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12/28【NOAH】ムタ戦へ中邑が来日 魔界を「全身全霊で楽しむ」

 1・1日本武道館大会でのグレート・ムタ戦に臨む中邑真輔が28日、無事に来日した。

 アメリカを襲う寒波の影響で出発が遅れながらも成田空港に到着。到着ゲートを出てすぐ報道陣に応じた中邑は、疲れも感じさせずに「早く日本で試合したかった」と約3年ぶりとなる日本でのファイトに腕をぶした。

 WWEのメインロースターが他団体に出定するのは異例中の異例。あらゆる条件が偶発的に重なり、中邑自身がファン時代に武藤敬司・ムタのファンだったことも手伝って、自身もWWEにかけあって出場がかなった。

 「本当に何度も言っていますけど“ミラクル"だなと思いますよね」。改めてそう強調した中邑は「当日が来て欲しいような来て欲しくないような…まあ、ワクワクはしていますね。例えば運転していても、一瞬よぎるんですよね、『どういう試合をしようかな』とか『グレート・ムタは何をしてくるんだろう』とか。NOAHさんとWWEが契約書を交わした瞬間から、日々の生活の中に入ってきますよね。それがついに、もうあとちょっとで来るのかと思うと感慨深い」と心待ちにしてきた日々を振り返った。

 それだけに「どんな形であれ、本当に全身全霊で自分が楽しむというか。できることなら、魔界があるなら連れてってくれよと思ってますけどね」と“奇跡の時間"を味わい尽くす構え。中邑は30日にも武藤敬司と肩を並べて直前会見に臨む。


【中邑のコメント】

――決戦まであと4日と迫っていますが、率直な日本に到着しての今のお気持ちを

▼中邑「そうですね、まあ最初で最後なんで。なんて言ったらいいんだろうな、その当日が来て欲しいような来て欲しくないような…まあ、ワクワクはしていますね」

――アメリカは寒波に見舞われているが?

▼中邑「アメリカもね、いろんなところへ行ってて。ミネソタだったら-20℃だし、この前のニューヨークだとマイナス10度ぐらいで、昨日はマイナス5度くらいだったですね。だからそれに比べたらまだあったかいかな、と思ってますけど」

――飛行機の出発も遅れたようだが?

▼中邑「とりあえず寒波については、2日前くらいからウィンターストームも来ていたんで、3000便以上飛行機のディレイとか欠航便があったみたいですけど。ちょうど向こうの26日にMSGで試合があったんですけども、それも結構ギリギリで間に合った選手とかも多かったんで。自分は早めにニューヨーク入っていたんで大丈夫だったんですけど」

――30日には武藤出席で会見もあるが?

▼中邑「そうですね、こういった形で試合前に記者会見するとか、ものすごく久しぶりなんで、ワクワクはしていますね。ワクワクはしているのと、あと4日とは言いますけども、1日1日が元日の試合に向けて一歩一歩進むという感じで、楽しみですね」

――GHC戦より上のメインとなった

▼中邑「まあ、それは光栄ですね。NOAHの武藤敬司に対するリスペクトなんじゃないですか? 引退に向かう…まあ、自分としては、一度は武藤敬司の引退試合(の相手)として指名されたという部分で、非常に光栄に思っていますし、そこへのリスペクトはもちろんありますし。ただ自分としては、グレート・ムタと戦うという一点に集中していますので。それだけですかね」

――『当日が来て欲しいような来て欲しくないような』と言っていた

▼中邑「なんて言ったらいいんだろうな、まあこういう形で試合をするっていうことは今までにあり得なかったんで。特に日本で試合をするっていうことも、コロナもあったり、かつWWE以外の場所で試合ができるなんていうことも、まあ前例はあるにしてもね、それでもやっぱり特別なことなんで。同僚というかWWEのレスラーも『ついに行くんだね』という形で送り出してくれていますんで。まあ、プレッシャーというよりも、楽しみもあれば、ある種の不安もあれば、まあいろんな感情が入り乱れているなと思いますね。やっぱり飛行機の中にいても、例えば運転していても、一瞬よぎるんですよね、『どういう試合をしようかな』とか『グレート・ムタは何をしてくるんだろう』とか。NOAHさんとWWEが契約書を交わした瞬間から、日々の生活の中に入ってきますよね。まあ、それがついに、もうあとちょっとで来るのかと思うと感慨深いですね」

――日本での試合は3年ぶりだが、たかぶりはある?

▼中邑「それはありますよ、もちろん。早く日本で試合したかったというのもありますしね。まあこういった形で、というのは、本当に何度も言っていますけど“ミラクル"だなと思いますよね」

――試合のために帰ってきたといういう思いを試合にぶつける?

▼中邑「それだけではないですけどもね。ああ、武藤敬司がついに、グレート・ムタがついにっていうね、自分の中ではこれが関わることが最後になってしまうのでね、リングの上で。それに関しては、いままでは何が武藤敬司だ、と、僕はそういう気持ちでプロレスラーとして言っていましたけど。やっぱりね、グレート・ムタは子供の頃のアイドルだったんで。それと引退試合というか、(試合が)できるのかという。どんな形であれ、どれだけ時間がたったとしても、そこに関してはもう、本当に全身全霊で自分が楽しむというか。できることなら、魔界があるなら連れてってくれよと思ってますけどね」

――あと、長州さんが会いたがってました

▼中邑「どこ情報!?(笑) わかりました。長州さんに会う時間を頑張ってひねくり出したいと思います」

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