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1/10【全日本】青柳が史上最年少5冠王者君臨を予告、宮原の「ゼンニチ新時代」宣言を全面否定 三冠戦会見

 2・4八王子大会の三冠ヘビー級選手権試合へ向けた会見が10日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・宮原健斗、挑戦者・青柳優馬が出席。3度目の三冠挑戦となる青柳は最高男の「ゼンニチ新時代」宣言を全面否定したうえで、三冠初戴冠と史上最年少5冠王者君臨を誓った。

 1・3後楽園大会で宮原が野村卓矢との世界タッグ王者対決を制し、三冠王座3度目の防衛を果たした試合後、青柳が挑戦を表明。2・4八王子大会での三冠戦が決まった。

 青柳の三冠挑戦はこれが3度目。昨年は春のチャンピオン・カーニバルで史上最年少優勝を果たしたものの、三冠ベルト史上最年少戴冠はならなかった。1・22後楽園大会では野村直矢との復活ノムヤギで世界タッグ王座に挑戦。青柳は「1月22日にまず僕が世界タッグのベルトを獲り、そして2月4日、トドメに宮原健斗から三冠のベルトを奪って、青柳優馬が新5冠王者になったうえで、今の全日本プロレスの体制、全日本プロレス=宮原健斗、宮原健斗=全日本プロレスっていうような感じの雰囲気に風穴を開けて、青柳優馬時代というものを到来させてみたい」と宣言してみせた。

 このタイトルマッチ2連戦をいずれも制すれば、宮原に代わって5冠王者に君臨する。5冠王者の最年少記録はテリー・ゴディ(第4代三冠王者、第12代世界タッグ王者)の28歳2ヵ月。2月4日の時点で青柳は27歳3ヵ月で大きく更新することになる。「もう27歳でいい年ですけど、最年少5冠王者として君臨したい」と予告した青柳は「宮原健斗の言う新時代は宮原健斗が初戴冠した時に始まってるんですよ、そこから宮原健斗の言う新時代っていうのはもう5、6年以上も前のことなんですけど、それが今も続いてるんですよ。それって新時代じゃない」と最高男の言うゼンニチ新時代を全面否定。「本当の意味で新時代を見せられるのは、この三冠の舞台では青柳優馬しかいない」と言い切ってみせた青柳は「最高ですかと聞かれたら普通の人は最高ですとしか答えようがないんですよ。僕はそういったところも含めて正直に皆さんの声が聞きたい」とどちらを支持するのか全日ファンに問う構えを見せた。

 宮原が「心の奥の底の底のものを俺は見たいよね。宮原健斗と向かい合えば今までにない青柳優馬を出さざるを得ないと思うんで。未知のゾーンの青柳優馬を見たい」と発言すると、青柳は即座に反応。「宮原健斗は今までずっと全日本プロレスのため、ファンのために戦ってきた素晴らしい選手だとは思うんですけど、じゃあ宮原健斗の感情とか、奥底にあるものって何なのか。僕が一番気になるところ」と指摘し、「そっくりそのまま僕がお返ししたいですね。僕がチャンピオンが奥の底の底の底をみせてみろと言いたい」と迫った。青柳は互いにすべてをさらけ出した戦いを制し、青柳優馬時代の到来を告げるつもりだ。


【会見の模様】
▼青柳「2月4日、八王子で三冠ヘビー級のベルトに挑戦します青柳優馬です。2月4日はですね、1月22日にまず僕が世界タッグのベルトを獲り、そして2月4日、トドメに宮原健斗から三冠のベルトを奪って、青柳優馬が新5冠王者になったうえで、今の全日本プロレスの体制、全日本プロレス=宮原健斗、宮原健斗=全日本プロレスっていうような感じの雰囲気に風穴を開けて、青柳優馬時代というものを到来させてみたいですね。あんまり青柳優馬待望論というものは、そこはかとなく聞こえる程度ですが、そういったところから徐々に始めて、全日本プロレスに風穴を開けて、青柳優馬というものを全日本プロレスで作り上げていこうかなと思ってます」


