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12/8【全日本】TAJIRI、イザナギが全日本を退団 イザナギは大阪プロレス専属に、12・21新木場で所属ラストマッチ

 全日本は8日、東京・湯島の全日本事務所で会見し、TAJIRI、イザナギが2022年12月31日付で退団すると発表した。

 TAJIRIはWWE退団後の2017年から全日本にフリー参戦。世界ジュニアヘビー級王座を2度戴冠し、GAORA TV王座も獲得した。2021年1月に全日本所属となり、今年10月にはヨシタツとの元WWEタッグでアジアタッグ王者に君臨したが、在籍2年で退団することになった。マレーシア遠征のため会見は欠席となったが、全日本を通じて「全日本プロレスを離れ新たな旅に出ることにいたしました。人生はすべて死ぬまでの途中経過です。そして人生はまだ続きそうです」とのコメントを出した。

 イザナギは2018年1月に本名・素顔の丸山敦として全日本に入団した。2019年12月にイザナギに変身し、2020年8月にはゼウスと組んでアジアタッグ王座を戴冠。2021年10月には世界ジュニア王座初戴冠を果たした。今年、ゼウスが社長となって再興した大阪プロレスとの2団体所属となったが、このほど全日本を去ることを決めた。

 「ゼウス社長が大阪プロレス立ち上げて、しんどい中で一人で苦しんでるのを僕は見てまして、やはり二足の草鞋では自分の能力を発揮しきれないというか、支えきれない」というのが退団の理由。「生まれ育った大阪でゼウス社長の元、タイガースマスクとしてやりたいという気持ちが強いので、やはりここは全日本プロレスさんを辞めさせてもらって、大阪プロレスで残りのレスラー人生、骨を埋めよう」と決意しているように、2023年からはタイガースマスクとして在籍する大阪プロレス専属となる。同席したゼウス社長は「全日本プロレスには感謝しかないので、いつでもゼウスであれ、イザナギであれ、タイガースマスクであれ、日程が合えば喜んで上がらせていただきたい」との意向を示した。

 イザナギの所属ラストマッチは12・21新木場大会。「最後はやっぱりブラックめんそーれとシングルマッチをやりたい」との希望を受け、めんそーれも「指名してくれたんだから、新木場で白黒つけましょうよ」と呼応。「今まで10分1本勝負で2、3回引き分けてきたんで、あと1分あればしっかり白黒つけられるんで」とのイザナギの希望を受け11分1本勝負で対決することになった。

☆ジェイク・リー選手、TAJIRI選手、イザナギ選手が契約満了につき退団のお知らせ

この度、弊社所属選手のジェイク・リー選手、TAJIRI選手、イザナギ選手が契約満了につき、2022年12月31日付で退団することになりました事をお知らせ致します。

イザナギ選手は12月21日(水)新木場大会、ジェイク・リー選手、TAJIRI選手は12月25日(日)後楽園大会が全日本プロレス所属ラストマッチとなります。

今後もジェイク・リー選手、TAJIRI選手、イザナギ選手並びに全日本プロレスへ変わらぬご声援の程よろしくお願い致します。

全日本プロレス


【TAJIRIのコメント】「本年度の契約満了をもちまして、私TAJIRIは長年お世話になった全日本プロレスを離れ新たな旅に出ることにいたしました。人生はすべて死ぬまでの途中経過です。そして人生はまだ続きそうです。そして、プロレス界はめぐりめぐります。またいつかどこかできっとめぐり会うこともあるかと。それではみなさん、年内のあと2試合どうぞよろしくお付き合いくださいませ。ありがとうございます」


【会見の模様】
▼十枝利樹取締役「弊社所属選手のイザナギ選手が本年12月31日をもちまして契約満了により退団ということになりましたので、皆様にご報告申し上げます」

