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12/24【NOAH】GHCヘビーが事実上のセミに…拳王が歴代王者に異例の謝罪「俺が獲って一生メインに」 1・1武道館全試合順発表

 ノア1・1日本武道館大会の全試合順(11試合)が24日、発表され、「グレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)」とGHCヘビー級選手権試合「(王者)清宮海斗vs拳王(挑戦者)」がダブルメインイベントとされた。GHCヘビーが“大トリ"を譲った形で、この日都内ホテルで開かれた調印式では拳王が「歴代王者に申し訳ない」と謝罪した一方で、「俺が獲って一生メインでやる」と言い切った。

 “奇跡のカード"ともいわれるノア元日武道館での「ムタvs中邑」。世界的話題を集める一戦に誰よりも対抗心を燃やしてきたのが拳王だった。だが、発表された全試合順では「ムタvs中邑」が事実上のメインに据えられ、GHCヘビーは事実上のセミファイナルで行われることになった。

 調印を終えた拳王は沈痛な表情だった。「ノアの象徴、崇高なる王者。でもその闘いが一番最後じゃない。本当に…悔しいな。清宮のことを『ただ頑張ってるだけのチャンピオン』とか言ってきた。なんか人気のない大道芸人みたいな格好している今のチャンピオン・清宮。こいつだけが悪いんじゃないよ。いや、俺が悪いんじゃねえのか?」と自責しながら唇を噛むと、「いや、悔しさを通り越したよ。このベルトを懸けて、そして命をかけて闘ってきた先輩どもに本当に悪いと思う。初代王者の三沢さん、そして秋山、小川、そして絶対王者の小橋さん。そのほかにもいろいろ王者がいる。今までこのベルトをかけてきた先輩ども、本当にすみませんでした」と深々と頭を下げ、歴代王者に“謝罪"した。

 そのうえで「もう俺の責任だと思って! 1月1日元日・日本武道館“セミファイナル"で俺はこのベルトを必ず奪って、これから一生このベルトはノアのリングで、メインで戦わせることをこの会見で誓います」と“GHCヘビーの絶対メイン化"を宣言。と同時に「1月1日、これを決定した会社を俺の戦いで後悔させてやろうと決意した」と言い切った。

 一方できらびやかなタキシード姿で現れた清宮も、着衣とは対象的に表情は沈痛。「ホントこれ自分の責任だなっていうふうに…悔しいとかで済まないかもしれないけど、ホントそう思ってます」と責任を口にし、「でも決まったこの事実はもう変えられないから、あとはこの先、このベルトがもっと輝くように俺が持っていきます」と言葉を絞り出すように語った。

 試合順では「ムタvs中邑」に屈した形となった清宮と拳王。あとは内容や印象度でメインを食うしかない。ほろ苦いクリスマスイブを振り切って、両雄は覚悟の元日決戦へと向かう。

 1・1日本武道館大会の全試合順、調印式における清宮、拳王のコメントは以下の通り。


【NOAH】1/1(日)東京・日本武道館『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR" 2023』15:00開場、16:00開始

◇第1試合◇
小澤大嗣
vs
矢野安崇

◇第2試合◇
谷口周平
齋藤彰俊
モハメド ヨネ
vs
稲村愛輝
稲葉大樹
マサ北宮

◇第3試合◇
Hi69
タダスケ
近藤修司
vs
アレハンドロ
ダンテ・レオン
ニンジャ・マック

◇第4試合◇
望月ジュニア
望月ススム
望月マサアキ
vs
吉岡世起
小峠篤司
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

◇第5試合◇
▼8人タッグマッチ
X
NOSAWA論外
ケンドー・カシン
藤田和之
vs
大原はじめ
征矢学
中嶋勝彦
船木誠勝

◇第6試合◇
▼シングルマッチ
ジャック・モリス
vs
ティモシー・サッチャー

◇第7試合◇
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
宮脇純太
vs
AMAKUSA
[第52代王者]
※AMAKUSA初防衛戦

◇第8試合◇
▼GHCタッグ選手権試合
[挑戦者]
KENTA
丸藤正道
vs
小島聡
杉浦貴
[第62代王者]
※杉浦&小島組3度目の防衛戦

◇第9試合◇
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
[挑戦者]
Eita
小川良成
vs
Kzy
YO-HEY
[第54代王者]
※YO-HEY&Kzy組初防衛戦

◇第10試合◇
▼ダブルメインイベントI・GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者]
拳王
vs
清宮海斗
[第41代王者]
※清宮3度目の防衛戦

