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1/1【ZERO1】北宮との激闘制して田中が世界ヘビーV3 北村が挑戦表明

『謹賀新年』東京・後楽園ホール(2023年1月1日)
世界ヘビー級選手権試合 ○田中将斗vsマサ北宮×

 田中が北宮との激闘を制し、世界ヘビー級王座V3。試合後、北村が「世界ヘビーを僕が腰に巻いて、僕が作りたい新しいZERO1を作ってみせます」と挑戦を表明した。

 世界ヘビー級王者・田中が元日・後楽園大会で3度目の防衛戦を迎えた。挑戦者はノア・北宮。ノア1・1日本武道館大会を控え、ダブルヘッダーとなる。両者がタッグ対決した11・20靖国大会の試合後、挑戦表明した北宮に対し、田中が「俺に負けた後、武道館に立てるなら」と受けて立った。

 タックル合戦で幕開け。北宮が制すれば、田中はセントーンを自爆させて串刺しジャンピングエルボーで突っ込む。スイングDDTを阻止した北宮はマットへのニークラッシャーを敢行し、監獄固めへの布石となる足攻めを展開。セントーンを投下し、張り手を連発していく。田中が張り返して殴り合いを制しても、ニークラッシャーでもん絶させた。

 田中もこん身のエルボーで反撃を開始。ラリアット連打、ブレーンバスターで一気に巻き返したが、北宮はエプロン上でのニークラッシャーを敢行して流れを渡さず。満を持しての監獄固めで捕らえ、田中が下からのエルボーを連発しても離さない。田中がロープに逃れてもダイビングセントーンを放った。

 自爆させた田中は足を引きずりながらもスーパーフライを繰り出したが、北宮は両ヒザで迎撃して決めさせず。串刺しラリアット、フライングラリアットで攻め立てる。サイトースープレックスを阻止した田中が後頭部へのスライディングDで反撃し、トップロープからの雪崩式ブレーンバスターを敢行しても、むっくりと起き上がった北宮はラリアット合戦に持ち込み、ヘッドバット、パイルドライバー、ダイビングセントーンで一気に攻め込んだ。

 田中も再びサイトースープレックスを食い止め、スライディングDをグサリ。スーパーフライを投下したが、北宮は1カウントで意地のキックアウト。エルボーを乱打する田中をサイトースープレックスで引っこ抜いた。田中も監獄固めを阻止し、エルボー合戦を連打で制すると、崩れ落ちた北宮にスライディングD気味のエルボーをグサリ。なおも後頭部にエルボーを打ち込むと、スライディングDをさく裂させて激闘に終止符を打った。

 田中が肉薄した北宮を退け、世界ヘビー王座3度目の防衛に成功。2023年を最高の形でスタートさせた。試合後、自ら歩み寄って北宮と握手。北宮が去ると、リングに上がってきたのは北村だった。「田中さん、まずは防衛おめでとうございます。僕はZERO1にこうして5年います。ずっとZERO1にピンチが訪れても全部背負ってきたのが大谷晋二郎、そして田中将斗あなたです」と敬意を表すると、「僕は新しいZERO1を作っていきたいんです。その世界ヘビーに挑戦したいです。その世界ヘビーを僕が腰に巻いて、僕が作りたい新しいZERO1を作ってみせます。なので僕に挑戦させてください。よろしくお願いします」と誓ったうえで訴えた。

 これを受けて田中は「簡単に取れると思うなよ。名だたるものが巻いてきたベルトや」と釘を刺したうえで、「お前は新しい未来作る言うとるやろ? 俺らその言葉ずっとずっと言い続けたんや。そして今、俺は古いかもしれんけど、このベルトもタッグのベルトも俺ら古い人間が持ってるんや。その状況、変えられるもんなら変えてみろ!」と通告し、迎撃の構えをみせた。田中が去ると、その背中に向かって北村は「今、オジサンたちが勢いあるか知らないけど、必ず俺たち若手でZERO1のベルト全て奪取します」と誓い、「3、2、1、ZERO1!」の叫びで元日・後楽園大会を締めた。

【試合後の田中】
▼田中「やっぱスライディングDにつなげる足を攻められるときついよね。うまいけど、タフだって言ってるだけあって丈夫だよね。レスラーにとって丈夫というのは凄い武器やし、改めて感じさせられましたね。北宮と俺がやれば対抗戦みたいな感じで見てる人もいると思うし、その中で最後、北村があそこでマイクを持ったというのは大谷さんがああいうふうな状況になってから本人がやって来ての自信の表れなんじゃないですかね。前の北村だったらあの状況であそこに上がれなかったと思うし。ああいう状況で上がれたということは自信があったんだろうと思うけど、まだまだ俺はベルト渡すつもりはないし。自信がついて実力もついてるのはわかってるんで、あの状況で言われたら逃げはせんし、やります。でもベルトは渡さへんよ。俺がこのベルトを獲った人、守ってきた人、そういうものを背負って、これを巻いてきた人たち全て背負って防衛戦やってるつもりなんで、簡単には渡さへんし、簡単に渡すつもりはないです」

――北村はこれまでジュニアだったが?

▼田中「それは本人に聞いてもらったらいいし、僕はヘビーとかジュニアのくくりでやってるつもりはないので。体重的な部分でいったら俺もジュニアやからね。印象的な部分でいったら田中将斗はヘビーと思われてるから。俺は別にどちらの対応もやれるつもりでいるんで、北村がジュニアだから田中将斗に負けたとか、そういう言い訳は通用せえへんし、ベルトは渡さないです」


【北宮の話】「たった一回の挑戦だよ。あきらめないんだよ。あきらめの悪い男なんだよ俺は。そしてしつこい。田中将斗も、世界ヘビーも、どこのどんなベルトでも、ここから狙っていく。最後尾についた今こそ何でも狙っていくぞ。以上!」

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