▼イザナギ「もともと去年1年、大阪プロレス・ゼウス社長の下ではタイガースマスクとして、全日本ではイザナギとして…」

▼ゼウス社長「今年ですよね」

▼イザナギ「あ、今年。ごめんなさい。2団体所属としてやってきたんですけど、もともと僕は大阪プロレス出身で、ゼウス選手とは大阪プロレスで一緒に育ったもので、ゼウス社長がもう一度大阪プロレスを立ち上げるということで、私もタイガースマスクというレスラーにもう一度…ずっとやれなかったんですけど、やりたいという気持ちをずっと隠し持ってたと言いますか。やはり大阪で生まれ育ったんで、大阪プロレスをゼウス社長が立ち上げるならどうしてもやりたいという気持ちがありまして、全日本プロレスさんにお願いして2団体所属という形でやらせてもらってたんですけど、この1年やらせてもらって、どちらも中途半端になると申しますか。大阪プロレスとして試合する分には試合はできるんですけど、やっぱりゼウス社長が大阪プロレスを立ち上げて一番しんどい中で一人で本当に苦しんでるのを僕は見てまして、やはり二足の草鞋では自分の能力を発揮しきれないというか、支えきれないというか。全日本プロレスの方でも50周年を目前にしてまして、やっぱりここで抜けるわけにいかないというか、そういう気持ちの中で…両団体さんにご迷惑かけながらも一生懸命やってきたつもりではあるんですけど、やはり自分の気持ちとしまして、生まれ育った大阪でゼウス社長の元、タイガースマスクとしてやりたいという気持ちが強いので、やはりここは全日本プロレスさんを辞めさせてもらって、大阪プロレスで残りのレスラー人生、骨を埋めようと決めました」

▼ゼウス社長「皆さん、お久しぶりです。本当に久しぶりの記者の方々とお会いするのがうれしいんですけどね。私のホームは大阪プロレスなんですけど、こうやって全日本プロレス事務所に戻ってくると何かこう温かみを感じるというか不思議な感覚ですね。今日は退団の会見ということなんですけど、私が来させていただいた理由は一つで、イザナギ選手が全日本プロレスを退団し、私の率いる大阪プロレスに入団してくださるということで。退団というとちょっとバッドニュースに聞こえるんですけど、実はこれはハッピーなニュースで。私も全日本プロレスに今年2度ほどだけだったんですけど、日程がなかなか重なってまして、上がらせていただいたんですけど、今でもよくお声がけいただくし、こういう業務提携というか、そういう契約というかをしながら大阪プロレスを続けてるんですけど、来年はイザナギさんが辞められて、タイガースマスクさんになってウチに入団されても、イザナギは消えるわけではないんで。それだけは大事なところなんで皆さん、寂しがらないでほしいですね。全日本プロレスさんがイザナギで上がってほしいと。ウチで日程が合えば上がる可能性も大いにある。そして面白いことはタイガースマスクが全日本プロレスに上がる可能性もある。ファンの皆さん見たいと思うんですよ。タイガースマスクが全日本プロレスでどのような試合をするのか。もちろん主戦場は大阪プロレスですよ。私とタイガースマスク、イザナギさんって本当に特別な存在なんですね、大阪では。大阪プロレスというローカル、地元密着のインディー、独立的な団体で生え抜きなんですね。二人ともそこで練習生になって、そこでデビューした二人なんです。その二人が全日本プロレスに何年間も上がって、私で言うと約8年間、イザナギさんは5年間上がって。二人がシングルのチャンピオンにもなり、二人でタッグのチャンピオンになり、そういう私とタイガースマスクなんですけど、全日本プロレスとのご縁はいつまでもいつまでも大切にしたいと思っております。本当に私も今でも全日本プロレスさんには感謝しかないんで、本当にいつでもお声がけいただいて、ゼウスであれ、イザナギであれ、タイガースマスクであれ、全日本プロレスさんが上がってほしいという日には、私たちの試合が重なってない日程ですよ。だったら喜んで上がらせていただきたいと思います。私たちも試合が増えていくんで、どうしても日程は重なっていくと思うんですけど、お互いが日程を調整できたりしたら、それこそゼウス&タイガースで上がったら面白いじゃないですか。今はそういう思いなんですよね。あとは過去のことを振り返るのは僕は好きじゃないんですが、実は私が大阪プロレスをやる時にタイガースさんにもちろん相談させていただきました。昨年の5月3日、チャンピオン・カーニバル決勝の日に全日本プロレスさんに私が大阪プロレスをしたいと相談させていただいて、そこから交渉をさせていただいて、やるということになったんですけど、その時タイガースさんから『ゼウス、タイガースマスクでリングに上がらせていただいていいか』と相談があったんですよ。タイガースさんは僕が見た中でも本当に義理堅い方で、大義を大切にするというか、本当に新選組の土方歳三みたいな男なんですね。丸山敦という男は。8年間、タイガースマスクを一切被らなかったんですよ。大阪プロレスでタイガースマスク、今年、天王山優勝、ライトヘビー級優勝、タイトルマッチもして凄く輝いたんですね。その中でやはりタイガースさんの大義というのは全日本に5年間上がってきた義理もあるけども、大阪プロレスで育って、この大阪プロレスがなくなるまでずっと一緒にいて、潰れるのも見て、この大阪プロレスを僕と一緒に復活させるのは丸山さんの大きな大儀なんですよ。その大義のために大阪プロレスに戻ってくるのをファンの方々にはご理解いただきたいのが僕の心です。その中で『今年1年間は俺は全日本に義理がある、50周年なんだと。俺は急に行くことは気持ち的にできない。最後に1年間、全日本プロレスで全力でやるから待っていてほしい』という話だったんですね。なので急な話ではないんです。1年半ぐらい前からの話で、イザナギさん、タイガースさんは2022年、全力で頑張ろう、全日本プロレス50周年で義理を果たそう、そういう思いで終了して、晴れて来年から大阪プロレスに入ろう。そういう話だったんです。僕からは以上です」

