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11/20【新日本/スターダム】ザック&ジュリアが卍競演 ブリティッシュタッグが元UFCコンビ撃破

『Historic X-over』東京・有明アリーナ(2022年11月20日)
ミックスドタッグマッチ ○ザック・セイバーJr.&ジュリアvs朱里&トム・ローラー×

 卍固め競演を見せたザック&ジュリアのブリティッシュタッグが元UFCコンビを撃破した。

 イギリス出身のザック&ジュリアとUFC出場経験のあるローラー&朱里がミックスドタッグマッチで対戦。スターダム12・29両国大会では、ワールド王者・朱里に5★STAR GP覇者・ジュリアが挑戦するタイトルマッチが決定しており、その前哨戦になった。

 男性同士、女性同士の対決のみが認められる形式。ローラーが定番のタイツ脱ぎパフォーマンスで場内を煽ると、朱里も拍手を送るが、ザックとジュリアは顔をしかめた。開始早々、ローラーとザックがリング上で関節技合戦を繰り広げると、朱里とジュリアは場外乱闘を展開する。

 ローラーとザックは互いにアキレス腱固めを狙いながらビンタを打ち合うと、互いに足を固めたまま回転して場外に転落。それでも足を極め合うと、朱里がジュリアをボディスラムでザックに投げつけて援護射撃に出る。元UFCコンビは花道上で同時サッカーボールキックを放つと、入場ゲートまで下がって全力疾走し、なおもサッカーボールキックを同時にブリティッシュコンビに見舞った。

 その後もローラーとザックが激しくやり合うと、朱里とジュリアがリングでも対峙。エルボーやビンタで激情をぶつけ合う。女性同士の打撃戦を見かねたローラーが止めに入ると、ジュリアがビンタを一撃。朱里もうるさいとばかりに味方のローラーにローキックを放つと、2人は一時休戦して、ローラーをダブルドロップキックで排除した。ザックの介入も防ぐ。邪魔者がいなくなると、朱里とジュリアはスープレックス合戦で火花。ジュリアは強烈な頭突きをねじ込んで、痛み分けに。

 スターダム勢に負けじと、ローラーとザックも打撃戦で真っ向勝負。ザックが卍固めに捕らえれば、ジュリアも朱里を同じく卍固めで捕らえて競演が決まる。ローラーもマフラーホールドやアンクルホールドでザックに抵抗。カットに入ったジュリアを朱里が分断すると、ローラーは左右のエルボーやローリングエルボーをザックに乱射した。ザックの回転足折り固めもスリーパーで切り返したものの、さらに裏をかいたザックがヨーロピアンクラッチで技ありの3カウントを奪った。

 試合後、ザックとローラー、朱里とジュリアはそれぞれ視殺戦を繰り広げた。バックステージではザックとジュリアが「ザック・セイバー・ジュリア」と声を揃えてアピール。ジュリアは「私と朱里は12月29日に両国でワールド・オブ・スターダム、赤いベルトを懸けて、私が挑戦する。今日の闘いの続きを見たい諸君は両国に来い! スターダムに来い! 分かったか?」と新日本ファンに向けてPRした。

 そんなジュリアを「ジュリアサン、スゴイネ」と日本語で称えたザックは、昔から女子プロレスのファンだったことを明かすと、「今日は歴史が動いた。次、君に会う時はワールド・オブ・スターダム王者になってることを期待してるよ。それから、スターダムのトーキョードーム大会が実現することも願ってる。もちろんその時君はチャンピオンとして上がってると思うよ」と激励。Donna del Mondo加入まで口にし、ジュリアとのコスチュームチェンジを提案していた。

【試合後のザック&ジュリア】
▼ザック「(拍手をしながら現れて)なんでお前ら拍手してないんだ? 俺たちはザック・セイバー・ジュリアだぞ! ZSG! (記者に)なに見てんだよ? お前ら全員バカだ」

