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11/18【DDT】D王GP決勝は「上野vs納谷」に 覚醒・納谷が樋口超え「俺のドラマチック・ドリーム見せる」

『D王 GRAND PRIX 2022 in Korakuen Hall』東京・後楽園ホール(2022年11月18日)
Bブロック公式リーグ戦 ○納谷幸男vs樋口和貞×

 覚醒した納谷がKO-D無差別級王者・樋口超えを果たし、D王GP決勝進出。12・4後楽園大会の決勝戦で激突する上野勇希を前にした納谷は「俺はこれから俺のドラマティック・ドリームをお客さんに見せていきたいと思います!」と力強く宣言した。

 納谷はリーグ戦初戦で火野裕士に敗れたものの、その後はMAO、クリス・ブルックス、KANONに怒とうの3連勝。シングルプレイヤーとして急成長を遂げている。首位タイに立つKO-D王者・樋口と火野を必死に追走してきたが、今大会のセミで火野がブルックスに破れたため脱落に。納谷は勝てばBブロック突破となる状況で、王者・樋口との一戦を迎えた。

 後楽園ホール初メインとなった納谷だったが、気後れなど皆無。真っ向から突進してショルダータックル合戦を制すると、場外DDTで大ダメージを与え、「いくぞ!」と絶叫する。追撃を狙って突進するが、樋口はカウンターのラリアットを振り抜いて逆転。その後はチョップで快音を鳴らした。納谷の巨体をブレーンバスターで投げきり、ロープの上からエルボードロップを投下。串刺しラリアットやオクラホマスタンピートで追い討ちする。

 しかし、納谷も躍動。樋口のダブルチョップを吹き飛ばし、串刺しボディアタック3連発で場内を沸かす。観客を味方につけると、チョークスラムをズバリ。負けじと樋口は豪快なドロップキックを発射するが、納谷は譲らず、雪崩式ブレーンバスターで引っこ抜く。

 樋口が逆水平を唸らせれば、納谷はミドルキックで応戦。壮絶な打ち合いに発展する。樋口がラリアットを浴びせれば、納谷はニーリフトで反攻。交互に打ち合うが、意地になってどちらも倒れない。ついに樋口がヒザをついたものの、頭突きからラリアットにつなげて、逆に納谷を黙らせた。

 ここが勝負所と踏んだ樋口はドクターボムでぶん投げると、四股を踏んでから突進するが、納谷はカウンターのスクラップバスターで迎撃。一気にランニングニーを叩き込む。樋口が沈まないとみるや、バックドロップの構えに。こらえた樋口はブレーンクローに捕獲し、ブレーンクロースラムを狙うも、今度は納谷が猛抵抗。ここでも樋口が逆水平、納谷がエルボーで打撃戦を繰り広げた。

 納谷は頭突きを返すが、表情を一変させた樋口が逆水平乱射で打ち倒す。それでも引かない納谷はゴツン!と生音が響くほど強烈な頭突きをねじ込むと、左右のビンタからニーリフトを乱射。咆哮した納谷は必殺のバックドロップでぶん投げて、樋口から完璧な3カウントを奪った。

 D王GP初出場の納谷がKO-D王者の樋口を破り、Bブロックを制して決勝初進出が決定。同時に今年6月のKING OF DDT1回戦で敗れた雪辱も果たした。

 Aブロックを制した上野がリングに現れ、2人はにらみ合う。マイクを持った上野は「まさか樋口さんに勝って上がってくるのが納谷ちゃんだと思わなかったわ。納谷ちゃんは凄いよ。大きいし、デッカいし、巨人やし。でも、DDTを背負うのは俺やから。デカかろうが、巨人だろうが、俺が負ける理由にならへん。D王優勝するのは俺やから。俺は納谷ちゃんに覚悟で負けへんから。楽しみにしてる」と宣戦布告した。

 納谷も引かない。「上野さん。俺だってDDTを背負って立ちたい覚悟があるんですよ」と断言すると、「今日、樋口さんに勝って、次に上野さんに勝って。12月のビッグマッチ、樋口和貞の持っているKO-D無差別にメインイベントで挑戦するのは俺だ」とリーグ戦後の青写真まで披露。「俺はこれから俺のドラマチック・ドリームをお客さんに見せていきたいと思います! よろしくお願いします! ありがとうございます!」と力強く誓ってみせた。

 どちらが勝っても初優勝となるフレッシュな決勝戦。2022年の年の瀬、そして来るべき2023年の主役になるのは上野か。それとも納谷か。

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