12/7【新日本】ゼイン正念場で因縁オースティンに雪辱 Jr.タッグリーグ戦は5チーム同点首位の大混戦で公式戦最終日へ

『WORLD TAG LEAGUE 2022 & SUPER Jr.TAG LEAGUE 2022』長崎・佐世保市総合グラウンド体育館(2022年12月7日)
SUPER Jr.TAG LEAGUE公式戦　○アレックス・ゼイン&エル・リンダマンvsクリス・ベイ&エース・オースティン×

　ゼインが因縁のオースティンを正念場となったSUPER Jr. TAG LEAGUE公式戦で撃破。これで同リーグ戦は実に5チームが6勝2敗の首位タイで並ぶ大混戦で公式戦最終日を迎えることになった。

　佐世保メインに据えられたジュニアタッグリーグ戦公式戦で因縁のゼインとオースティンが激突した。両雄は今春のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアから新日本ジュニア参戦を開始。日本でのグルメライフもともにする“親友"だったが、最終戦でオースティンが裏切ってBULLET CLUB入りを果たし、ゼインを袋叩きにしていた。

　あれから約半年。ゼインはリンダマン、オースティンはベイとそれぞれ新たなパートナーを得て、ジュニアタッグリーグ戦佳境で“再会"した。序盤からリンダマンを徹底的に痛めつけたオースティン&ベイ組が単独首位の勢いを見せつけたが、リンダマンが脱出に成功すると、ゼインが一気に巻き返した。

　猛烈なエルボーのコンボでオースティンを押し込み、二人がかりで襲われても、まとめてフランケンシュタイナーで転がし、まとめてローリング・シザースキックの餌食に。リンダマンもトペ・スイシーダで躍動し、止まらないゼインもバハブラスト(回転式フェイスバスター)でオースティンを追い詰めた。

　オースティンも3カウントは許さない。逆に駆けつけたベイがアルゼンチンでゼインを担ぎ上げ、そこへオースティンが旋風脚を発射。続けざまにベイが旋回式バスターで叩きつける。リンダマンがカットに入っても、オースティン&ベイはダブルの雪崩式ブレーンバスターで排除にかかった。

　だが、そこへ飛び込んだゼイン、リンダマンごと3人をパワーボムで叩きつける荒技を敢行。負けじとオースティンも打撃戦を制してのTHE FOLD(前転式ネックブリーカードロップ)発射に成功したものの、ゼインも3カウントは許さない。

　ならばとオースティンは必殺合体技の“1、2、Sweet"(合体カッター)を狙ったが、ゼインはキャッチして打たせず。逆にリンダマンがベイをジャーマンで投げ捨て、返す刀でオースティンをも高速ジャーマンで投げ飛ばすと、そこへゼインがジャックナイフ固めを合わせる“SAUCE HEARTS SPECIAL"で3カウントをもぎ取った。

　ゼインが因縁のオースティンへの雪辱に成功。新パートナーのリンダマンとともにジュニアタッグリーグ戦で生き残る値千金の1勝をつかんだ。最後はリンダマンが軽妙なマイクを繰り広げたうえで、二人の代名詞をコラボさせた「GLEATしようぜ!イタダキマス!」を唱和して佐世保大会を締めくくった。

　ともあれ、これでジュニアタッグリーグ戦は6勝2敗の勝ち点12で5チームが同点首位に。残すは12・10宇和島大会のみだが、“出場チームの半数が同点首位"の大混戦で公式戦最終日を迎えることになった。

【試合後のゼイン&リンダマン】
▼リンダマン「センキュー!センキュー、センキュー、センキュー。よしっ、よしっ、佐世保大会、勝ったのは、メインで勝ったのは、アレックス・ゼイン、リンダマン組。これで今、僕たち何位ですか? もう完全にイケイケですよ。まぁ次は、高知……ですか?……四国だ!次の四国の(リーグ戦)最終戦(12.11宇和島)、DOUKI、金丸組にしっかり勝って、次の仙台(12.14)のチャンピオン決定戦(優勝決定戦)、俺たち進ましてもらうから」

