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11/7【全日本】馬マスクデビュー宣言の北斗に井上激怒、まさかの襲撃「マジで今までの井上凌と思ったら大間違い」 JBOG会見

 『2022 Jr.BATTLE OF GLORY』へ向けた会見が7日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントトーキョーで行われ、出場5選手が出席。大森北斗が久々に馬マスクに変身し、出場選手たちを徹底挑発。11・20那須大会での馬マスクデビューを予告すると、相手に指名された形の井上凌はまさかの襲撃で怒りを爆発させた。

 世界ジュニア王者・青柳亮生の提唱によってジュニアリーグ戦の年末開催が決定。全6選手が出場しての総当たりリーグ戦で、上位2名による優勝決定戦が12・7後楽園大会で行われる。この日、欠席となったライジングHAYATOを除く5名が出席しての会見が実施された。

 提唱者・亮生は9・18日本武道館大会で世界ジュニア王座を初戴冠。リーグ戦も制すれば全日ジュニアシングル2冠となる。それを成し遂げれば青柳亮生時代はさらに近づくとあって、「しっかり優勝して、全日本プロレスジュニアは青柳亮生だっていうことを証明していきたい」と誓うばかり。もちろん中身も伴っての栄冠獲りを目指すつもりで、「試合自体が意味があるというか価値のある試合になる」と自信とともに予告し、「全日本プロレスジュニア、青柳亮生っていうものにまだ可能性があるんだということを示せるリーグ戦にしたい」と見据えた。

 6人中5人が20代で全日本所属。過去7回とは違った新時代を象徴するような顔ぶれにあって、佐藤光留は唯一40代で20年以上のキャリア誇る。「年齢的にもキャリア的にも今、新しい全日本だとか、若い力だとか、みんながみんな言い出して、死ぬほど気持ち悪い」と今の流れに抗う構えの光留は「若いかどうか関係ないんで。どっちが強いか全員と白黒つけて決めていきたい」と覚悟を示した。

 今年は初の最強タッグとの併催。となれば自ずと比較されるのは避けられない。“ヘビー級との勝負"はかつて光留が盟友・青木篤志(故人)とともに掲げ、挑み続けたテーマ。もちろん今もその思いは変わっていない。むしろ「全部と比べてもらって大丈夫ですし、自分はすべてと比べてますし毎日。別にプロレスじゃなくても音楽だろうと何だろうと」とまで考えており、若い全日ジュニア勢に常にヘビー級への対抗意識を燃やせと言わんばかりに「最強タッグと比べられるのは当然ですけど、最強タッグ中に比べられると思ってるんだったら、それは覚悟が足りん」と言い切った。

 大森北斗は人を食ったように馬マスクとして会見に臨んだ。馬マスクへの変身はタイガーマスクとの世界ジュニア戦会見以来3ヵ月ぶり。紙にしたためてきたコメントを奥田亮リングアナウンサーに代読させた。「俺はヘビーに行く前にジュニアでやり残してることが二つあります」と前置きした北斗は「亮生君、チャンピオンになった君とシングルをやらなきゃ次に行けないでしょ。まぁ、今まで10回以上勝って一回も負けたことないから、正直めちゃくちゃ得意な相手だと思ってるよ」、「佐藤光留、てめぇだよ。俺はこれまでてめぇにたくさんの苦渋を飲まされてきたからよ。正直、はらわた煮えくり返るぐらいお前が嫌いだよ。半年ぶりのシングルでしっかり息の根止めてやるから覚悟しとけ」と挑発を繰り返した。

 そして北斗は11・20那須大会で組まれている井上との公式戦を馬マスクのデビュー戦とすることを宣言した。「こういうカスの相手は本人が出るまでもないでしょう」というのが理由で井上を見下した。馬マスクは視界が悪い上に、ゴム製とあって呼吸もしづらくなる。北斗にすれば、そんなハンディがあっても勝てるということになる。

 井上は今年1月のデビューから10ヵ月でリーグ戦初出場のチャンスをつかんだ。シングル未勝利で、全員キャリアが上となるリーグ戦での苦戦は想像に難くないが、井上は「ここで何か生まれ変わるチャンス」と現状打破のきっかけとするつもり。「この5人、まずぶっ倒してその先にある世界ジュニア目指して頑張ります」と言い切ってみせた。

