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3/20【DDT】DDT26周年興行で高木と初シングル 竹下「最高のオヤジ超えで親孝行したい」

 旗揚げ26周年記念興行3・21後楽園大会へ向けた直前会見が20日、東京・新宿の「新宿マルイ メン」イベントスペースで行われ、社長・高木三四郎とのシングル初対決に臨む竹下幸之介が「これは親子ゲンカ。最高のオヤジ超えを果たし、親孝行したい」と誓った。

 3・21後楽園大会は『後楽園史上最長5時間スペシャル』と題されたDDT26周年記念興行。竹下が1・3後楽園大会で「デビューして10年経ちましたけど、僕が入る前からDDTにいて、唯一シングルで戦ってないのは一人だけ。今やるしかないでしょう、高木三四郎!」と要望し、受諾した高木との一騎打ちが実現するに至った。

 希望がかなった竹下は「僕はプロレスラーになることは、宿命みたいなものだと思っているので、そこに選択の余地はなかったんですけど。じゃあプロレスラーになるにはどこの団体でなろう。新日本なのか、全日本、ノア、大阪プロレス。いろんな選択肢があるなかで僕はDDTを選んだ。10年、プロレスをやってきて改めて思ったことが、たぶん高木さんがいたからDDTを選んだんだんだなと。僕が選んだのはDDTだし、高木三四郎が僕にDDTでプロレスラーになるチャンスをくれて、今の自分がある」とDDT、高木への思いを切々と語った。高木とはこれがシングル初対決。「親子ゲンカ」と設定した竹下は「最高のオヤジ超えを果たし、親孝行したいと思ってます」と誓った。

 現在、竹下はアメリカAEWを主戦場としている。約1年の米国遠征によって「試合があることが当たり前じゃない。所属選手が150人くらいいて、ゲストでたくさんの選手が来て。毎週水曜が大会で、試合はダークマッチも含め、組まれるのはだいたい50人。3分の1に入らないと試合すらない」という厳しい生存競争に身を置き、ハングリー精神が培われた。「昔の高木さんにはインディー魂というか、絶対にほかの団体にナメられないぞというハングリーさを2004年、2005年とかの小学校2年生くらいから見てて。そのときの高木三四郎と戦ってみたい」と希望した竹下は「僕は心の準備もできてるし、コンディションはバッチリなんで。あとは高木さん次第じゃないですか」と投げかけた。

 対する高木は「竹下幸之介という男に対しては、やっぱりはじめから何か違うものを感じてまして。mixiのメッセージで、“僕はDDTでプロレスラーになりたいんです。この業界でテッペンを取る自信があるんです"と書いていたとき、こいつはちょっと違うな」と入門前から「特別な感情」を抱いていたという。「正直なことを言いますと、それまでは体調万全ではなかったです。負傷していた箇所もありました。でも、それを言い訳にしたくなかったので。ここ何年かのなかでは最高のコンディションに整えてきました」と言い切るほど己を磨き上げてきたのも、「彼とのシングルを避けていたわけでもないし、やるタイミングがなかったということもあるんですけど。彼のほうから初めてのシングルマッチをやりたいと。これは一つの覚悟をもって受けなきゃいけない」と腹をくくったからだった。

 シングルの大勝負は久しぶり。「ここ何年にない気持ちで高ぶってます。タイトルマッチじゃないですし、最近ファンになった人たちからしたら、“まだやってなかったんだ"くらいの感覚かもしれないですけど」と燃える高木は「DDTにとっても何か一つ大きい時代の変わり目になるんじゃないか」と予感しつつ、「俺だって20何年やってきた意地があるし、DDTを26年間引っ張ってきた自信があります。それらすべてをもって竹下幸之介、簡単に超えさせない。全力で潰します」と覚悟を示していた。

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