1/21【新日本/NOAH】死闘…鷹木が中嶋に18年越し初勝利 「次やる時は王者対決だ」
『WRESTLE KINGDOM 17 in 横浜アリーナ』横浜アリーナ(2022年1月21日)
○鷹木信悟vs中嶋勝彦×
鷹木が中嶋との死闘を制して「18年越しの雪辱」を遂げ、「次会う時はベルトを懸けたっていいんじゃないか?」と王者対決による再会を描いた。
鷹木と中嶋はこれが3度目のシングル対決。過去2戦はいずれも中島が勝利している。この日新日本vsNOAH対抗戦として3度目の一騎打ちが実現した。2・11大阪大会でIWGP世界ヘビー級王座挑戦を控える鷹木に対し、中嶋は「勝ったら俺がIWGP挑戦表明する」と通告していた。
2012年2月11日のDIAMOND RING後楽園大会以来、約11年ぶりの対決は激しい打撃戦の様相を呈した。両者への大コールが交錯する中、開始のゴングを聞くと、鷹木がエルボーを連発すれば、中嶋はサッカーボールキックで応戦。エルボー合戦で火花を散らし、中嶋がランニングローキックで先制した。
その後も中嶋のミドルキック、ローリングソバットなどの蹴りがうなりを上げたが、鷹木はスライディングラリアット、雪崩式ブレーンバスターで猛反撃。鷹木コールの中、意地のエルボー合戦に突入し、鷹木がワンツーエルボー連打、ダブルチョップ、ショートレンジラリアットを叩き込むたびに中嶋もミドルキックで応戦。連打でねじ伏せ、ハイキックもさく裂させた。
鷹木のピンチに期せずして大・鷹木コールが発生。かき消すように中嶋が強烈な張り手をぶち込み、バーティカルスパイクで突き刺したが、鷹木はギリギリでキックアウト。ランニングローキックをキャッチした鷹木は起死回生のMADE IN JAPANをさく裂。こん身のパンピングボンバーで中嶋を吹き飛ばすと、ナックルパンチ、ノーモーション頭突き、ハーフネルソンスープレックス、スライディングエルボーと一気呵成。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを爆発させて3カウントを奪った。
死闘の末に鷹木が中嶋を粉砕。約11年ぶりの一騎打ちを制した。初対決の2005年から数えて3度目のシングルで初勝利。「俺が初めて負けたのは2005年。近い将来に必ずリベンジすると言ってから18年も経っちまった。だが、これがプロレスの素晴らしいところだな。18年越しのリベンジだよ。やっぱりプロレスは長くやってみるもんだ」と鷹木は満足げで、「今日の勝利は大きいぞ。また鷹木信悟は生まれ変わるきっかけだと思っている」と豪語。そして、「中嶋勝彦、これで終わりじゃねえよな? 今日は対抗戦だったかもしれないが、次会う時はベルトを懸けたっていいんじゃないか? 俺がIWGP持って、中嶋がGHC持って」とチャンピオン対決による再会まで見据えた。
「今日だけは勝利の余韻に浸らせてくれ」と語った鷹木だが、明日1・22名古屋大会ではグレート-O-カーン相手にKOPWの防衛戦を控えている。異種格闘技ルールで行われるが、鷹木は「俺ができるのはプロレスだけだ。鷹木信悟のプロレスを貫いてしっかりKOPWを守ってみせる。じゃなきゃ、今日勝った中嶋に悪いだろ。今日は中嶋勝彦から勝ったんだ。明日はオーカーンから勝って、次は2・11オカダだ」と気合いを入れた。
【鷹木の話】「ノア対新日本プロレス。金剛対L・I・J。正直そんなものは関係ないよ。この対戦カードが決まってから、俺は憂うつだった。笑ってても、心の奥底では笑ってなかったよ。本当に憂うつだった。そりゃそうだろ? 中嶋勝彦に俺が初めて負けたのは2005年だよ。2005年の時に負けて、近い将来に必ずリベンジすると言ってから18年も経っちまった。だが、これがプロレスの素晴らしいところだな。18年越しのリベンジだよ。やっぱりプロレスは長くやってみるもんだ。今日の勝利は大きいぞ。また鷹木信悟は生まれ変わるきっかけだと思っている。かと言って中嶋勝彦、これで終わりじゃねえよな? 今日は対抗戦だったかもしれないが、次やる時はベルトを懸けたっていいんじゃないか? 俺がIWGP持って、中嶋がGHC持って。俺ら2004年組、すげぇヤツがゴチャゴチャいるからな。オカダもそうか。まだまだ俺たちが盛り上げていかなきゃ。今日だけは勝利の余韻に浸らせてくれ。勝利の余韻に浸るよ、今日は。明日起きたら、明日からKOPWに集中しなきゃな。明日、オーカーンの提案した異種格闘技。プロレスラー同士の異種格闘技なんてわけわからねえけど、あいつの得意分野か。格闘技だかなんだか知らねえがな、俺ができるのはプロレスだけだ。鷹木信悟のプロレスを貫いてしっかりKOPWを守ってみせる。じゃなきゃ、今日勝った中嶋に悪いだろ。今日は中嶋勝彦から勝ったんだ。明日はオーカーンから勝って、次は2・11オカダだ」
【中嶋の話】「一言だけ言わせてくれ。鷹木信悟。久しぶりにいい会話ができたよ」