▼ジュリア「なにドン引きしてんだよ。なにドン引きしてんの? ありがとう! ありがとうございました。もちろんのこと初タッグですね。なんかこういう歴史的な日に、ザック・セイバー・ジュリア、どうだったでしょうか? 私は朱里との前哨戦ということで、私と朱里は12月29日に両国でワールド・オブ・スターダム、赤いベルトを懸けて、私が挑戦する。今日の闘いの続きを見たい諸君は両国に来い! スターダムに来い! 分かったか? 以上です。ありがとうございます」

▼ザック「(日本語で)スゴイネ。ジュリアサン、スゴイネ。スゴイネ。ラダーマッチ?」

▼ジュリア「(英語で)うん、昨日ラダーマッチ(と言って背中を見せると、日本語で)傷だらけです、背中は」

▼ザック「(日本語で)イタソー。ヤバイヨ」

▼ジュリア「痛いよ〜。でも全然大丈夫」

▼ザック「ジュリアは次期ワールド・オブ・スターダム王者でしょ? ライゲツ、チャレンジ。彼女相手にシュリはチャンスないだろうね。それはそうと、ニュージャパン史上初のミックスドマッチに俺たちが名前を刻んだんだ。とても嬉しいね。俺はもうずっと昔から女子プロのファンなんだよ。(1993年の全日本女子の)『ALL STAR DREAM SLAM』のビデオも持ってるよ。今日は歴史が動いた。次、君に会う時はワールド・オブ・スターダム王者になってることを期待してるよ。それから、スターダムのトーキョードーム大会が実現することも願ってる。もちろんその時君はチャンピオンとして上がってると思うよ。トーキョードーム、ソレマデ」

▼ジュリア「トーキョードーム? オー! イエー! そうしたらまた出てください。いいですか? 大丈夫。OK!」

▼ザック「ダイジョウブ。それからもう一つ、俺をDDM(ドンナ・デル・モンド)に入れてくれない? アタラシイメンバー?」

▼ジュリア「OK! 大丈夫だよ」

▼ザック「コスチューム、チェンジ」

▼ジュリア「OK。じゃあ、これジュリア…。今度やる時はコスチュームをチェンジして、(自分のコスチュームを指差し)ザックがこれ、(ザックのショートタイツを指差し)ジュリアがこれを」

▼ザック「イギリス、トップチーム」

▼ジュリア「イギリス出身なんで。ありがとうございました(笑) まあ、言葉の壁ですね。英語勉強しよう(笑)」

【試合後のローラー&朱里】
▼朱里「今日、トム選手と元UFCタッグを組めたんですけど負けてしまって、悔しいですが、組めて嬉しかったです。次、一緒に組む機会があったら、自分もジーンズを着てはいて、ダンシングを入場でしたいなって思いました。今日、新日本プロレスとの歴史的な日でもあります。この日をきっかけに今後もいろいろ一緒にやっていきたいと、自分は思いました。そしてジュリアとは赤いベルトの前哨戦でもあったので、スターダムの面白さ、熱さを皆様に見てもらえたらいいなっていう気持ちで試合をしました。トム選手、ありがとうございます」

▼ローラー「こんなふうにアメリカ、ヨーロッパと世界中で試合をすることができて光栄に思う。そして今、夢の地である日本で試合ができている。今日は俺が個人的に気に入ってるレスラーでもあるシュリとチームを組んで闘うことができた。クソ! 負けて彼女をガッカリさせるためにわざわざ日本まで飛んできたんじゃないのに。勝つために来たんだ。でも結果はそうはならなかった。時々夢から覚めると汗びっしょりになってるようなことがあるが、今の俺はまさにそんな感じだ。最近物事がどうも思うように進まない。でも過去にはもっと酷い状況から立ち直ってきた。俺たち2人はUFC出身者だ。俺のUFC時代は簡単なことばかりではなかった。俺は一度キャリアを失った。だが俺はこのようにプロレスに情熱を注いで、立ち直った。そしてこれからもそうしていく。今日は負けてしまったが、そんなに悪くはない。なぜなら今日俺は世界最高のレスラーであるシュリと一緒に闘うことができたんだから」

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