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3/21【DDT】竹下がシングル初対決で高木超え AEW王座戴冠誓って再戦を熱望

 『Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜』が21日、東京・後楽園ホールで行われ、竹下幸之介が高木三四郎とのシングル初対決に激勝。“親父超え"を果たし、「僕はなんとしてもAEWでシングルのチャンピオンになります。その代わり、引退する前にもう1度だけKO-D無差別級王者になる高木三四郎を僕たちに見せてください」と条件付きで再戦を熱望した。

 竹下の希望を受けてこの日、初となる社長・高木との一騎打ちが実現。「最高のオヤジ超えを果たし、親孝行したい」と誓っていた。対する高木は試合前、ビジョンで上映されたインタビュー内で、DDT25周年となった昨年、東京ドームで記念大会を開催し、そこで竹下を相手に引退試合を行う考えがあったことを告白。“負けたら引退"を示唆しながらも「簡単に超えさせない。全力で潰します」と宣言していたように高木は鬼気迫る表情でゴングと同時にラリアットを放ち、竹下とのエルボー合戦でも一歩も引かず。STF、裏STF、スタナーの猛攻を浴びせた。

 竹下が雪崩式ブレーンバスターで反撃すると、高木も同じく雪崩式ブレーンバスターで応戦。ならばと竹下はエプロンからのブレーンバスターで場外のテーブル上に叩き落とす非情の攻撃に出て、ダイビングボディプレス、ブルーサンダー、むき出しのヒジによるエルボーで一気に攻め込んだ。

 それでも高木はスタナーを8連発したが、竹下は9発目をジャーマンで切り返し、ザーヒーを連発。さまざまな思いが交錯したのか竹下の目には涙が浮かんだ。それでも3発目のザーヒーを叩き込むと、すぐさま立ち上がった高木がスタナーで最後の反撃をみせて両者がダウン。立ち上がった竹下がKO勝ちを収めた。

 高木との初シングルを制した竹下が予告通りの親父超えを果たした。試合後、「高木さん、奇跡でも起こりえない限り、絶対にあり得ないことを言います」と切り出すと、「僕はなんとしてもAEWでシングルのチャンピオンになります。その代わり、引退する前にもう1度だけKO-D無差別級王者になる高木三四郎を僕たちに見せてください」と熱くエール。「お互いにその約束を果たせたとき、このリングでもう1度戦いましょう。僕たちの約束です」と条件付きで再戦を要望した。

 握手を交わしてバックステージに戻った高木は「本気でリング上でやめようと思ったのに、介錯されると思ったけど、終わった瞬間、悔しい気持ちが生まれちゃった」と告白。「それで竹下にあんなこと言われたら…。辞めないまでも第一線、第二線、第三線、第四線に退いて、だらっとやればいいかなと思ったけど、どこまで俺を働かせるんだ。悔しいからあいつに勝ちたいじゃん。もう1回、KO-D狙いにいくよ」と呼応するように宣言し、「いつになるか分からないけど。お前も米国でチャンピオンになれよ。テッペン獲れよ。約束しろ」と逆にエールを送っていた。


【竹下の話】「高木さんは今日で引退というのも考えてたみたいですけど、引退させませんよ。勝ったのは僕ですけど、恩を返し切ったとは思ってないので。僕がDDTに所属を残したまま、AEWのシングルのベルトを巻くという。そこまでして、本当に恩返しできるって思ったので。僕がDDTに入ろうと思ったときのチャンピオンは高木三四郎だった。いろんな選択肢があったけど、何でDDTを選んだのか。そこに高木三四郎がいたからなんです。だからもう1回だけ、高木三四郎がKO-D無差別級王者に、あのベルトを巻く高木三四郎が見れたら本望です」

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