◇第11試合◇
▼ダブルメインイベントII・スペシャルシングルマッチ
SHINSUKE NAKAMURA
vs
グレート・ムタ


【会見の模様】
▼拳王「プロレスリング・ノア、日本武道館大会。GHCヘビー級選手権、メインじゃ…ないんだよな? 一番最後に試合をするのはムタvsNAKAMURA。俺はプロレスリング・ノアのリングでGHCヘビーのベルトを獲る。ノアのリングで一番強い男がこのベルトを巻く。ノアの象徴、崇高なる王者。でも、その戦いが一番最後じゃない。本当に悔しいな。いや、悔しさを通り越したよ。このベルトをかけて、そして命をかけて戦ってきた先輩どもに本当に悪いと今思うな。ただただ頑張ってるチャンピオンとか言ってきた。なんか人気のない大道芸人みたいな格好している今のチャンピオン・清宮。こいつだけが悪いんじゃないよ。なあ、俺も本当に悪い。いや、俺が悪いんじゃねえのか? そう思うよ。ノアのリングでムタvsNAKAMURA? ノアじゃないじゃんって言ってたヤツがノアの一番のビッグマッチで一番最後に試合するんだぞ。このGHCをかけて、この歴史のある、伝統のある、崇高なるGHCをかけて戦ってきた先輩どもに俺はホント申し訳ないと思う。初代王者の三沢さん、そして秋山、小川、そして絶対王者の小橋さん。そのほかにもいろいろ王者がいる。今ここで…(立ち上がって)俺は…今までこのベルトをかけてきた先輩ども、本当にすみませんでした(と頭を下げる) いやあ本当に申し訳ない。このベルトをメインで戦わせられなかったこと、もう俺の責任だと思って! 俺はな、おい。セミファイナル? 1月1日元日・日本武道館セミファイナルで! 俺はこのベルトを必ず奪って、これから一生このベルトはノアのリングで、メインで戦わせることをこの会見で誓います」

▼清宮「今、拳王が言ったようにこのベルトをかけて戦う日本武道館のカードはセミファイナルになりました。ここに関して俺からもホントこれ自分の責任だなっていうふうに…悔しいとかで済まないかもしれないけど、ホントそういうふうに思ってます。でも決まったこの事実はもう変えられないから、あとはこの先、このベルトがもっと輝くように俺が持っていきます。日本武道館、他のカードじゃなくて、ノアを創っていくのは俺たちなんです! 武道館を俺が持っていきます。俺を観に来てください!」

――発表ではダブルメインイベントと銘打たれているが、大トリではないと何の意味もないという認識?

▼拳王「このベルトをかけて戦うことに意味がないわけねえだろ。ナメんじゃねえぞ。だが、このGHCヘビーのベルトをかけて、命をかけて戦ってきた。ノアで俺は一番の戦いを毎回毎回このベルトをかけて戦ってきたと思っている。ノアで一番じゃないよな? 日本で、世界で一番の戦いをこのベルトをかけてしてきたと思う。それがノアのリングで一番最後にかけて戦えない、この今の事実。それは俺の責任だと思って、セミファイナルで日本武道館、世界で一番の戦いを見せてやろうと思う」

――煌びやかなタキシードは決意の表れ?

▼清宮「もう日本武道館もっていくの、ノアもっていくの俺なんで」

――全ての前哨戦を終えての印象は?

▼清宮「間違いなくお互いの出すものだったりとか、そういうものも、もうバレてきたりとか。なんだろうな。技とかそういう部分じゃないものの方が僕の中で大きくなってきていて。本当にとにかくノアを引っ張っていく、その部分で拳王にだけは負けたくない。そういう気持ちを持ってやってきて。でもこないだの後楽園ホールとか、チャンピオンとしてホント情けない、悔しい思いをしたんで。ただ…すいません、話がちょっとアレなんですけど、そういう試合だなっていうふうに僕の中では。ただのベルトをかけた戦いじゃなくて、リスクも背負って本当にお互いやってる。絶対負けたくないですね」

――拳王選手が歴代王者に謝罪していたが、同じような気持ちがある?

▼清宮「いやあ本当に…もうそういうことを思っても遅いのかもしれない。だからこそ今はもう前を向いてやるしかないと思ってます」

――どんな結果と内容を残したい?

▼清宮「やっぱりこのベルトがノアで最高峰なんだってみせなきゃいけないと思います」

――今の清宮選手の発言を聞いて思うところがあれば?

▼拳王「今の清宮の発言? あんまり質問してやんなよ。質疑応答、苦手そうだったよね? そのぐらいにしか聞いてなかったな。だが、このベルトをかけて戦う俺たちがノアを引っ張っていく。あなたではないでしょうと思うね。俺が1月1日、清宮からこのベルトを奪って、来年、俺がノアを引っ張っていく!」

――なぜメインにならなかったと思う?

▼清宮「正直言って、もうお客さんが求めるカードがメインなんだと思います。そこに届かなかった自分の責任だと思ってます」

▼拳王「ムタvs中邑、そのカードを聞いて、メイン、セミ決める時点で、俺が会社だったら話題性だけを取れば、まあムタ-NAKAMURAメインに持ってこよっかなって思う……わけねえだろ。でも、やはり話題性、しかもあいつらがリング上で向き合うなんて、たぶん想像したヤツいねえだろ。でも向き合う。これはホントに凄いこと。でもな、やはりこの話題性に俺たちが勝てなかった。俺たち…俺が勝てなかった。これをずっと悔やむしかないよな。だから1月1日、これを決定した会社を俺の戦いで後悔させてやろうと決意した」

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