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12/20【東京愚連隊/NOAH】NOSAWA論外が引退試合で石森&外道と激突へ 『東京愚連隊』ラスト興行で壮絶玉砕

『東京愚連隊興行×ザ・リーヴpresents TOKYO DREAM FINAL〜LAST FESTIVAL〜』後楽園ホール(2022年12月20日)
○拳王&中嶋勝彦&征矢学&タダスケ&大原はじめ&Hi69vsMAZADA&FUJITA&TAKEMURA&KIKUZAWA&ディック東郷&NOSAWA論外×

 NOSAWA論外の引退に伴う『東京愚連隊』ラスト興行が20日、後楽園ホールで行われ、論外をはじめとした愚連隊メンバー6人が集結。『金剛』相手の全面対決で中嶋、拳王の猛打を浴びに浴びて玉砕した論外は2・21東京ドーム大会での引退試合で“パレハ"MAZADAと組んで石森太二&外道との対戦が決まった。

 東京愚連隊は2000年に論外とKIKUZAWAがアメリカで結成したユニット。メキシコでMAZADAが合流し、その後、FUJITA(藤田ミノル)、TAKEMURA(竹村豪氏)が加入した。論外とMAZADAが全日本を主戦場にするなど各々が独自の活動を展開し、離れ離れとなったこともあった、2008年に愚連隊をプロダクション化し、2009年から愚連隊興行を開催。ここでしか見られないカードを編成して新宿FACE、新木場1stRINGなどを毎大会超満員にし、2010年から2016年にかけて聖地・後楽園ホールにも5回進出している。

 2019年9月の新宿大会を最後に活動を休止していたが、来年2月の引退を前に論外が「東京愚連隊は俺が2000年に作ったユニット、プロモーションでやっぱ思い入れがあるというか、最後ぐらい仲間たちとやりたい」と希望して愚連隊興行が最後の大会として復活した。

 論外はMAZADA&KIKUZAWA&TAKEMURA、愚連隊興行開催時に加入した東郷と組んで、拳王&中嶋&征矢&タダスケ&大原&Hi69の金剛とノータッチルールで対戦した。「ユニットの本当の素晴らしさってのを金剛に見せつけてやろうかなと思って。金剛ってさ、同じ色なだけで一体感ないよね。だからユニットっていうのはこういうもんなんだよっていうのを最後に見せられたら」と話していた論外。その言葉通りMAZADA&KIKUZAWAとの合体パワーボムをHi69に決めるなど息の合った愚連隊連係を随所で披露した。

 その後、金剛がKIKUZAWAに集中砲火を浴びせれば、愚連隊はタダスケに的を絞って主導権を掌握。一進一退の攻防戦が続いた中、論外は終盤、中嶋に手招きされて対峙した。サッカーボールキックを乱れ打ちされて大の字となった論外だったが、急所蹴りで応戦。拳王に相手が変わっても「てめぇ、来い。やってるやる」と重たいミドルキック乱打を真っ向から受け止めてみせた。

 MAZADA&FUJITA&TAKEMURAがスーパーパワーボムで拳王を叩き落として援護射撃。論外も超高校級ラ・マヒストラルで拳王を丸め込んで勝機を作ったが、3カウントは奪えず。シャイニングウィザードが空を切ると、拳王にバズソーキック、PFSとたたみかけられて万事休す。論外は3カウントを聞いた。

 愚連隊ラスト興行で壮絶に散った論外。試合後、「これは俺の思い出じゃなく、最後、東京愚連隊いい記念になったなと思っています」と感慨とともに振り返ると、愚連隊メンバーに裏話を交えて感謝のメッセージを送った。

 そしてパレハ・MAZADAに向かって「ちょっと付き合いが長すぎて何だろう。ごめん、ちょっと今日言葉が出ないや」と語りかけると、「もう1個だけ俺に付き合ってほしいからさ、ちょっとこれ見てもらっていい?」とビジョンを指さした。映し出されたのは論外引退試合のカード。「論外&MAZADAvs石森&外道」だった。東京愚連隊に区切りをつけた論外は、2・21東京ドーム大会での引退試合へ向けてラストスパートに入りつつある。


【試合後の論外&MAZADA】

▼MAZADA「大丈夫ですか?」

▼論外「あんま大丈夫じゃないですね」

▼MAZADA「ですよね。やりすぎっすわ」

▼論外「返すことができないですよ、もう」

▼MAZADA「そういうことですね」

▼論外「今日みんなでせっかく組んだから、6人そろうの最後だし

※愚連隊メンバー全員が集まると

▼論外「俺が試合楽しんじゃって」

▼MAZADA「いいことです」

▼論外「いっても金剛はノアで現役バリバリ。あれに食い込んだと。負け惜しみですけど。最後まで負け惜しみを(苦笑)」

▼MAZADA「頑張ったと思います」

▼論外「それ言うと拳王さんに怒られますよ。頑張ってるとか、そんなの当たり前なんだって」

▼MAZADA「ちょっと呼んで来たら?」

▼論外「まあまあ。今日で東京愚連隊興行っていうのは終わりなんだけど、別にあえて東京愚連隊解散と言わないのは結局、俺が抜けようが誰がいなくても…」

▼MAZADA「世界中に200人ぐらいいますからね。かかわった人みんな愚連隊ですからね」

▼論外「結局、パレハとFUJITA君がいたら愚連隊ってくくられちゃうんで、わざわざ解散する必要もなく、また俺を除いてみんな頑張ってもらえれば」

▼MAZADA「機械の体を手に入れて…」

▼論外「時代と俺の寿命が追いついたらサイボーグ論外として…」

▼MAZADA「頑張りましょう。呼んでこい、あいつ!」

▼論外「とりあえず、ありがとうございました」

※論外が一人残って

▼論外「引退試合、あと残り2ヵ月でいよいよ。センチメンタル的な気持ちになってる日も、たまに考える時間があると思ったりするんだけど。ノアでも今まで以上に好き勝手いろいろやってるんだけど、最後悔いがないように。どうせ俺、辞めてく人間だから最後プロレス界をとことんしっちゃかめっちゃかにして責任取らずに辞めていこうと思ってるんで。ただ、俺の願いである引退試合。外道さんと戦いたいっていう。いろんな人が動いてくださり、外道さんが引退試合に出てくれるということで、個人的に自己満足の世界なんだけど、武藤敬司のオマケで東京ドームで引退。相手は憧れというか意識していた外道と戦えるという。これが本当にジャパニーズドリームなんじゃない? こんな好き勝手やって、自分のやりたいこと叶えて、ほかにいないだろ? 今日も無理言って仲間集めてやって。こんだけ客入ったり、グッズ完売したりすると俺、人気まだあるんだって思いながら。今日も試合中、今日見に来てる女性はみんな俺のこと好きになってるんじゃないかなと思いながら。ちょっと麻痺なんかもしちゃうんだけど、本当のドクターストップなんで。ただ、今日はホントいい思い出じゃなく、いい記念になったんで。引退試合までちょっとプロレス界がおかしくなるような、もう批判どんどんしてくれという感じでやっていきたいなと思って。今日は楽しかった。ホントそれだけ。ホント牙抜けちゃってますね、俺。面白いこと言えなくなっちゃって。なんかあります? ないかな? ないなら打ち上げがあるからさ。ホントありがとうございました。まだ2ヵ月やるんで。体がもてば」

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