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12/22【NOAH】元日武道館へKENTAインタビュー「思い出に泥も塗りたくない」 謎の「アマクサー」宣言も…

 2年連続で古巣ノアの元日武道館参戦が決まったKENTA。丸藤正道との“丸KEN"復活が話題を呼んでいる。GHCタッグ王者として対角線に立つのは、ほぼ同期であり、ライバルであり、盟友でもある杉浦貴。年初から“足跡"が詰まった一戦に臨むKENTAに、丸藤や杉浦、“タカ&サトシ"、最近気になるノアの意外な選手に到るまで、その胸の内を聞いた――。

【KENTAインタビュー】

――2年連続のノア元日武道館参戦と、丸藤さんとのタッグ復活が決まったが、率直な思いというのは?

▼KENTA「(丸藤と)最後に組んだのは、僕のノア最後の試合(2014年5月17日・後楽園ホール)になると思うんで、もう8年前。ノアの武道館には今年の正月も出たんで、次の元日はゆっくりしようと思ってた。だから最初は『余計なこと言ってくれたな』と思ったんですけど、もう今は気持ちを切り替えてますね。自分のなかで来年2023年は、もう“ひと攻め"する年にしたいなと思ってるんで、元日から良いスタートを切るって意味でも逆に良かったなと思ってるし、丸藤さんとのタッグも久しぶりなんで、まぁ楽しみですね」

――“丸KEN"はかつて一時代を築いたタッグチームだが、どんな思い入れがある?

▼KENTA「ジュニアでやってた頃なんで、どれくらいの人が覚えているか分からないですけど、個人的にはあのタッグに成長させてもらった。当時3年目とか4年目だった、本当に何も考えてなかったような自分を成長させてくれたタッグチームなんで、思い入れはありますね」

――改めて丸藤正道への思い入れというのは?

▼KENTA「丸藤さんがいなかったら、今の僕はないと思うんで。それに組んでる期間より、闘ってる期間のほうがはるかに長かったんですけど、それでも闘うことで何かを築いていってる感覚もあった。だからプロレスラー・丸藤正道というものには特別な思いがありますね。でも、人間・丸藤正道という話になると…まったく何の思い入れもないです」

――人間・丸藤には思い入れがない…

▼KENTA「だって人間性って意味で言ったら、僕と丸藤さんはまったく真逆のタイプですから」

――丸藤さんについて最近気になったことは?

▼KENTA「昔から“そういう気配"はあったんですけど、ツイッターとかを見ていると、連投に歯止めがきかなくなってんじゃねーかなと。おじさんの連投っていうのは見ていて心配になりますね。あとダジャレも歯止めきかなくなってんじゃねーかな?って、見ていて不安な部分はありますよ。まぁでも本人が楽しければ良いとは思いますけど、絡まれると凄く面倒くさいタイプ。僕がツイッターであの人に絡まないのは、それが理由です。痛い目遭うことしか想像がつかないんで。絡まれてる後輩の人たちを見ると…胸が痛みますね」

――チームワークが心配になってきたが…

▼KENTA「まったく問題ないです。僕たちは昔から“そういうチーム"なんで」

――レスラー・丸藤正道とは息が合うが、人間・丸藤正道とは息が合わない

▼KENTA「だから良いのかもしれないですけどね」

――そして相手は杉浦貴&小島聡組になる

▼KENTA「ノアにいた時は杉浦さんとも散々組んだり闘ったりしてきたし、杉浦さんも僕が成長していくうえで欠かせない存在だったんで、その杉浦さんとこういう形でまた闘えるっていうのは楽しみですね。前回やったのは僕のノアでの最後の試合以来になると思うんで。今年の元日には組んだりしましたけど、やっぱり闘うにしても楽しみな相手だし、人間・杉浦貴っていうのも大好きだし、楽しみです。ただ8年前に最後にやった時に、次闘う時のカードが丸藤&KENTAvs杉浦&小島になるとは…誰も想像つかなかったですからね。面白いもんだなと思います」

――対戦相手でも人間・杉浦貴は大好きだと…

▼KENTA「さっきから僕が人間・丸藤正道は合わない…って連呼してるみたいになってて、凄いドライな人間と思われてるかもしれないですけど、そこは冗談半分で受け取ってもらえれば。冗談半分ですけど、本気半分で受け取ってもらえればと思います」

――…。小島さんに対する印象は?

▼KENTA「これは丸藤さん、杉浦さんと違って何ひとつ思い入れがないっていう。東京ドームでタイトルマッチをやったりしたこともあるんですけど、思い入れがあるか無いかといえば、まぁ無いですね」

――杉浦&小島組は“タカ&サトシ"というチーム名で、あぶない刑事的な世界観で不思議な魅力を放っているが?

▼KENTA「なんか、そのようなことをやってるっていうのは、ツイッター…いや(※発音良く)トゥイターなどでお見かけしたことはありますね」

――どのような印象を?

▼KENTA「何でしたっけ? 決めゼリフみたいなのありますよね」

――あぁ『関係ないね』という…

▼KENTA「いやいや、そんなんじゃないですよね?」

――『関係ないね!』と

▼KENTA「いや、そんなんじゃ無かった気がするなぁ」

――(ものまね口調で)『関係ないねっ!』ですかね

▼KENTA「(※やるだけやらせたうえで無視して)そんな二人も充実してる感じもお見受けできるので、その杉浦&小島組とやるのも面白そうだな…とは思いますね」

――…。しかもGHCタッグ王座戦、思わぬ形でGHCのタイトルマッチに戻ってきた形でもあるが?

