1日、都内で開かれた。

 10・30有明アリーナ大会でタダスケ&Hi69を破って防衛に成功した王者コンビに、タダスケ組セコンドに就いていた近藤&大原が挑戦を表明。金剛ジュニアが連続挑戦することになった。

 近藤と大原はメキシコ闘龍門時代の“先輩・後輩"にあたる。“地獄の腕立て伏せ"を強いる近藤の鬼教官エピソードを語った大原は「人に初めて殺意を抱いた」ことも明かしたものの、「今となっては当時、近藤さんがやってくれたことのありがたさも分かる。殺意が今はもう愛情に変わった。今は時々フィナンシェくれたり、すごい優しいところもあるし、試合に関しては相変わらずめちゃめちゃ厳しいこと言われて、甘くて苦いママレードみたいな兄貴」とコンビ結成に対する思い入れを語った。

 意味深な笑みで大原の言葉に耳を傾けていた近藤は「じゃあ今回もまた試練を大原に与えようかな。チャンピオンチームに先に言っとくけど、こいつ(大原)両足ケガしてるから。こいつの両足攻めればお前ら勝てるよ」とあろうことか王者コンビにあえて“弱点"をさらし、大原も「近藤修司にバッキバキに20年前から腕立て伏せやらされてきた人間なので、ちょっと足が痛かろうが関係ない。上半身の力だけで戦える」と言い切ってみせた。

 とはいえ、近藤を良く知る王者・吉岡は「足をケガというのが本当なのか罠なのかわからないので、そこは慎重に」と真に受けず。小峠も「パートナー(吉岡)の蹴り(バズソーキック)が決まれば一撃で相手を仕留めることができる。近藤修司はジュニアの中でも規格外のパワーと体型を持ってますけど、どんな鍛えてても頭部へのダメージっていうのは防げない」と自軍の必勝パターンにこだわる構えを示したうえで、「前哨戦もほぼほぼない状態になるとは思うんで、対戦相手の対策は難しいかもしれないけど、しっかりお互いの長所を高め合ってタイトルマッチに臨みます」と足元を見つめた。


【会見の模様】
▼大原「まずですね、今回タッグを組む近藤修司との関係をご覧の皆様と記者の皆さんにご説明したいと思います。そもそも私がプロレス界に入ったのが2003年の4月なんですけど、闘龍門ジャパンに入門してすぐに練習、雑用、生活、全てを面倒を見て下さった先輩がこの近藤修司です。思い出いろいろありますけど、練習生時代はつらいんで、あまり思い出したくない思い出ばかりなんだけど、特に印象に残ってることが、この近藤修司、普通練習だったらスクワットやったり、腹筋やったり、ランニングやったりとか、いろいろやると思うんですけど、近藤修司の練習はね、腕立て伏せオンリー。ずっと腕立て伏せ。二人1組になって足持って30回だと思うんだけど、それを延々交代でやっていく。入ったばかりでしょ。みんな体力ないんだよね。潰れたりとか苦しいわけなんだけど、近藤修司はずっと『そのまま足持て、終わるまでやれ』って言われて。しかも連帯責任で終わっても腕立て伏せの体勢を終えることができなかった。そんな苦しい時間がずっと続いて、『何回やるんだろうなと』思ったらね。普通だったら30回10セットのあと、5セットのあととかってやると思うんだけど、『とりあえず30回二人で組んで足持ってやれ』って。未だに覚えてるんだけど、この人がちらっと時計を見て、『今11時40分。12時まで』。『えっ? 時間制?』みたいな。『時間で決まるんだ』みたいな。『あと何回やるんだろう』みたいな。そこで本当に人生で生まれて初めて殺意みたいなものが生まれて、本当に自分の人生で殺意を持ったのがこの近藤修司で。でもこの近藤修司が凄いのが、ツイッターで『俺、1時間も腕立て伏せやらせてたかな』みたいなこと書いてた。いや、あんたもやってたからと俺思ったんですね。目の前でプッシュアップを涼しい顔でやってて、『何なんだろう、この化け物は』と入門して早々に思った存在でもあります。涼しい顔して目の前で『はい、次』って。うちら『ああ!』ってやってんのに。そこもまた殺意が沸きましたよね。そこからメキシコに渡って私も何とかデビューして、これからやっと強くなって帰って闘龍門ジャパンの先輩たちと試合してお礼参りしてやろうってずっと思ってたんですね。そしたら気がつけば自分がわけわかんない状態の中、闘龍門ジャパンがなくなって、分裂して、先輩たちとの縁がなくなって。急に夢だった闘龍門ジャパンに入門したにもかかわらず、目標から夢から何もかもなくなって。紆余曲折あって2003年、約20年かかってこうして今、再会しました。何だろう。近藤さんもメキシコも経験してて、闘龍門ジャパンも経験してて。自分がちょうど最後なんですよ。メキシコと日本を経験してる闘龍門の人間。兄弟みたいな感じですね。生き別れた兄弟と再会して、今やっと闘龍門の憧れの先輩とタッグを組めるっていう自分の感慨深い気持ちがあります。今となってはデビューして、いろいろ経験してきたから、当時、近藤さんがやってくれたことのありがたさとかわかるから、殺意が今はもう愛情に変わって、二人でだったら今までにない試合が作れるんじゃないかなって思ってます。今は時々フィナンシェくれたり、すごい優しいところもあるし、試合に関しては相変わらずめちゃめちゃ厳しいこと言われて、甘くて苦いマーマレードみたいな兄貴です。必ず二人でベルト獲って、次の日のDRAGONGATEの大会もありますからね。そこは腹違いの兄弟たちっていうのかな。そいつらがいるんで、やっぱり気になるからベルトを獲ってその日を迎えたいと思います」

