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12/28【IGF/巌流島】柴田が因縁の両国メインで猪木さんに捧ぐ卍固め 「これが自分にできる闘魂」

『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』東京・両国国技館(2022年12月28日)
○柴田勝頼vsトム・ローラー×

 柴田が5年8ヵ月前に大怪我を負った因縁の両国大会メインで、アントニオ猪木さんに捧ぐこん身の卍固めを披露。ローラーを下し、「元気があれば何でもできる! その通りだと思います」とリング上で吠えるすると、「これが今、自分にできる闘魂」とアピールした。

 『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』のメインイベントに据えられたのは新日本プロレス提供試合。柴田とローラーが頭部への攻撃が禁止となるUWFルールで対戦した。アントニオ猪木さんの追悼興行を前に、小川直也総監督がプロレスラーの参戦を呼びかけたところ、柴田が「自分なりのやり方でアントニオ猪木を弔わせていただきたい」と名乗り。実はどの選手よりも先に出場をアピールしていたという柴田が猪木さんを戦いで弔うべく、元UFCファイターで新日本でも活躍するローラーと激突することになった。

 両国大会のメインは柴田にとって因縁のシチュエーションとなる。2017年4月9日に行われた新日本両国大会のメインで柴田はオカダ・カズチカと対戦して敗北。試合後、救急搬送され、硬膜下血腫で緊急手術を受けると、その後、長期欠場を余儀なくされた。あれから、5年8ヵ月が経ち、柴田は再び両国のメインに経った。

 両国に『ザ・スコアー』が流れると、田中ケロリングアナが名調子で「時は来た!」と宣言。ローラーに続き、いつものように柴田が黒のショートタイツ姿で入場すると、場内には期待感が充満した。

 新日本時代の柴田の同期・棚橋弘至がライブ配信の解説席から見守る中、ゴングが打ち鳴らされると、いきなり柴田はロープに走ってどよめきを誘う。スタンド、そしてグラウンドで2人は緊張感溢れる先制争いを展開。互いに関節技を狙ってポジションが二転三転すると、柴田は卍固めやサソリ固めなど新日本の歴史を感じさせる技を狙うが、どちらも不発。逆にローラーのヒールホールドに捕まると、苦もんしてロープに逃れ、先にロストポイントを奪われた。

 柴田は自らリングに寝転び、猪木-アリポジションに持ち込む。逆にローラーが倒れ込んでグラウンド戦を狙うと、柴田はコーナーに上がって退避。側転で幻惑して絡みつくも、冷静なローラーはアームロックで再びエスケープを奪った。

 ここがチャンスと、ローラーはローキックやヒザ蹴りで前に出る、引かない柴田は腕を蹴り飛ばすと、レフェリーの制止を聞かずに串刺し顔面低空ドロップキックを放つが、反則と判断されてイエローカードが提示された。ローラーは直後に変型水車落としでダウンに持ち込むと、ミドルキック連打、ヒザ蹴りからフロントネックロックで飛びつく。ローラーの猛攻は続き、変型羽根折り固めに捕らえてギブアップを迫るが、粘りに粘った柴田は何とかロープに逃れた。柴田はこれでロストポイント4となり、土俵際に追い詰められる。

 ローラーのスープレックスでぶん投げられてしまうが、柴田は気持ちで引かない。ランニングローキックをキャッチすると、デスバレーボム、PKと一気に逆転。スリーパーで絞め上げると、猪木さんばりの卍固めに捕獲。体勢が崩れてもグラウンド状態で絞めに絞めて逆転のギブアップを奪った。

 猪木さんの実弟・猪木啓介さんから勝利者トロフィーを受け取った柴田は、大声援を浴びると、「ありがとう! 今日はアントニオ猪木に呼ばれてここに来ました。俺、6年前、この両国でほぼほぼ死にかけて。でも、こうやって同じ両国のメインに戻ってくることができました。元気があれば何でもできる! その通りだと思います」と断言。「今日はありがとうございました。そして、会長、お疲れ様でございました!」と猪木さんに向けてメッセージを送った。

