プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/21【新日本/NOAH】武藤が引退試合の相手に内藤を電撃指名 「熱い熱い試合やろうぜ」

『WRESTLE KINGDOM 17 in 横浜アリーナ』横浜アリーナ(2022年1月21日)

 NOAH2・21東京ドーム大会で引退する武藤敬司が引退試合の相手に内藤哲也を電撃指名。「熱い熱い試合をやろうぜ」と呼びかけた。

 昨年6月の引退発表から約半年間に渡って“引退ロード"を歩んできた武藤だが、引退試合1ヶ月前となっても対戦カードは未定のまま。それがこの日の新日本・横浜アリーナ大会で急展開を迎えた。

 「新日本vsNOAH」の対抗戦でテレビ解説を務めた武藤は、金剛とのシングル5番勝負で見事に“決勝打"を放った内藤の姿を見届けると、「ホントに今、思うことがあってね、ちょっと行ってきます」とリングに駆け上がった。そして花道を下がっていた内藤に向かって「内藤! 俺の引退試合の相手、来月東京ドーム。お前に決めた!」と指名。「熱い熱い試合をやろうぜ」と呼びかけた。

 すると花道を引き返してリングに戻った内藤は「俺の答えはもちろん、トランキーロ! あっせんなよ。ただ、2月21日、予定、空けておきますよ」と返答。「今の内藤哲也を思う存分、堪能してください。カブロン!」と通告した。内藤が目を広げると、武藤はLOVEポーズで呼応。両者がしばし向き合った。

 かつて武藤と内藤は2012年1月4日の東京ドーム大会で一騎打ち。ファン時代から武藤に憧れ続けた内藤の夢がかなった瞬間だった。あれから11年が経過。内藤はプロレス界を背負う存在へと変ぼうを遂げた。「俺の弟子でもないけど、いい形で好意を持ってくれてるのもわかってる。直属だと緊張感がない中、いい緊張感をもって、彼とだったら熱い試合ができるんじゃないかなと思いますよ」という武藤から“最後の相手"に指名された。

 不世出の天才レスラー・武藤は現代の日本プロレス界を代表する制御不能男を相手に38年4ヵ月に及ぶレスラー人生に幕を下ろす。


【武藤の話】

▼武藤「引退試合の相手、たぶんほぼほぼ内藤選手に決まりそうです。39年間振り返って、いろいろ考えた中で、やっぱり武藤敬司のライバルは誰だという時に、先日1月1日、グレート・ムタがSHINSUKE NAKAMURAとやって、意外と聞こえてくるのはいい試合だったというところで。武藤敬司はそのグレート・ムタに対して非常にジェラシーを抱いててね。その中で、内藤選手とだったら負けない試合ができるんじゃないかと思って、決めさせていただきました。頑張りますので、よろしくお願いします」

――内藤選手に対する思い入れは?

▼武藤「俺の直弟子でもないんだけど、彼から本当に武藤LOVEというのを凄い感じまして。だから、ある意味、凄いいい距離感で試合ができるんじゃないかなって思いますね」

――11年前に東京ドームでシングルをやったのは覚えている?

▼武藤「覚えてますよ」

――その時と見た印象は変わった?

▼武藤「今日解説席で同じことを言っているんだけど、その時はもしかしたら若い頃の俺みたいなオマージュで試合をしている中で、俺みたいな格好している時はなんか人気なかったみたい。それをやめてから人気が出たみたいで。そこはちょっと気に入らねえな、なんて思いながら」

――試合を見て、どんな思いを抱いた?

▼武藤「間近で内藤選手の試合を見るのって、本当に初めてに近いから。この前、東京ドームで試合をしているんだけど、本当に接点なかったから。その中で、わけのわからない技、プラスその10何年か前と本当に一番違うのは、喋りが上手くなったということと、あとわけのわからないワードになって。俺、理解できないんだよな。あのチーム名も、俺は言えと言われても言えねえや。まあ、そういうところが内藤選手の代わった印象だね」

――最終的に今日の試合を見て決めた?

▼武藤「もともと候補の筆頭にはいましたよ」

――今日の試合を見た印象は?

▼武藤「強かったですね。わからないけどね、またこれも俺が感じることで、動きもなんか攻めと緩急があって、やっぱりちょっと俺を思わさせる戦い方をしたりもしてるよな」

――内藤選手に伝えたいことはある?

▼武藤「グレート・ムタvs真輔戦を超えようぜというところだよ」

――明日はグレート・ムタがラストマッチを迎えるが?

▼武藤「そうだよ。今日負けた拳王の師匠とやらなきゃいけないからさ」

――今、グレート・ムタはどんな気持ち?

▼武藤「いや、意外とリラックスしているんじゃないですかね。聞くところによると、無事にスティングもダービー・アリンも到着したみたいで。今はホッとして、今日はよく眠れそうですよ、きっとグレート・ムタも」

【内藤の話】「リング上で言ったことが全て本音かな。去年の横浜アリーナ大会は物凄く楽しかったし、そして今年の横浜アリーナ大会も楽しませていただきましたよ。拳王選手、そして金剛の皆様にね。また続きがあるなら、これでも『いや、俺たちは負けてねえよ』って言うんだったら、いつでもまた新日本プロレスのリングにお越しください。我々ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンが構ってやるよ。その代わり、今度はちゃんとチケットを買ってから来てくれよ。今回のドームとかは大目に見るけどさ、今度からちゃんとチケットのチェックするからね。あと、リング上で何かご指名がありましたが、俺の気持ちはリング上で伝えたんでね。あとは武藤敬司選手、そしてプロレスリング・ノアがどういう判断をするか。確かに11年前、1月4日、東京ドーム大会でのシングルマッチで、俺は何もできなかった。完封負けっていうのはこういう時のことを言うんだなって思うぐらい何もできずに敗退した。ただ、あれから時間が経ち、俺はロス・インゴ・ベルナブレスに出会い、あの時とは自信も、そして何か視野もだいぶ違うと思うよ。なので、今の内藤哲也、今のロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也を存分に堪能したうえで、引退すればいいんじゃないの? まあ、まだ言いたいことはあるけど、でも新日本プロレスは明日からシリーズが開幕するんでね。途中の北海道立総合体育センターにて、海野翔太とのシングルマッチも決まってるんで。まあ、まずはそこに集中したいかな。だって、そこで負けてしまったら、元も子もないからね。拳王戦と海野翔太戦が決まってて、拳王戦が終わったら、今度は武藤敬司戦が浮上してきてしまった。いやあ、オクパードだよ。オクパードで、こんな日程、カンサードになっちまうよ。でもさ、それだけ俺がおいしいレスラーってことでしょ? 俺っていう、内藤哲也っていう、ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也っていうレスラーを皆様存分に堪能してください。上手く乗りこなせるかはわからないけどね。じゃあ、この続きは明日の愛知県体育館でまたお話しますよ。皆さん、明日はどちらへお越しですか? もしかしてまた横浜アリーナ? それとも愛知県体育館? 皆様の顔を明日、愛知県体育館で確認できることを楽しみにしてますよ。じゃあ、また明日お会いしましょう。アディオス」

プロ格 情報局