▼近藤「マーマレード近藤です。そんなことやったかな? 俺。全然記憶にない」

▼大原「やってました」

▼近藤「だそうです。そういうことなんで、じゃあ今回もまた試練を大原に与えようかなと思ってます。チャンピオンチームに先に言っとくけど、こいつ両足ケガしてるから。こいつの両足攻めればお前ら勝てるよ」

▼吉岡「相手チームのちょっと連係が不安、大丈夫かなと思うんですけど、僕ら今までタイトルマッチで勝った余韻を味わうことなく金剛ジュニアに挑戦表明のあと襲われてるんで、今回はしっかり防衛して、勝利の余韻を味わって、そのうえで次の日のDRAGONGATEとの対抗戦で僕はYAMATOさんとのシングルマッチ組まれてるんで、同じ闘龍門出身の二人にここで勝って、闘龍門の攻略法を見つけてしっかり防衛して次の日につなげたいと思います」

▼小峠「YouTubeご視聴ありがとうございます。小峠篤司です。よろしくお願いします。まずは無事にパートナーと防衛することができました。前回、久々の声出しOKの大会ということで、本当にお客さんの声援とか、ABEMAの生放送とかWRESTLE UNIVERSEの放送の奥からも熱い熱が伝わってきて、パワーに変えることができました。前回の有明大会の最後、コンビネーションで決めることができたんですけど、ベルト奪取した時もそうですし、前回のタイトルマッチの前哨戦でもそうです。パートナーの蹴りが決まれば一撃で相手を仕留めることができるなっていうのに気づいたので。しっかり自分が相手を固定して、相手が防げない状態で蹴りを決めることができれば、絶対にどんな相手からも3カウント獲れるんじゃないかっていうことでね。完璧に決めることができて無事防衛できました。次の挑戦者、大原はじめ&近藤修司。二人とも強敵ですけど、特に近藤修司はジュニアの中でも規格外のパワーと体型を持ってますけど、どんな鍛えてても頭部へのダメージっていうのは防げないんで、しっかり連係を決めて。今回あまりタイトルマッチまで時間がないんで、前哨戦もほぼほぼない状態になるとは思うんで、対戦相手の対策は難しいかもしれないけど、しっかりお互いの長所を高め合ってタイトルマッチに臨みます」

――近藤選手から大原選手が両足を痛めている、攻めてこいとの発言があったが、そこは狙わない?

▼小峠「どうだろうな。めちゃめちゃ綺麗事を言いますけど、やっぱり自分たちもまだまだ完璧なチャンピオンとは思ってないんですよね。ちょっと話が変わるかもしれないですけど。やっぱり強い挑戦者を倒して自分たちチャンピオンとしての価値をしっかり高めていきたい、このジュニアタッグのベルトを高めていきたいと強く思ってますので。できることなら万全の状態で、足も完治させて完璧な状態で戦いたいと思ってます。今のところまだ時間があるんで、どう攻めるかは考えてません。さっきと同じ繰り返しになりますけど、自分たちの長所を活かして、しっかり自分たちのプロレスをして勝ちたいと思います」

――王者チームの印象は?

▼近藤「こないだちょっと試合をセコンドについて見させてもらったんですけど、そもそも最後のフィニッシュが連係じゃないですか。GHCのルールで…まあレフェリーの兼ね合いかわからないですけど、ダブルチームで獲れるのか。それでフォールを獲って勝っていいものなのか。もう一度、確認をしてもらいたい。他の団体ではダメなところもあるんでね。そこはちゃんとルールはしっかり今一度、団体に確認してもらいたいと思います」

――近藤&大原組のチームとしての印象は?

▼吉岡「よく知ってるので、スキのないチームだと思ってます。パワーなり、テクニックなりスキのないチームだと思ってます。でも見てきた近藤修司のやり方もわかってるんで。足をケガというのが本当なのか罠なのかわからないので、そこは慎重に。小峠さんといろんな作戦を立てて、いろんな状況に対応できるように臨みたいと思います」

――近藤選手の罠かもしれないとの言葉が出たが実際は?

▼大原「そもそも腕立てシンドロームなのか、腕立てフェチなのか知らないですけど、近藤修司にバッキバキに20年前から腕立て伏せやらされてきた人間なので、ちょっと足が痛かろうが関係ない。上半身の力だけで戦えるし。そもそも足を怪我していようがしてなかろうが常に俺はムイ・ビエンなんで」

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