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2/27【新日本】3年ぶり『FANTASTICA MANIA』が東京上陸 ティタンがCMLLウェルター級王座死守、ソベラーノ返り討ちでメイン締め

『NJPW Presents CMLL FANTASTICA MANIA』東京・後楽園ホール(2023年2月27日)
CMLL世界ウェルター級選手権試合 ○ティタンvsソベラーノJr.×

 ティタンがソベラーノを返り討ちにしてCMLL世界ウェルター級王座を死守。3年ぶりとなる「FANTASTICA MANIA」の後楽園2連戦・初日のメインを見事に締めくくった。

 メキシコCMLLから多数のエストレージャ(スーパースター)が参戦する「FANTASTICA MANIA」は3年ぶりの開催。高松、京都、大阪、幕張と回り、終盤の後楽園ホール2連戦を迎えた。声出し声援ありの聖地に1384人(札止め)の観客が集結。ルチャらしい空中戦が続いて、何度も聖地は大歓声に包まれた。

 迎えた初日メインはL・I・JのメンバーでもあるCMLL世界ウェルター級王者・ティタンに5回連続の参戦となる常連・ソベラーノが挑むタイトルマッチ。メキシコでのライバル対決が実現した。今回の「FANTASTICA MANIA」唯一のタイトル戦となった。

 ドロップキックで奇襲したティタンがトペスイシーダを早くも発射。変型ハリケーンドライバーで速攻勝負に出る。だが、ソベラーノもコーナー上のティタンをドロップキックで蹴落とし、ブエロ・デ・アギラで飛翔。得意のトルニージョアタックを浴びせると、胸板への強烈なチョップで場内を沸かした。

 ティタンはスワンダイブ式ボディアタック、ラ・ミスティカと大技を連発するが、ソベラーノはまたもチョップで快音を鳴らして足止め。垂直落下式ブレーンバスター、ロープに固定してのムーンサルトプレスとこちらも大技ラッシュでたたみかけた。ソベラーノはニーアッパーでカチ上げ、ラリアットの構えに。

 ティタンは体を反らせて巧みに避けると、ジャンピングトラースキックを一閃。ソベラーノの猛抵抗に遭いながらも、場外戦に持ち込み、トップロープからケブラーダを敢行した。さらに、コーナー最上段から場外のソベラーノめがけてフットスタンプを投下する。

 ソベラーノが間一髪で避けると、ティタンは着地時に足をひねり、左ヒザを押さえて苦もん。見逃さないソベラーノはヒザ攻めでペースを奪い取り、ゴリースペシャルからのニーアッパーでカチ上げると、ヒザ固めに絡め取った。

 悲鳴を上げたティタンだったが、なんとか耐えきると、逆転のスイング式DDTから今度こそダイビングフットスタンプを投下。ヒザの痛みから即座にフォールできなかったものの、変型ヒザ固めに捕獲。左ヒザに痛みが走り、苦しみながらも気合いでジェベ・インモルタル(鎌固め)に移行し、ギブアップをもぎ取った。

 苦しい戦いを制して、ティタンがCMLL世界ウェルター級王座を死守。ソベラーノは悔しさをあらわにする。大声援を浴びたティタンは「ソベラーノ! 俺のベルトに果敢に挑んできたな。俺はお前をリスペクトしている。お前は素晴らしいライバルだ。リマッチしたいなら教えてくれ。アレナ・メヒコでやろう。いや、ここコーラクエンホールでモーイッカイでもいいぞ」と日本語を交えつつソベラーノをマイクで称えた。

 観客には「今日なぜ俺が勝てたかわかるか? それは新日本プロレスのファンのおかげだ。アリガトウゴザイマス!」とここでも日本語でメッセージ。大歓声の中、「俺は新日本で強くなれてる! これからBUSHIとロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンのみんなと一緒に強くなっていくよ! CMLLのティタンだ!」と叫んで締めくくった。

 改めてティタンとソベラーノは握手。大きな拍手が巻き起こると、ティタンとBUSHIは拳を合わせるL・I・J流のポーズを決めて、後楽園2連戦・初日は幕を閉じた。

 バックステージでも「君のような素晴らしいライバルとの勝負は大好きだ。次はアレナ・メヒコでやろう。もしくは君が決めてもいい。でも俺はまたここコーラクエンホールで君と勝負がしたい」とソベラーノとの再戦に前向きだったティタン。「L・I・Jは最強のユニットだ。“エル・インモルタル"ティタンはその一人として実力を発揮した。俺たちはまだまだ強くなる」と新日本マットでの再浮上も見据えていた。

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