12/1【ドラディション】ヒロムがLEONAに独り立ちのすすめ 「唯一無二のレスラー目指せ」

『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR FINAL レック株式会社presents DRAGON EXPO 1971』東京・国立代々木競技場・第二体育館
SPECIAL SINGLE MATCH ○高橋ヒロムvsLEONA×

　ヒロムがシングルマッチで快勝したLEONAに「1人になってみたらどうですか?」とアドバイス。「唯一無二のプロレスラーを目指してください」とエールを送った。

　新日本のヒロムとLEONAがドラディションのビッグマッチで初の一騎打ち。この一戦に向けて、LEONAの父・藤波は「自分をどれだけ高橋ヒロム選手にぶつけていけるか。いい試練になるのかなと。彼の成長を見てほしい」とエールを送っていた。

　LEONAは黒と赤を基調としたガウンで登場。ゴングと同時にエルボーを連発し、ショルダータックルで吹き飛ばして気を吐く。ヒロムが反撃しても真っ向からにらみ合い、エルボー合戦を展開した。

　ヒロムは強烈な逆水平を何度もぶち込み、「オラ、どうした?」と挑発。前に出るLEONAを何度も打ち倒す。コーナーに押し込んでなおも乱射。串刺しラリアット、顔面低空ドロップキックをスピーディに見舞った。場外では連続して鉄柵に叩きつけ、ブレーンバスターを強行。リングに戻ると、連続してフォールしてスタミナを削ぎ、逆エビ固めに捕らえた。

　一方的な展開が続いたが、LEONAはドラゴンスクリューで意地の逆襲。追尾式ドロップキックも発射した。ダブルアームスープレックスは不発に終わるも、ドラゴンスクリューを再び決めると、ダイビングニードロップを投下し、足4の字固めで絞め上げた。ダブルアームスープレックスで引っこ抜いてチャンスを掴む。

　しかし、父親譲りのドラゴンスープレックスは決まらない。ヒロムはピンチを上手く逃れると、ラリアット、ファルコンアローで追い討ちをかけ、またも逆エビ固めに。苦もんしたLEONAだったが、意地のロープエスケープを見せると、カウンターのビンタや丸め込み連発で必死の抵抗。だが、ヒロムはトラースキック、ラリアットの連続攻撃で鎮圧し、最後はビクトリーロイヤルでLEONAから3カウントを奪った。

　ヒロムはTV実況席にいた獣神サンダー・ライガーさんに「ジュニアオールスター絶対やりますから見ていて下さい」と告げてリングをあとに。バックステージでは「残念ながら、LEONA選手からは藤波辰爾を感じることはできませんでした。でも、LEONA選手、それでいいと思います。唯一無二のプロレスラーを目指してください」とLEONAにエール。「1人になってみたらどうですか? 楽しいことだらけだと思いますよ。怖いことだらけだと思いますよ。でも、それでいいじゃないですか」とアドバイスし、「唯一無二のレスラーになったら、また試合しましょう」と呼びかけた。

　一方、リングで大の字になり、しばらく動けなかったLEONAは悔しさをあらわにしたが、「何度でも追いかけます。そして、追い抜きます」とリベンジを誓っていた。

【ヒロムの話】「残念ながら、LEONA選手からは藤波辰爾を感じることはできませんでした。でも、LEONA選手、それでいいと思います。唯一無二のプロレスラーを目指してください。あなたの周りには邪魔な人、邪魔の声、たくさんあると思います。なので、1人になってみたらどうですか? 楽しいことだらけだと思いますよ。怖いことだらけだと思いますよ。でも、それでいいじゃないですか。唯一無二のレスラーになったら、また試合しましょう」

【LEONAの話】「悔しいです。悔しいです。新日本プロレスに触れて、高橋ヒロムに触れて、完膚なきまでに負けた。悔しいです。でも、その中にある新日本プロレスへの憧れと思いがあるから。だから、高橋ヒロムに負けたのが悔しいんです。何度でも追いかけます。そして、追い抜きます。今はただ悔しいです」