 北斗にコケにされたが、当然、黙ってはいない。「マジで今までの井上凌と思ったら大間違いだから。甘く見てたら痛い目にあうってこと」と通告。会見後の写真撮影が終わると、背中を見せた北斗にエルボーで殴りかかり、馬マスクを引っぺがすと「栃木覚えとけよ。ボコボコにしてやるからな」と吐き捨てた。井上がここまで怒りの感情をぶちまけたのはデビュー以来、初めて。ましてやデビュー10ヵ月で襲撃行為を見せるのも異例のことといえる。この感情を力に井上は初出場のリーグ戦で番狂わせをやってのけるか。


【会見の模様】
▼ライジングHAYATOのコメント「今回のJr.BATTLE OF GLORYはとんでもないチャンスだと思ってるよ。全員に綺麗に勝って、綺麗に優勝するチャンス。俺の生きがいのリングで自分の価値を証明するには優勝するしかないからね。優勝するのは俺だよ」

▼井上「井上凌です。自分自身これまでシングルマッチ、タッグマッチと連敗が続いてまして、結構追い込まれてるというか自分自身、悔しい思いをしてきたんですけど、今回、亮生選手が大阪で開催したいと提唱してくださいましたので、僕もここで何か生まれ変わるチャンスじゃないかなと思いましてエントリーさせていただきました。この5人、まずぶっ倒してその先にある世界ジュニア目指して頑張ります」

▼田村男児「今回ジュニアリーグということで、世界ジュニアチャンピオンの青柳亮生がジュニアリーグをやるということで、僕自身も前回の新木場大会でアジアタッグ落として今、何もない状況。失うもの何もないんで、ジュニアリーグ優勝して、そして開催中盛り上げていけたらいいなと思ってます」

▼光留「佐藤光留です。Jr.BATTLE OF GLORYは今までもう何十回も出てたんですけど、実はまだ1回も優勝してなくて。初めてJr.BATTLE OF GLORYが開催された時に一人もいなかったメンバーで、今回優勝したヤツ、全員初優勝なんで、そういう意味でプレッシャーはあるかなと思います。今まで自分以外のメンバーが自己主張というものが少ないかなと思ってましたが、それは少ないんじゃなくて、自分みたいな主張が強いのがずっと上にいたんだと。ようやくちょっと突き上げられ出して、新しい展開を迎えたなと思うんですけど、年齢的にもキャリア的にも今、新しい全日本だとか、若い力だとか、みんながみんな言い出して、死ぬほど気持ち悪いんで。別にそれは勝手にしてもらえばいいんですけど、若い世代が新しい全日本を作るというんだったら、そういってるヤツは40歳になったらプロレス辞めて普通の仕事に就いてくれと心から思います。僕、今年42になりましたけど、キャリア20年以上やってますけど、今月18試合ぐらいあります。お前らが試合してる時も俺は試合してるし、お前らが寝てる時も俺は試合してんだって気持ちですから。若いかどうか関係ないんで。どっちが強いか全員と白黒つけて決めていきたいです」

▼北斗「(馬マスクで登場。紙を渡された司会の奥田亮リングアナが代読)どうも、みなさん、こんにちは。久しぶりの登場、馬マスクです。覚えにくければ“ウマニキ"って呼んでください。今回、ジュニアリーグが開催されることになり、休日はハンバーガーしか食べないでおなじみ大森北斗は体重調整がやばいため修行に出ています。このリーグ戦、正直、今までのリーグ戦と違い、純粋な全日本ジュニア精鋭ぞろいです。この6人でのリーグ戦はとても面白いのですが、欠点があります。世間は今、オーディションや会見が熱い。しかし、この6人だと会見が絶対につまらなくなるということです。平均再生回数数千回の雑魚どもとの会見。ならばこの“バズらせ人"ことウマニキが立ち上がるしかないでしょう。ヒヒン、ヒヒーン。では北斗選手のコメントです。トゥイッターでもよく言われますし、亮生君にも直接言われました。『お前、もうジュニアじゃねぇだろ』問題ですが、俺はヘビーに行く前にジュニアでやり残してることが二つあります。まずは亮生君、チャンピオンになった君とシングルをやらなきゃ次に行けないでしょ。まぁ、今まで10回以上勝って一回も負けたことないから、正直めちゃくちゃ得意な相手だと思ってるよ。ヒヒン、ヒヒン。そして佐藤光留、てめぇだよ。俺はこれまでてめぇにたくさんの苦渋を飲まされてきたからよ。正直、はらわた煮えくり返るぐらいお前が嫌いだよ。半年ぶりのシングルでしっかり息の根止めてやるから覚悟しとけ、コラ。まぁ、あとはいじってもあれな人たちというかモブたちなんで置いといて。私、馬マスクよりビッグニュースがあります。今回、私、馬マスク試合したいと思います。11月20日、那須大会。井上選手との公式戦、こういうカスの相手は本人が出るまでもないでしょう。なので私、馬マスクのデビュー戦とさせていただきます。井上選手、私のデビュー戦盛り上げましょうね。ヒヒン、ヒヒーン。現場からは以上です」

