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12/4【新日本】G-REX王者リンダマンと遺恨発生、YOH“シュバイン"発射で返答 Jrタッグリーグ戦5勝目も

『WORLD TAG LEAGUE 2022 & SUPER Jr.TAG LEAGUE 2022』山口・KDDI維新ホール(2022年12月4日)
SUPER Jr.TAG LEAGUE公式戦 ○YOH&リオ・ラッシュvsエル・リンダマン&アレックス・ゼイン×

 YOH&ラッシュ組がSUPER Jr. TAG LEAGUE公式戦でリンダマン&ゼイン組との接戦を制して5勝目。一方でGLEATのG-REX王者でもあるリンダマンとYOHに、思わぬタイミングで“遺恨”が生まれた。

 リンダマン&ゼイン組が5勝1敗、YOH&ラッシュ組が4勝2敗で迎えた7戦目で激突。試合は実力派チーム同士の熱戦となりつつも、意外な展開を迎えた。

 序盤にリンダマンがYOH相手に喧嘩腰に仕掛けると、YOHも着火して猛烈な打撃戦を展開。場外までもつれ合い、リンダマンはYOHの顔面をこれ見よがしに踏みつけた。

 中盤すぎにも殴るようなエルボー合戦を繰り広げ、リンダマンが蹴り足をキャッチしての変型チョークスラムで競り勝ったかにみえたものの、意地のYOHもブレーンバスターをファルコンアローで切り返して譲らない。

 ならばとリンダマンもカウンターのエクスプロイダーでYOHをコーナーに叩きつけ、すかさずゼインも「イタダキマース!」からのシナモンツイストを狙った。

 だが、ラッシュがコーナー上のゼインに体当りして阻止。救われたYOHもリンダマンにジャンピングニーからシュバインを見舞うや、場外のゼインにもプランチャを投下だ。屈さぬゼインも激しい先の読み合いをトラースキックで制すや、続けざまに「リンダマンのジャーマンスープレックス&ゼインのジャックナイフ式エビ固め」の複合技を繰り出したが、ラッシュがカットに飛び込んで3カウントは入らない。逆にゼインの突進を鮮やかなファイブスタークラッチで絡め取ったYOHが、技ありの3カウントを奪ってみせた。

 YOH&ラッシュが接戦をモノにして価値ある5勝目を上げたものの、試合が終わってもYOHとリンダマンは乱闘を展開。思わぬ遺恨が着火した形となった。

 その“理由"はバックステージでリンダマンが明らかに。「今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』、後楽園2日目、高橋ヒロムに勝った。YOHは言ったんだよ、『自己主張が苦手で、普段静かで。そんな僕がここにいていいんですか?』って。エェ! 言うのは構えわねぇよ。だけどな、今日闘ってもわかった。見ててもわかった。あいつ、ほっといてもジュニアのトップの一角になる存在だ。オイそんなヤツが、静かなヤツが、ファン引っ張ってこれると思うんかよ? オイ、新日ジュニアを楽しみにしてるファンを、自分の背中に背負ってやってられると思うなよ。オイ、俺はな、『SUPER Jr.』、そしてこの『SUPER Jr. TAG LEAGUE』も、新日本プロレスに、言い方わかんないけど、お世話になって、オイ、少なく、ちょっとかもしんないけどな、恩義感じてんだよ。オイ、2年後3年後、1年後2年後3年後、近い将来、あいつのせいで新日本プロレスのジュニアが、つまんない、魅力的じゃない、そんなことにさせるわけにはいかねぇからよ。あいつだけは絶対、許さねぇからな」と、YOHの“消極姿勢"に憤りを露わにした。

 一方のYOHも「スゲェ燃えてきたっていうか。まぁ、向こうの理由がどうあれ、そういう気持ちになったんで、あのリング上でやった(CIMAの得意技)シュバインをね、リンダマン、君への、僕からの一つクエスチョンだから。それはね、君が、リンダマンさんが、答えを出してください。急ぎじゃないです。でもね、リンダマンさんがGLEATなうちにって、俺は思ってます」と返答。両者による“続き"は避けられない状況となった。