▼十枝取締役「ちょっと捕捉しますと、イザナギ選手。全日本プロレス所属としての最終試合は12月21日、新木場大会となります」

▼イザナギ「自分で自分に質問しますけど、質問ないみたいなんで。最後、最終戦、12月21日。最後に誰とやりたいんだと言っていただいて、僕は決めてます。最後はやっぱりブラックめんそーれとシングルマッチを」

▼めんそーれ「シャーッ! いつ来るか来るかと思ってたらゼウスさんの話が長くて(苦笑)」

▼ゼウス「思いを語ったんだよ」

▼めんそーれ「すいません」

▼イザナギ「ありがとう、ゼウス。足らん部分全部言ってくれて」

▼めんそーれ「イザナギさん、マスク越しでわかるぐらい何しんみりしてるんですか? しんみりするのはまだ早いでしょ。せっかくあなた、僕のこと指名してくれたんだから、しっかり新木場で白黒つけましょうよ」

▼イザナギ「その白黒つけるにあたってひとつ提案がありますけど。今まで10分1本勝負で2、3回引き分けてきたんで、めんそーれとは。何とか今お願いします。11分1本勝負で」

▼十枝取締役「1分でいいのか? 1分で決着つけられるの?」

▼めんそーれ「11分でしっかり決着つけてやりますよ」

▼イザナギ「あと1分あればしっかり白黒つけられるんで」

▼十枝取締役「わかりました。じゃあ11分1本勝負で」

▼めんそーれ「イザナギさん、前に僕のことを全日本プロレスの門番だと…いや全日本プロレスの自動ドアだと言ってましたよね? 覚えてますか? だけどね、イザナギさん。全日本プロレス、あなたいったん離れるわけじゃないですか。門番というのは入る時だけじゃないんですよ。出る時もブラックめんそーれをしっかり通ってから出ていってください。そしたらまた俺たちの新しい世界が始まるはずなんで。まずは12月21日、楽しみにしてます。シャーんキュー」

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