▼宮原「第68代三冠ヘビー級チャンピオン・宮原健斗です。ゼンニチ新時代のトップを走るのは間違いなく俺、宮原健斗。なんだかんだで宮原健斗ですよ。全日本プロレス生え抜きの青柳優馬に時代を変えられるのか? そして俺はファンの皆様に聞きたい。全日生え抜きの青柳優馬が作り上げる時代が見たいのか、宮原健斗のチャンピオンズロードをまだまだ見たいのか。青柳優馬に言いたいのは、宮原健斗の壁はまだまだ分厚いってことだ」

――最近の青柳選手の印象はどのように感じている?

▼宮原「もちろん素晴らしい選手なのは当たり前で、彼の奥の底の底、去年の年末から起こりうるプロレス界の流れの中で青柳優馬というものが心の奥の底の底のものを俺は見たいよね。この2月4日は。それをプロレスを好きな人たちも見たいんじゃないかなと思うので。宮原健斗と向かい合えば今までにない青柳優馬を出さざるを得ないと思うんで。未知のゾーンの青柳優馬を見たいですよ」

――かつてライバルと称したジェイク・リー選手がいなくなり、ライバル不在となったかもしれないが、青柳選手はその存在になる可能性があると思う?

▼宮原「その名前はもういいでしょう。ゼンニチ新時代は進んでるわけで。青柳優馬がその世の中が見る青柳優馬を…青柳優馬次第でしょう。俺がどうこうって話じゃないですね。俺はこのゼンニチ新時代、そしてプロレス界の最前線を突っ走ってる男だから。まだまだ突っ走るよ」

――当日は電流爆破マッチがあり、今まで宮原選手がやってきた三冠戦にないシチュエーションとなるが?

▼宮原「それに関してもプロレスファンはいろいろ言えばいいんですよ。別に何でもかんでも言っちゃっていいんですよ、ブーイングだろうが声援だろうが。でも何か起こりそうな大会ですよね。何かが」

――昨年、最年少戴冠記録は逃したが、タイトルマッチ2連戦に勝利すれば最年少5冠王者となるが?

▼青柳「今おっしゃっていただいた通り、チャンピオン・カーニバルは最年少記録を塗り替えることはできたんですけど、その流れで三冠の最年少記録…ちょっと去年は記録にこだわったところがあったんですけど、それが叶うことなく今に至ったんですけども。とってつけたような記録になっちゃうかもしれないですけど、最年少5冠王者っていうのもある意味、響きとしては素晴らしいんじゃないかなと思うので。もう27歳でいい年ですけど、最年少5冠王者として君臨したいなと。そういう気持ちですね」

――過去に3回挑戦して三冠に届いていないが、距離は近くなったと感じている?

▼青柳「やっぱりなんだかんだでまだ三冠に挑戦したのは3回なんですよね。だから正直そういう挑戦した数字でいうと三冠はまだまだ遠いんじゃないかという気がします。でも挑戦した回数は関係なく2月4日、僕がどこまでできるかっていうのも含めて、三冠が取れる取れないが変わってくるんじゃないかなと思います」

――宮原選手の言うゼンニチ新時代に対して思うところがあるのでは?