 バックステージでは「もう二度とこの1回目っていうのはないんですよ。そこに自分がリングに上がって、トム・ローラーと試合ができた。本当にこれが今、自分にできる闘魂だと思います」と柴田。猪木さんに向けて「本当にお疲れ様でございました。あとは柴田がやります」と闘魂伝承の誓いを立てると、「みんな役割があると思っていて、自分にできることは自分がやる。他の人間がやれることは他の人間がやっていけばいいと思います。プロレス界、格闘技界、カポエラ界、どこの世界でも。アントニオ猪木ってそんな小さいことじゃないから。もっとデカいもので」と周りにも呼びかけていた。

 柴田が5年8ヵ月前に大怪我を負った因縁の両国メインで、アントニオ猪木さんに捧ぐこん身の卍固めを披露。ローラーを下し、「元気があれば何でもできる! その通りだと思います」とリング上で吠えると、「これが今、自分にできる闘魂」とアピールした。

 『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』のメインイベントに据えられたのは新日本プロレス提供試合。柴田とローラーが頭部への攻撃が禁止となるUWFルールで対戦した。アントニオ猪木さんの追悼興行を前に、小川直也総監督がプロレスラーの参戦を呼びかけたところ、柴田が「自分なりのやり方でアントニオ猪木を弔わせていただきたい」と名乗り。実はどの選手よりも先に出場をアピールしていたという柴田が猪木さんを戦いで弔うべく、元UFCファイターで新日本でも活躍するローラーと激突することになった。

 両国大会のメインは柴田にとって因縁のシチュエーションとなる。2017年4月9日に行われた新日本・両国大会のメインでオカダ・カズチカに敗北。試合後、救急搬送され、硬膜下血腫で緊急手術を受けると、その後、長期欠場を余儀なくされた。あれから5年8ヵ月が経ち、柴田が再び両国のメインに立った。

 両国に新日本のオープニングテーマ「ザ・スコアー」が流れると、田中ケロリングアナが名調子で「時は来た!」と宣言。ローラーに続き、いつものように柴田が黒のショートタイツ姿で入場すると、場内には期待感が充満した。

 新日本時代の柴田の同期・棚橋弘至がライブ配信の解説席から見守る中、ゴングが打ち鳴らされると、いきなり柴田はロープに走ってどよめきを誘う。スタンド、そしてグラウンドで2人は緊張感溢れる先制争いを展開。互いに関節技を狙ってポジションが二転三転すると、柴田は卍固めやサソリ固めなど新日本の歴史を感じさせる技を狙うが、どちらも不発。逆にローラーのヒールホールドに捕まると、苦もんしてロープに逃れ、先にロストポイントを奪われた。

 柴田は自らリングに寝転び、猪木-アリ状態に持ち込む。逆にローラーが倒れ込んでグラウンド戦を誘うと、柴田はコーナーに上がって退避。側転で幻惑して絡みつくも、冷静なローラーはアームロックで再びエスケープを奪った。

 ここがチャンスと、ローラーはローキックやヒザ蹴りで前に出る、引かない柴田は腕を蹴り飛ばすと、レフェリーの制止を聞かずに串刺し顔面低空ドロップキックを放つが、反則と判断されてイエローカードが提示された。ローラーは直後に変型水車落としでダウンに持ち込むと、ミドルキック連打、ヒザ蹴りからフロントネックロックで飛びつく。ローラーの猛攻は続き、変型羽根折り固めに捕らえてギブアップを迫るが、粘りに粘った柴田は何とかロープに逃れた。柴田はこれでロストポイント4となり、土俵際に追い詰められる。

 ローラーのスープレックスでぶん投げられてしまうが、柴田は気持ちで引かない。ランニングローキックをキャッチすると、デスバレーボム、PKで一気に逆転。スリーパーで絞め上げると、猪木さんばりの卍固めに捕獲。体勢が崩れてもグラウンド状態で絞めに絞めて逆転のギブアップを奪った。