▼ゼイン「俺と君、2人でSAUCE-HEARTS」

▼リンダマン「そう、ソースハーツね。前回はソーリー。YOHにミー、ちょっとフォーカス、Too Muchして。でもそこでカムバックして、今日勝ちだから。いやもう全部、アレックスのおかげ。サンキュー・ソーマッチ」

▼ゼイン「サンキュー。今年だけで4度来日している。『BEST OF THE SUPER Jr.』のカードにエースとベイのBULLSH*T CLUBの名前を見た瞬間から、今日の公式戦のことが頭にあった。だが、この一戦ばかりに集中していたら、足元をすくわれてしまう。だからリーグ戦中は集中力を失わないように、あまり(彼らに関しては)しゃべらないようにしてきた。ツイートはしてきたが。ソックスの行方はわかっている。ファンにあげたんだ。ファンの誰かが持っていてくれてる。俺を支えてくれたファンの元が、ソックスにとっては一番ふさわしい場所だ。ファンみんなの力があったから、エース・オースティンに盗まれたソックスを取り返せた。アイツには『SUPER Jr.』ファイナルで裏切られた。だから今日はBULLET CLUBを味わうことができて、とてもよかった。だがまだ終わってはいない。BULLET CLUB、オマエら1人ずつ、生きたまま食ってやる!　だがその前にまずファイナル、センダイだ。その前にDOUKI、カネマル、イタダキマス!」

【試合後のオースティン&ベイ】
▼ベイ「一体、何が起きてんだ?」

▼オースティン「あんなのルール違反だ。2人同時にカバーするなんて許されない」

▼ベイ「あれは反則だ!詐欺師め!誰もが俺たちの足を引っ張ろうとしている。それは俺たちがこのリーグ戦で、この世界で最も優位に立ってるチームだからだ!みんな、俺たちの足を引っ張ろうとしている。それと今日のこの会場は寒すぎる!」

▼オースティン「凍えそうだ!暖房はないのか?」

▼ベイ「SAUCEは冷たい状態で出した方がよいってのは本当みたいだ。オマエたちは今日、俺たちを破ったな、アレックス、リンダマン。だが、今日のことなんかどうでもいい。運が良かっただけだ!“Luck is for losers(幸運とは負け犬の言葉だ)"って言葉を知ってるか?　オマエら2人とも幸運だったんだよ、負け犬どもめが!」オースティン「俺たちみたいなヤツは、運をアテにしない!自分たちの手で運を作るんだ。アレックス、自分のソックスを取り戻したのか?これでBULLET CLUBとの抗争は終わりだとでも思ってるのか?」

▼ベイ「次はアイツの爪先を切り落としてやる。あんなの反則だ!」

▼オースティン「オマエ(ゼイン)の考え(BCとの抗争が終わりという考え)は大間違いだ」

▼ベイ「あんなの反則だ。アイツらは詐欺師だ」

▼オースティン「2敗……。ゼインとリンダマン、この勝利でオマエらがこのリーグに優勝できるわけじゃないぞ」

▼ベイ「ありえない!クソッ!何があったんだ?」オースティン「これが全て終わったら、オマエらはABCがトーキョードームでジュニアのタッグベルトを懸けて闘う姿を見ることになる。約束するよ。俺たちはまず、この『SUPER Jr. TAG LEAGUE』で優勝する」

▼ベイ「オマエ(ゼイン)の口に足を突っ込んでやる!」

▼オースティン「何って言ったらいいか……アレックス……」ベイ「俺たちはルールに則って闘ったのに、アイツらは反則をした。なんてタッグリーグなんだ。詐欺師め。あのレフェリー、レッドシューズも……アレックスも赤い。偶然とは思えない」

▼オースティン「俺も偶然とは思わない。レッドシューズ、アレックス、赤……何かおかしい。だから今日、俺たちはやられたんだ」

▼ベイ「そう思う。この会社は15年近くBULLET CLUBが団体を支配していることに怒りを覚えてるんだ」

▼オースティン「オマエらは俺たちに対して巧妙な手口を使うだろうが、そんなの気にしない。なぜって、これと同じくらい簡単なことだからさ……ABCが1、 2、sweetと同じくらいにな!」