▼亮生「第63代世界ジュニアヘビー級チャンピオンの青柳亮生です。僕が勝手に開催するといったこのジュニアリーグ戦というのをJr.BATTLE OF GLORYという形にしていただいた会社に、全日本プロレス様に感謝いたします。このリーグ戦ではまず全日本プロレスジュニア、青柳亮生っていうものにまだ可能性があるんだということを示せるリーグ戦にしたいなと思ってます。試合自体が意味があるというか価値のある試合になると思うんで、そこを楽しんでいただければ。その上で青柳亮生がしっかり優勝して、全日本プロレスジュニアは青柳亮生だっていうことを証明していきたいと思います」

――田村選手と北斗選手は同期の亮生選手が世界ジュニア王者としてトップを走っている状況にどんな感情がある?

▼田村「一言で言えば悔しいですね。悔しい以外の言葉はないというか。それぐらいですかね。2、3年前、あすなろ杯があって、僕が優勝したんですけど、今は立場が変わって青柳亮生が世界ジュニアチャンピオンということで、悔しいという言葉しか出ないですね。それをひっくり返したいと思います」

▼北斗「頑張ります」

――最強タッグとの併催で自ずと比較されるが、かつて青木篤志さんとともにヘビー級との勝負を意識して戦ってきた佐藤選手だけにやはりそこは意識する?

▼光留「10月の2日にジュニアのタイトルマッチが後楽園のメインで行われて、今のチャンピオンの青柳亮生選手とライジングHAYATO選手がメインだった。僕、後楽園で全日本でメインになったの、いったら青木さんが亡くなった時に、辞めていったヤツとシングルやった時だけだったんですね。逆に今のチャンピオンと今の時代にはその可能性があって、一つそれを形にしたってことですよね。うれしいですけど、イチ選手としてみたら自分がやれなかったことをされた。ホントに言葉で言い表せないぐらい悔しい。もちろん最強タッグと比べられるのは当然ですけど、最強タッグ中に比べられると思ってるんだったら、それは覚悟が足りんなと思うし、13日開幕ですけど、僕自身12日、13日と別の団体のトーナメントにも出てる状況なんで。ぶっちゃけプロレスで負けていい勝負なんて1個もないですからね。だから全部と比べてもらって大丈夫ですし、自分はすべてと比べてますし毎日。別にプロレスじゃなくても音楽だろうと何だろうと。他の選手にそれを求めないですけどね。ヘビーの今、控室にいるヤツ、目の濁ったヤツ今もいたんで、何でこんなヤツがと思ってたけど、チャンピオンがこのリーグ戦提唱してくれてうれしい2割、悔しい8割ですね」

――北斗選手から馬マスクのデビュー戦の相手にとの話があったが?

▼井上「ホント腹立ちますね、マジで。大森選手、那須大会で戦いますけど、マジで今までの井上凌と思ったら大間違いだから。甘く見てたら痛い目にあうってことで」

――今までと違うのは特にどのへんに感じる?

▼井上「それについては今、言えないので13日の初戦から見せていきたいと思いますので、しっかり目に焼き付けてもらいたいなと思います」

※写真撮影後、井上が背中を見せた北斗にエルボーを見舞うと馬マスクを引っぺがして投げつける

▼井上「栃木覚えとけよ。ボコボコにしてやるからな」

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