【試合後のYOH&ラッシュ】

▼ラッシュ「(※YOHに対して)おい、深呼吸するんだ。深呼吸。まずはコメントを……」

▼YOH「(※英語で)わかってるよ。でも……何でリンダマンが俺を挑発してきたのかわからない。だけど、今日の試合では感情的になってしまった」

▼ラッシュ「リンダマンはクソ野郎だ。アイツを見て、そのことにすぐ気づいたよ。すべてのファンに言いたい。あんなことをして、申し訳ない。アイツらは俺たちをイラつかせて、俺たちの中の何かを引き出したんだ。もしかすると、アイツら(リンダマン&ゼイン)は俺たちがあんな反応をするとは思わなかったのかもしれない。だけど当然、俺たちは自分たちの中にある感情を知っている。いいか! これはこのリーグで対戦する全てのチームに対するメッセージだ……。オマエらが俺たちを押せば、俺たちは押し返す! オマエらが攻撃してくれば、俺たちは反撃する! 俺はCHAOSを過小評価するヤツらにウンザリなんだ。俺たちがあんな反応するなんて思わなかったんだろ? リング上でCHAOSと対峙したら、カオス(Chaos)になることを覚悟しとけ! 言ってる意味がわかるか? オマエらはYOHを怒らせた。そして今、俺は怒ってるんだ! 俺が“THE BAD CHILD"と呼ばれている理由を、このリーグで全て見せつけてやる! オマエの番だ、しゃべってくれ、YOH……」

▼YOH「(※英語で)俺より怒ってるみたいだ」

▼ラッシュ「怒ってる! こんなのウンザリなんだ!」

▼YOH「※(英語で)これが本心だ……。これは今日ね、スゲェ楽しみにしてた試合の一つであるんですけど、なんか向こうがね、なんか意味を持ってつっかけてくれたその意図はあるだろうから。久々にこの、やってて、なんかちょっと、言ってしまえばね、勝ち負けどうでもよく途中からなっちゃって。実際この、中がねスゲェ燃えてきたっていうか。まぁ、向こうの理由がどうあれ、そういう気持ちになったんで、あのリング上でやったシュバインをね、リンダマン、君への、僕からの一つクエスチョンだから。それはね、君が、リンダマンさんが、答えを出してください。急ぎじゃないです。でもね、リンダマンさんがGLEATなうちにって、俺は思ってます。(※英語でラッシュに対して)(感情的になってしまって)悪かった」

▼ラッシュ「いいんだ。アレックス、タコベルで俺を見かけたら、用心した方がいいぞ!」

【試合後のリンダマン&ゼイン】

▼リンダマン「チキショー! あぁ! 俺ずっと、このジュニアタッグリーグ、アレックス……(※ここで遅れてゼインがやってきて)ごめん、本当に……。俺はずっと、このジュニアタッグリーグが始まった時から『YOHが気になる、YOHが気になる』って言ってたな。オイ、ふざけて言ってたように聞こえたかもしんねぇけどな、オイ、答え合わせしてやんぞ。オイ! ちっちゃいことかも知んねぇけどな、今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』、後楽園2日目、高橋ヒロムに勝った。YOHは言ったんだよ、『自己主張が苦手で、普段静かで。そんな僕がここにいていいんですか?』って。エェ! 言うのは構えわねぇよ。だけどな、今日闘ってもわかった。見ててもわかった。あいつ、ほっといてもジュニアのトップの一角になる存在だ。オイそんなヤツが、静かなヤツが、ファン引っ張ってこれると思うんかよ? オイ、新日ジュニアを楽しみにしてるファンを、自分の背中に背負ってやってられると思うなよ。オイ、俺はな、『SUPER Jr.』、そしてこの『SUPER Jr. TAG LEAGUE』も、新日本プロレスに、言い方わかんないけど、お世話になって、オイ、少なく、ちょっとかもしんないけどな、恩義感じてんだよ。オイ、2年後3年後、1年後2年後3年後、近い将来、あいつのせいで新日本プロレスのジュニアが、つまんない、魅力的じゃない、そんなことにさせるわけにはいかねぇからよ。あいつだけは絶対、許さねぇからな。こんなんで終わるか。アレックス、ちょっと俺はYOHにフォーカス……」

▼ゼイン「フォーカス……」

▼リンダマン「フォーカスしすぎた。(※英語で)今日はタッグパートナーとして力不足だった。次は必ず復活する」

▼ゼイン「大丈夫だ。わかってる。時に誰かのことで頭がいっぱいになってしまうことがある。それが原因で、今日の試合にうまく集中できなかったんだ。わかるよ。俺も同じような経験を何度もしてきた。今夜は本当なら俺が皿の上の獲物をしっかり完食しなければいけなかったのに。食欲を十分に満足させられなかった。今日は90分食べ放題の焼肉でディナーをしたかった。でも俺は完食できなかった。それは仕方ない。次はまた腹を空かせてくる。残りのリーグ戦はいくつだ? 3つ?」

▼リンダマン「ツー?」

▼ゼイン「2つ、そしてファイナルか?」

▼リンダマン「(※英語で)もしかして3つかな?」

▼ゼイン「どっちでも関係ない! 2試合でも200試合でも同じだ! 残りの相手全員を対峙する。ライオンマークのビュッフェだ! 全員生きたまま食ってやる! イタダキマス!」

▼リンダマン「オイ、スカしてんじゃねぇぞ。俺たちGLEATはな、全身全霊すべてを背負って、プロレス界に勝負かけるからな」

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