▼KENTA「まさかまたこういう形でGHCタッグに挑戦するとは思ってなかったんですけど、ただGHCタッグに関しては過去に一度だけ獲ったことがあるんですよね。でもな…これ良いのかな? 名前出して良いのかな…。もしアレだったらピー音入れて欲しいんですけど、あの…“マイバッハ谷口"っていう選手と獲ったことがあるんですよ。マイバッハ谷口。ちなみに今、何してるんですかね? マイバッハ選手は」

――マイバッハ谷口というレスラーは消滅しました

▼KENTA「消滅? 消滅とかあるんですか?」

――今は素顔の谷口周平という選手に生まれ変わった

▼KENTA「そう…なんですね。まぁアレだったらピー音入れといてください」

――では実質GHCタッグ戴冠歴は無いようなものだと…

▼KENTA「いや獲ったんだよ! なんでそうなんだよ! それは屈折しすぎだよ! じゃあファンキー谷口という選手はどうなったんですか?」

――キング・タニーのこと?

▼KENTA「そんな名前だった気も。それも消滅した?」

――そのようです…。話を戻すと、GHCタッグには丸藤&KENTA組で一度だけ挑戦したことがあります。2004年4月の日本武道館で…

▼KENTA「三沢さんと小川さんの持ってるベルトでしたね」

――そこで獲ることができなかった悔しさを今…というような気持ちは?

▼KENTA「当時とは状況はまったく違うんで。当時はもちろん獲る気でいましたけど、厚い壁に挑むっていうことは分かってたんで。ただ、今回は丸藤さんも『一発で獲る』と言ってますし、ここで負けるワケにはいかないなって気持ちがありますね」

――ノアファンの中にも丸藤&KENTA組への思い入れが強い方も多い

▼KENTA「どれくらい当時から追ってくれてる人たちがいるのかは分からないですけど、そう思ってくれてる人たちがいるなら、その思いも裏切りたくはないし。当時の思い出に泥も塗りたくないんで、今回は負けられないですね」

――丸藤正道、杉浦貴、KENTAが全員40歳を超えた2023年に行われるこの試合は、改めてどんな試合になりそう?

▼KENTA「まったく分からないですね。全員、昔とはまったく違うし、どんな化学反応を起こすのかはやってみないと分からないんで。ただ、楽しみではあります」

――元ノアのKENTAが出てくるのか、BULLET CLUBのKENTAが出てくるのか、はたまたジュニア時代のKENTAなのか…

▼KENTA「僕は一人しかいないワケで、もうそこは“今の自分"で行くことは確かですけど、ありのままの自分で。逆にジュニア時代の僕を出てきただけで悟らせるって、どうやってやるんすか?」

――すみません…でもやはりノアのリングに上がることに対する特別な気持ちはある?

▼KENTA「まぁ前回も言ったんですけど、“里帰り"みたいな気持ちはまったくないし。一回出ていった人間なんで、そんな図々しい気持ちで参戦してないし。ノアファンの人がどう思ってくれるかは分からないですけど、本人としてはそんな図々しい気持ちは一切ないんで」

――ちなみに最近のノアで気になってることは?

▼KENTA「もちろん全部を見てるワケではないので、断片的にしか情報がないですけど、今気になってるのはAMAKUSA選手ですかね。やっぱり」

――それはまた意外な…

▼KENTA「そうですか?」

――まったく接点がないので…

▼KENTA「どうAMAKUSAってモンを乗りこなしていくのか。そこに凄く興味がありますね」

――まだ謎が多いんですが、言葉遣いが特徴的だったり

▼KENTA「自分のことなんて言うんでしたっけ?」

――我(われ)です

▼KENTA「ですよね。もう走り始めてますよね? ここからどうそれを磨いていくのか。そこに凄く注目していますし、凄く楽しみです」

――GHCタッグの話をしている時より、言葉に熱を感じる気もするが?

▼KENTA「だってもう自分、アマクサーですから」

――アマクサー? “アムラー"みたいに、AMAKUSAフリークを指す言葉?

▼KENTA「え? そうやって言うんじゃないんですか?」

――むしろこれからファンが増えていくという段階だと思うので

▼KENTA「そうなんすか? 僕はもうすでにアマクサーなんで」

――もう収拾がつかなく…

▼KENTA「(※無視して)なのでこれからもアマクサーの皆さんと一緒に注目していきたいと思っているので、武道館にAMAKUSAさんが出るなら…」

――落ち着いてください

▼KENTA「あ、すいません。我(われ)を失ってしまいました」

――…。話をノア元日武道館に戻しますと、『グレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURA』というビッグカードも組まれていたりしますが?

▼KENTA「どんな試合になるのか楽しみ。ってところはあるんですけど、それよりも(比較対象となりそうな)拳王と清宮の試合もあると思うんで、そっちの試合の方が個人的には楽しみ」

――自分の試合で食ってやろう!的な気持ちというのは?

▼KENTA「そこはねえ、もう無いですね。俺たちは俺たちのやるべきこと、試合をやるだけで。あの試合が良かった、この試合が良かったっていうのは、観てる人たちが決めることなんで。目の前の試合で最高のパフォーマンスをできるようにするだけだし、あとは観てる人が決めてくれればいいし。だから、そういう面で個人的に楽しみなのは拳王と清宮の試合」

――分かりました。では最後に武道館を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージがあれば

▼KENTA「えっと武道館、AMAKUSA選手……もういいっつうんだよ! まぁ来年も元日からノアの武道館。2023年は“攻める年"にしたいと思ってるんで、それも含めて気持ち切り替えて、新年一発目から結果残していきたいと思ってるんで。観る側の人たちにも楽しみにしてもらいたいと思うし、元日に俺なりの『お年賀』をお届けできたら良いなと思ってます」

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