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1/10【全日本】カズ12年ぶり返り咲きへテーマは「挑戦」、亮生「最強のチャレンジャー」超えで「最強のチャンピオンに」 世界ジュニア会見

 1・22後楽園大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合へ向けた会見が10日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・青柳亮生、挑戦者・カズ・ハヤシが出席。世界ジュニア最多防衛記録保持者のカズは12年ぶりの返り咲きへ向けて今回のタイトルマッチのテーマを「挑戦」に設定。迎え撃つ亮生はカズを「最強のチャレンジャー」と定め、「ここを超えていけば僕も最強のチャンピオンになれるんじゃないか」と3人目の歴代王者狩りを誓った。

 1・2後楽園大会で亮生が佐藤光留を退け、世界ジュニア王座を死守。試合後、カズが挑戦を表明し、1・22後楽園大会でのタイトルマッチが決まった。

 過去2度の戴冠歴を持つ元全日ジュニアのエース・カズは17回の最多防衛記録を樹立。その記録を作った第28代王者時代以来、12年ぶりの返り咲きを狙う。昨年11月にデビュー30周年を迎えたベテランで、今年5月の誕生日には50歳の大台に乗る。倍以上も年齢の離れた23歳の若き王者・亮生に挑む今回のタイトルマッチはカズにとって文字通りの「挑戦」となる。「今年で50歳になるんですけど、やっぱりいろいろな壁っていうものを感じることがある」とは言いつつ、「だけど、それを突破することをしてみたい」と言い切った。

 「発展途上。チャンピオンが苦悩して、そして充実して戦っている姿は見させていただいてます。ただ、これが作り上げているかはどうかは、まだ僕にはわかりません」というのがカズの亮生評。かつて全日ジュニアをエースとしてけん引し、「過去、長い間、幾多のプレッシャーを乗り越えて全日本ジュニアを作ってきた」と自負しているだけに、亮生のおかれた立場、のしかかる重圧などは人一倍理解できる。だが、カズ自身は過去を振り返るつもりはない。「今は私、心身ともにGLEATしてまして、進化をしております」と確信し、「その進化というものを2023年1月22日、後楽園ホールでお見せします」と宣言してみせた。

 王者・亮生は4度目の防衛戦。最多防衛記録保持者のカズを迎え撃つことになり、「全日本プロレスジュニアっていうものを一番にしたいという思いでずっとこのベルトを持っているので、ずっと引っ張ってきていたカズ・ハヤシ選手っていうものに、このタイミングで触れられるのは非常に価値のあること」と意義を感じている。カズから「何かが足りない」と指摘されたが、「戦った中できっと見つかるのかなと僕自身思っているので、そういうものも一つ得られたら」とそれを克服し、大きな収穫を得るつもりでいる。

 カズの王者時代を当時ファンとして見ていたという亮生は、今そのベルトを手にしているだけに「あの頃のチャンピオンの堂々としてる姿というか、チャンピオンとしての姿っていうものを見せながら引っ張っていってるのを今思い返すと余計に感じてる」と当時のカズの凄さを再認識している。だからこそ「過去最強のチャレンジャー」と定めつつ、「ここを超えていけば僕も最強のチャンピオンになれるんじゃないか」と描いた。

 これまで田中稔、佐藤光留を撃破してきた。今回、最多防衛記録保持者のカズを破れば歴代王者3タテとなる。歴史を突破していくことで亮生は最強王者への道をまた一歩、前に進もうとしている。


【会見の模様】
▼カズ「過去に全日本プロレスのジュニアヘビーウェイトクラスをずっと長い間、ずっとけん引してきたカズ・ハヤシです。過去に、そう過去にです。今は私、心身ともにGLEATしてまして、進化をしております。その進化というものを2023年1月22日、後楽園ホールでお見せします」

▼亮生「4度目の防衛戦にして最多防衛記録保持者のカズ・ハヤシ選手っていう、ご自身でもおっしゃっていたんですけど、ジュニアを引っ張ってきていた選手っていうのがチャレンジャーで、非常にチャンスだなっていうふうに僕は思っています。ずっと言ってるんですけど、全日本プロレスジュニアっていうものを一番にしたいという思いでずっとこのベルトを持っているので、ずっと引っ張ってきていたカズ・ハヤシ選手っていうものに、このタイミングで触れられるのは非常に価値のあることだなと思っています。そしてリング上でも言われた、何かが足りないというのは戦った中できっと見つかるのかなと僕自身思っているので、そういうものも一つ得られたらなと思ってます。間違いなくレジェンドキラー青柳亮生なんでね。しっかり防衛して、2023年も全日本ジュニアを引っ張っていきますので、お楽しみください」

――今、世界ジュニアに対してどんな思いがある?

▼カズ「過去、長い間、幾多のプレッシャーを乗り越えて全日本ジュニアを作ってきた。過去は過去で、俺はやっぱり進化をしてるんで、過去がどうだったとか関係なく、今の全日本プロレスジュニアヘビーウェイトクラスを見せていただきたい」

――今の全日本ジュニアにどんな印象がある?

▼カズ「印象は発展途上。チャンピオンが苦悩して、そして充実して戦っている姿は見させていただいてます。ただ、これが作り上げているかはどうかは、まだ僕にはわかりません。発展途上」

――獲った先にやりたいこと、描いているものはある?

▼カズ「私、今年で50歳になるんですけど、やっぱりいろいろな壁っていうものを感じることがある。だけど、それを突破することをしてみたいですよね。挑戦ですよ。全ては俺のエゴだ」

――今回、最強のチャレンジャーといえるカズ選手を迎え撃つが、印象はどんなものがある?

▼亮生「やっぱり17回防衛してるのを僕もテレビの前で見てた一人なんですけど、やっぱりあの頃のチャンピオンの堂々としてる姿というか、チャンピオンとしての姿っていうものを見せながら引っ張っていってるのを今思い返すと余計に感じてるので。ホントに過去最強のチャレンジャーになってきますし、ここを超えていけば僕も最強のチャンピオンになれるんじゃないかなっていうのを考えていますね」

――カズ選手にここが凄いと感じるところは?

▼亮生「それこそなんでも出来ますし、やっぱり負けそうになったところからの粘りというか、チャンピオンとしての意地というか、プライドみたいなものを感じてみてましたし。今もその当時の熱というか、そういうものが消えずに戦ってるなという印象が僕の中に非常にあって、そういうところも僕は学んでいかないといけないのかなと思ってます」

――足りないものを叩き込むスタンスはある?

▼カズ「俺がここで言うのか? レスラー同士ですからね。すべてはリングですよ。戦って感じるものがありますから」

――亮生選手から驚異に感じるところは?

▼カズ「運動神経、トータルバランスですね。あとは今いるポジションの彼が今感じているプレッシャー、それをすべて持ったうえでの覚悟の試合。そこを耐えられるか耐えられないか。ずっと耐えてきてるわけじゃない? その精神力の強さですね」

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