▼青柳「新時代、新時代っていうわりには、もう新時代ではないっていうのが実は皆さん言いたいことじゃないかなと思うんですよ。宮原健斗の言う新時代は宮原健斗が初戴冠した時に始まってるんですよ、そこから宮原健斗の言う新時代っていうのはもう5、6年以上も前のことなんですけど、それが今も続いてるんですよ。それって新時代じゃないし、何だったらチャンピオン宮原健斗はすでに抗う側の人間だと思うんですよ。本当の意味で新時代を見せられるのは、この三冠の舞台では青柳優馬しかいないと思ってますね。それに先ほどチャンピオンが言ってましたけど、青柳優馬の奥の底の底を見せろと。それはそっくりそのまま僕がお返ししたいですね。僕がチャンピオンが奥の底の底の底をみせてみろと言いたいです。今まで宮原健斗という…変なたとえですけど、宮原健斗像を築き上げてきたことと、今まで全日本プロレスを支えてきたことは誰も否定することのできない功績だと思ってますし、そのへんのリスペクトも含めて僕は挑戦するつもりですけど、どうしても宮原健斗という男はロマンに欠ける男だと思うんですよ。宮原健斗の奥の底の底を逆に僕が知りたい。宮原健斗は今までずっと全日本プロレスのため、ファンのために戦ってきた素晴らしい選手だとは思うんですけど、じゃあ宮原健斗の感情とか、奥底にあるものって何なのか。僕が一番気になるところでもありますし、何だったらファンとかお客さんが一番気になるところじゃないかと僕は思ってるんで、2月4日の三冠戦。挑戦者側の僕が言う立場ではないですけど、すべては宮原健斗次第なんじゃないかなと僕は思ってますよ。それに思ったことがあれば言えばいいとか、ブーイングしても声援飛ばしてもいいっていうけど、この人性格悪いですよ。最終的に何って言ってるか知ってます? 最高ですかって聞いてるんですよ。最高ですか? って聞かれたら皆さん何て答えます? 最高ですっていうしかないでしょ。それって日本人の性というか、言いにくいところではあるとは思うんですけど。正直な声を聞かせてくださいって言って、ブーイングを受けるとか声援を受けるとかはいいと思うんですけど、最高ですかと聞かれたら普通の人は最高ですとしか答えようがないんですよ。僕はそういったところも含めて正直に皆さんの声が聞きたいなと。このベルトを獲って、ひいては5冠王者になって全日本プロレスのトップに立って、皆さんの正直な声をじかに聞いてみたいなと。果たして八王子が声援ありの大会か僕はわからないですけどね」

――同じ言葉をそのまま返されたが?

▼宮原「面白いでしょう。果たして俺の奥の底の底の底を見せるまで青柳優馬が持つのかですよ、問題は。2月4日、時代がどちらを求めるのかですからね。僕が大事にしてるのは。生え抜きの青柳優馬か、なんだかんだの宮原健斗か。なんだかんだ俺の時代を動かそうとした人間は何人かいたよ。ただ動かせた人間がいたかと。それを2月4日、青柳優馬がどれだけこの分厚い壁に臆することなく当日を迎えることになるのか。それをファンに見せてほしいよね、当日まで」

――明日の保土ヶ谷大会から前哨戦も始まるが、言える範囲でどのように仕掛ける?

▼青柳「逆にね、逆にですよ。僕は言っときますけど、実を言うと去年の12月末で青柳優馬なんだかんだキャリア8年になったわけです。9年目ですよ。9年目、全然チャンピオンのキャリアに匹敵しないし、まだまだケツの青い男かもしれないけど、なんだかんだ8年やってきて、いろんな人間の言葉、罵声やら何やらを浴びて強く育った自信はあるんで、全て受け止める自信もあるし、何だったら僕が受け止めて差し上げますよというところでやりたいなと。奥の底の底の底を見せてくれと。今まで宮原健斗のライバルという存在がどんどんいなくなりました。じゃあ僕がライバルになりましょうっていう意味ではなく、そういうものじゃなく、宮原健斗が全てをさらけ出せるような、そんな対角線に立てる男になってみせましょうということで2月4日は挑戦したいなと思ってます。明日の11日の保土ヶ谷から青柳優馬のチャンピオンロードが始まるので、ぜひそちらを楽しみにしてもらいたいなと。前哨戦から…僕は常に丸裸の心でプロレスに向き合ってやってる自信がありますので、常に奥の底の底を見せてる男ですから。11日から、保土ヶ谷から、前哨戦からすべて出し切ったうえで2月4日、宮原健斗にトドメを刺します」

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