 猪木さんの実弟・猪木啓介さんから勝利者トロフィーを受け取った柴田は、大声援を浴びると、「ありがとう! 今日はアントニオ猪木に呼ばれてここに来ました。俺、6年前、この両国でほぼほぼ死にかけて。でも、こうやって同じ両国のメインに戻ってくることができました。元気があれば何でもできる! その通りだと思います」と断言。「今日はありがとうございました。そして、会長、お疲れ様でした!」と猪木さんに向けてメッセージを送った。

 バックステージでは「もう二度とこの1回目っていうのはないんですよ。そこに自分がリングに上がって、トム・ローラーと試合ができた。本当にこれが今、自分にできる闘魂だと思います」と柴田。猪木さんに向けて「本当にお疲れ様でございました。あとは柴田がやります」と闘魂伝承の誓いを立てると、「みんな役割があると思っていて、自分にできることは自分がやる。他の人間がやれることは他の人間がやっていけばいいと思います。プロレス界、格闘技界、カポエラ界、どこの世界でも。アントニオ猪木ってそんな小さいことじゃないから。もっとデカいもので」と周りにも呼びかけていた。

【試合後の率直な柴田】
――試合の感想は?

▼柴田「本当に今日、アントニオ猪木に呼ばれた人間だけが来てると思うんで。俺には来ないっていう理由がまったく見当たらなかったんで。今日ここで試合ができたこと、自分にとってはとても大きな意味があります。そして、さっきも言ったんですけど、自分は同じ両国で怪我して。だけど、こうしてまた再びリングのど真ん中に戻ってくることができるという。それを1つ、証明できたと思います」

――対戦相手の印象は?

▼柴田「最高でしたね。トム・ローラーで本当によかったです。トム・ローラーとこのタイミング、この日…もう二度と来ないんですよ、この日っていうのは。もう二度と会長が亡くなられたあとのINOKI BOM-BA-YE第1回目追悼大会。もう二度とこの1回目というのはないんで。そこで自分がリングに上がって、トム・ローラーと試合できた。本当にこれが今自分にできる闘魂だと思います」

――猪木さんに向けてコメントをお願いします

▼柴田「本当にお疲れ様でございました。あとは柴田がやります。みんな役割があると思っていて、自分にできることは自分がやる。他の人間がやれることは他の人間がやっていけばいいと思います。プロレス界、格闘技界、カポエラ界、どこの世界でも。アントニオ猪木ってそんな小さいことじゃないから。もっとデカいもので」

――両国のメインイベントで何を伝えたいと思ってリングに上がった?

▼柴田「もう、文字通り闘魂ですよ。ルールとか、本当に俺ができることって、最初に自分が話した時にできることは限られてきますと伝えて。その中でやれることをどうぞ決めてくださいって言って、今回のこういうルール、形式になりました。本当に会場に来てから不思議な時間を過ごしましたね。『俺、なんでここにいるんだろう?』っていう素の自分もいたりして。でも、しっかり弔おうってそういう自分がいて。今日できることは精一杯やったつもりです。たぶん試合を見たら、しょぺえなあって自分でも反省するところはたくさん出てくると思うんですよ」

――闘魂という部分で言うと、やられてもやられても立ち上がって、最後は執念の卍固めで勝利した。最後の勝ち方を振り返ると?

▼柴田「このリングで今日このタイミングでできる試合をするってなって、全力を出したらああいう形になりました。本当に自分で見ても、もっとこうしたらよかっていうのがたくさん出てくると思いますし、常に反省、反省で。でも、とにかく今日プロレスラーが1人この大会に上がるってことが一番意味があったと思います。そして、新日本プロレス。なんだかんだ言って、そこは会見でも言いましたけど、他の格闘技の大会だったら自分も出てない。出れる場所もないです。だけど今日の大会はアントニオ猪木追悼大会『INOKI BOM-BA-YE』なんで。だから自分はやりました。それぐらいですね。ありがとうございました。以上」

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